メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Blackmore's Night の Autumn Sky

2010-10-16 14:41:42 | メロディック・ハード
中世的でトラッドな独自の世界観を具現化する、Blackmore's Nightの8作目。
前作の『Secret Voyage』も今までの集大成だと思ったが、こちらはさらにいい所だけを集めた集大成となっている。
今年の5月27日に、彼らの待望の長女が生まれている。
本作は、それを記念するアルバムだ。
ちなみに、彼女の名前は「Autumn」(初夏生まれなのに?)


1曲目の“Highland”は、スウェーデンのOne More Timeのカバー。
彼らにしては珍しく、シンフォニックでゆったりとして明るめ。アイリッシュも感じる。
むしろルネッサンスのアニー・ハズラムに歌わせたい。絶対似合うはずだ。
この曲のせいか、『Autumn Sky』は、全体的に優しく、ゆったりしていて、リラックスして聴ける。
キャンディスの表情豊かなボーカルもいい。

3曲目の“Journey Man”で、リッチーはストラトを弾いている。
相変わらずの、低音が続くと思ったらぱっと高音を弾いたり、タメのある弾き方でうれしい。
これも、スウェーデンのNordmanというバンドのカバー。

4曲目の“Believe In Me”もシンフォニックなナンバー。バラード仕立てだ。
素直な作品で、感動できる。

7曲目の“Celluloide Heroes”は、Kinksのカバー。
原曲は知らないが、キャンディスが切々と歌っているのに好感が持てる。
キャッチーで聴きやすく、ノスタルジックな雰囲気が優しい。
1曲目の“Highland”と並んで好きな曲だ。

8曲目の“Keeper Of The Flame”は、HRとトラッド音楽の融合のような曲。
それも、よくある重低音リフやドラムスを利かすのではなく、トラッド音楽にストラトのリフを加えたり、ちょっとリズムを増強したりと、あくまでもブラナイ流の範囲内に収まっている。

13曲目の“Dance Of The Darkness”は、12曲目の“Darkness”の2倍速。
同じ曲をリズムを変え、アレンジを変えて聴かせる趣向はおもしろい。
祭りで使われる演奏方法というが、同じフレーズの繰り返しは、日本のお祭りである「お会式」をも思い起こさせる。
あれだって、演奏と踊りの一種だろう。掛け合いだってあるし。


アコースティックなナンバーや、古楽器、民族楽器を多用しているのは、これまでと同じ。
感想も今までと同じで、彼らがいいのならいい。いや、彼らがいいものはいい。
何ら変わることはない。
この変わらなさが、Blackmore's NightのBlackmore's Nightたる所以だ。


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