Deep Purple、Rainbow、Blackmore's NightのギタリストであるRichie BlackmoreのインタビューDVD。
リッチー自身と、リッチーから影響を受けたギタリスト達、音楽評論家、キャンディス・ナイトのインタビューがふんだんに使われ、リッチーがいかように音楽を作り、音楽に対峙して来たかを表している。
随所にライブ映像が使われており、それを見ているだけでも楽しい。
リッチーが、音楽面で対立すると、自分と合わない相手を切るという事実は、あまりにも有名だ。
理由は簡単、自分のやりたくない音楽はやらないからだ。
それを、我儘、偏屈、固執、変人と、さんざんな言われようをしてきた。
だが、リッチーから出てくる音は、中世の音階を取り入れたオリジナリティ溢れるロックで、その独自性は他の追随を許さない。
ブライアン・メイやジョー・サトリアーニ、スティーブ・ルカサー、イアン・アンダーソンなど、数々のギタリストやアーティストが証言した。
彼がいなかったら、今ある音楽はなかったとさえ。
リッチーの音楽性に惹かれる私としては、すごく気持ちのいいDVDだ。
もっと褒めてほしいと思ってしまう。
また、私はPurpleより断然Rainbowが好きだ。
その理由がわかった気がする。
つまり、Purpleはブルースが好きなイアン・ギランの要素があるから。
リッチー色が薄まってしまっていたのだ。
Rainbowがどうキャッチーに変化しようと、付いて来られたのは、根底にあるリッチーらしさが普遍だからだ。
彼がRainbowの中で一番気に入っている“Street Of Dreams”を聴き直してみたくなった。
他に、なぜ人気絶頂だったPurpleを脱退してしまったのか(ファンキー色が強まった)など、リッチーの口から改めて語られ、感慨深い。
リッチーは、内に引き篭った時に、いいアイディアが浮かぶという。
内から発してくる音を、必死に正直に表現してきたように受け止めた。時に狂気と言われながら。
それが、天才である証なのだろう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます