メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Dennis Deyoung の The Music Of Styx

2008-01-07 22:13:16 | メロディック・ハード
元StyxのKey&Voだった、デニス・デヤングの、Symphony Orchestraとの競演。
Styxの名曲だった、Lady、Babe、Best Of Times、Come Sail Away、Mr.Robot、Desert Moonなどが、デニスの新曲も交えて、オーケストラと無理なく自然に融合している。

特に、ドビュッシーの「月の光」から“Don't Let It End”への流れが最高だ。
元々ドビュッシーの「月の光」は、Styxの『Crystal ball』の中で、“Ballerina”へのイントロとして使われていた。
デニスのお気に入りの1曲なんだろう。
それは、あくまでも導入なので、途中で終わってしまっていたが、今回はフルバージョンだ。しかもオーケストラを従えてのゴージャス版。

ただでさえ、美しい旋律に魅了されるのに、導かれて始まる曲は、“Don't Let It End”
『Mr.Robot』で、絶望に打ちひしがれても、希望を見失ってはいけないと、切々と訴えかける、感動的な曲だ。
原曲の素晴らしさにプラスされた、高い精神性と、デニスの変わらない歌声。
「月の光」の格調高さによく合う。
最近で1番感動した。
残念ながら、声の艶や伸びはちょっと失われたけれど、深みと、何よりも未だそこにあるという確かな存在感がうれしい。

Styxにはさまざまな思い入れがあるため、過去の記憶が浮かんでは消え、感動を大きくした。
新曲はかつてのデニスと違ってプログレ的でもキャッチーでもないし、かつてのStyxを知らない人には不向きだろう。

が、Styxを好きだった人にはたまらない。
月の光~Don't Let It End を聴くだけでもいい。
合間にちょこんと入るクラシックも楽しい。
Kansasの「Always Never The Same」ほどクラシックしていないので、聴きやすい。