杯が乾くまで

鈴木真弓(コピーライター/しずおか地酒研究会)の取材日記

指ヨガ―シンプルかつ究極の「手当」

2011-03-21 15:26:01 | 日記・エッセイ・コラム

 今年1月から3月まで、6回にわたって『指ヨガインストラクター養成講座』というのを受講しました。

 主催は名古屋市に本部がある『手のひらセルフケア協会』という団体で、ヨガ指導者で名高い龍村修さんが提唱する、手指だけの効果的なヨガマッサージを学べて、インストラクター資格が得られるというもの。NPO法人活き生きネットワーク理事長の杉本彰子さんから「高齢者さんや介護が必要な人にケアしたい、デスクワークの人も身に着けておいて損のない資格だから」とお誘いをいただき、指先のマッサージで目疲れ・首や肩のコリが多少なりともほぐれるならとご一緒することに。

 

 

 “手はむき出しの脳”といわれるほど手指の刺激は身体全体と深くつながっていますね。ぼけ防止に手先を動かせってよく聞くし、実際、ツボを理解して揉みほぐすと、疲れている部分がピンポイントでスッキリします。

 本格的なヨガ整体やハリマッサージを、それこそ本格的なマラソントレーニングに喩えるとしたら、指ヨガはラジオ体操かウォーキング程度、かもしれませんが、服の着替えは無用だし場所もとらないし、それこそデスクワーク中や電車やバスの中でも出来ます。

 

 まだ協会から正式にインストラクター証をいただいていないので、具体的なノウハウは後日改めて、ということで、今日はとりあえず、私自身が自分で毎日やっている中指マッサージをご紹介します。

 

 中指というのは、上半身の中心線(頭―首―内臓―肛門)と関連している部位で、時間のないときは、とりあえず中指だけでもケア効果があるといいます。現段階では詳しい図や写真をUPできないので、文字説明だけでお許しください。

 

 

 まず手首をブラブラさせてリラックス。マッサージの間は腹式呼吸を心掛けて。

①中指の第一関節をつまみ、左右にグリグリ20回ずつ回す。→頭と首の付け根のコリほぐしに

 

②中指の第二関節をつまみ、同様にグリグリ20回ずつ回す。→頸椎と胸椎の付け根のコリほぐしに

 

③手のひらを膝か机の上に置き、中指の先端をつまみ、付け根から起こしてゆっくり左右に20回ずつ回す。→肩全体のほぐしに

 

④中指の背の付け根から指先までを、10往復ほどこすり、最後に強くひっぱって引き抜くようにパッと離す。→気の通りをよくする

 

⑤手のひらを上に向け、中指を手首ごと3回ほど反らす。→ストレッチ効果

 

⑥握りこぶしをつくり、中指をグッと中に押し込む。→反ストレッチ効果

 

⑦中指の側面を、付け根から指先に向かってグリグリさする。首がこっている人は、第一関節と第二関節の間をとくに念入りに。目が疲れている人は爪の左右をとくに念入りに。

 

肩こりの人は、中指の付け根の左右、隣の指との骨の間を念入りにさする。

 

 

 

 以上の指圧を左右10本の指に施し、さらに手のひらのツボ押しをして、ひととおり30分ぐらいの施術が基本コースのようです。私自身は、とくに⑦と⑧は短時間でも効果がありました。

 

 セルフケアもいいけど、誰かにやってもらう、やってあげることで、ペアハンドヒーリング効果があるんですね。講座でも、ペアで組んでやってもらったときは至福の時間でした。

・・・やっぱり“手当てしてもらう”ってすごく温かくて癒されるし、誰かを手当てするときも、無理に力を入れずにやれば自分にも効果が跳ね返ってくるのです。講師の先生は「他人に施術するたびに自分が癒される」とおっしゃっていました。

 

 インストラクター資格をとったからといって、まだまだ人さまからお金を頂いて指導したり施術できるレベルではありませんが、震災ニュースを見ていると、少しでも多くの人を手当して経験を積めば、こんな自分でも「書く」こと以外で自分を社会に役立てる方法があるんじゃないか・・・と思ってみたりしています。今、このタイミングで学ぶ機会を得られたことは、ホント、意義深かかった・・・!

 

 とにもかくにも、まずは、のびのびと身体を動かせない場所にいる人、なかなか時間がない人のセルフケアにつながれば幸いです。

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