1日(金)は身延山を再訪しました。新東名の開通で、家から1時間ちょっとで行けるようになりました。
9時過ぎには身延町に着き、富士川クラフトパークまで足を伸ばしてガラス工房を見学し、身延山ロープウエイ運営会社で取材を済ませ、みのぶまんじゅうの老舗・甘養亭と、ゆば工房五大でお土産を買い、他に写真を撮るところはないかMAPを再チェックしているうちに天気が悪くなり、どしゃぶりのにわか雨。・・・取材は断念し、山登り好きの母から「登山仲間が絶賛する温泉」と聞いていた早川町の奈良田の里温泉へ行ってみることにしました。
観光ガイドを見ると、身延駅からバスで1時間強とあり、覚悟して行ったのですが、やっぱり小1時間かかりました。このところの天候不順のせいか、ところどころ落石や土砂崩れの跡があり、工事中で片側走行区間が数カ所も。どしゃぶりがひと段落してから山道に入ったものの、陽が落ちてからの独り運転は心細かった・・・。
緊張しながら辿り着いた奈良田は、川沿いにひっそりたたずむ山里。母が勧めていた町営奈良田の里温泉は、「南アルプス邑 奈良田の里」の管理棟を兼ねた古民家風の建物にありました。他に、奈良田の民芸加工施設や早川町歴史民俗資料館や白旗史朗
山岳写真館等があるようですが、着いたのは17時近くで、見学はかないませんでした。
温泉は18時30分まで受付OKとのこと。「女帝の湯」という看板の由来は、天平時代の758年、病弱だった孝謙天皇が夢のお告げでこの地にやってきて、この温泉をたいそう気に入り、病も回復し、この地に奈良田村を作って8年間も御遷居されたことにちなんでいるそう。山梨県の温泉は“武田信玄の隠れ湯”として名高い名湯が多いけど、この温泉は別格なんですね・・・。
平日のこの時間のせいか、さすがに客は誰もいなくて、貸切状態でのんびり浸かることができました。42.2℃の源泉を加温・加水せず、そのまま掛け流し。無色透明ながら、びっくりするようなヌルヌル感。取材で入った下部温泉の湯とはあきらかに違います。
こじんまりした浴槽で、露天もなく、入浴施設としてみたら、都市部にある旅館やスーパー銭湯のほうが充実しているのかもしれませんが、この泉質はまさにオンリーワンだと思います。
私は長風呂が苦手で、いつもは熱い湯にサッと入るパターンなんですが、この、ぬるめのぬるぬる湯は時間を忘れ、クセになりそう・・・。独り貸切状態で本当にぜいたくな時間を過ごさせてもらいました。温泉で癒されるってこういうことなんだなあと再発見できた心地です。
帰ってから公式サイトを検索したのですが見つからず、いろいろチェックしてみたところ、こちらのサイトが比較的詳しく紹介されていましたので、ご参考に。
■南アルプス邑 奈良田の里温泉
営業/9時~18時30分、定休/水曜(祝日の場合は木曜)、料金/大人500円・小学生200円(休憩室使用は別料金)、電話0556-48-2552(9時~17時)