メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Flower KingsのParadox Hotel

2006-04-01 21:25:56 | メロディック・ハード
スウェーデンのシンフォニックなプログレバンドの、10作目。
今回は、ドラムスのソルタン・チョースが脱退し、マーカス・リリェクイストが参加した。
また、前々作のUnfold The Futureから参加していた、Pain Of Salvationのダニエル・ギルデンロウも脱退している。

3作目のレトロポリスを思わせるピンポンの響きから始まる。
パラドックスホテルのお客人のひとりひとりにスポットライトを当てて、それぞれの人生絵巻が始まる。
もしやピンポンって、ホテルだから温泉卓球を狙ったのか??(めっちゃベタな^^;)

サウンドは導入通り「Retropolis」風で入る。
懐かしさと叙情性、そして暖かみ。楽曲の素晴らしさは言うまでもない。ロイネのRock調のギターは、「Flower Power」のようにたっぷりあるし、歌ってる。
“Blue Planet”の6分あたりのギターソロに目がうるむ。
“Monsters&Man”“Minor Giant Steps”では、感動しながら高揚する展開と、幻想的で守られているようなぬくもりに触れられて心地良い。彼らでしか味わえない音楽性だ。確かな満足感がここにある。
PINK FLOYDやKING CRIMSOM、ラテン的なサウンドもあるが、TFKならではのサウンドがしっかりと根底にあるので、まったく散漫な印象はない。
捨て曲もない。
Disc1では暗くて重い内容の曲が続いて辛いが、それが明るくて開放的な曲とのメリハリをつけているので重要な要素なのだろう。

「Adam&Eve」で「Unfold The Future」から原点回帰した姿勢を表したが、この「Paradox Hotel」でさらに原点回帰を顕著にした。
複雑なリズムやキレの鋭さよりも、聴いて心地良い、幸せな気分になれる楽曲を彼らは選択した。
それが、ソルタンやダニエルの脱退に繋がったとしても、このサウンドならいたし方ないと納得できる。それほどまでに素晴らしい!!
ひとつだけ、アルバムはギター音で終わらせてもらいたかったなぁ。

(4月7日に書き増し)


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