メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

SPL セントミレン戦 ― 俊輔の活躍をもっと見たい!!

2006-11-14 21:48:55 | 中村 俊輔
昨夜行われたスコッティッシュ・プレミア・リーグのセントミレン戦。
3-1でセルティックが勝利したが、私は楽しくなかった。 

それは、グラベセンが圧倒的なパフォーマンスでハットトリックしたからだ。
何もハットトリックが悪いんじゃない。
ボランチのグラベセンが攻撃にばかり参加した結果、俊輔が守備に追われたことが問題である。

得点の順を追ってみる。

 1点目は、左サイドのネイラーがクロスを上げ、それを長身のヘッセリンクが落とし、ミラーが係わってこぼれたボールを、グラベセンが振り抜いて決めたもの。
適材適所の、いいゴールだった。
これはいい。

 3点目は、俊輔のコーナーキックのニアからヘッドで決めたものだ。
セットプレーでの得点は武器になる。
俊輔の正確なキックがあるから、グラベセンが決められたのだと、俊輔ファンは思うのだ。

 問題は2点目だ。
2点目は、俊輔が縦に短いパスをしたら、グラベセンがハーフウェーラインを超えたところからドリブルを開始し、DFが3人ついたのを、右に移動してかわし、シュートコースができたところでシュートしたものだ。
DFに当たってコースが変わり、GKが反応できなかったという、ラッキーな面もあるゴールだった。

ここまで強引に行かなくても良かったように思う。
だけど、グラベセンの性格なんだろう。最後までゴールを狙えるのなら、自分で狙ってしまう!
個の力が強ければ、個で崩せばいいと思っているのだろう。

確かに個の力は必要な時もある。
ましてや得点できたとなれば、彼を責める人はなかろう。
だけど、チームとしてのバランスを欠いていたのも事実だ。

本来ボランチであるグラベセンは、敵の攻撃を止める一枚岩にならないといけない。
下がり目で、攻撃の目を摘み取るのだ。
が、この日の彼は、守備を怠っていた。
あれだけ攻撃に参加したのなら、守備にまで手が回らないのだろう。
それをカバーするために、トップ下の俊輔が下がって、スペースを埋めていた。
積極的に守備をするのではなく、危険な箇所を察知してカバーするという、地味な仕事だ。
俊輔は守備は得意でない。
が、一生懸命にチェイスして手を抜かずにプレーしていた。

その“守備する俊輔”に追い込まれたのが、私はおもしろくないのだ。
守備なら、もっとうまい人がいるだろう。
何も俊輔に守備をさせることはない。
けれど、前線の空いたスペースをみつけてそこにスルーパスを送り出せる俊輔の代わりができる選手はいない。
俊輔が俊輔であるプレーを見せてくれないんじゃ、楽しいはずがないのだ。
よって、この日の、ミラーやジュラフスキーは俊輔のパスの受け手であるはずなのに、彼らもパスが来なくて消えかかっていた。
つまりは、グラベセンの“上がり”のために得点できたけど、今までのチームプレイによる得点がなくなってしまったのだ。
これは、チームとして問題だ。
グラベセンの調子次第で勝ち負けが決まってはいけない。
ポイントゲッターを限定してはいけない。

さらに、いるべき場所にいるはずの人間がいないとなると、当然穴になる。
セントミレンは、崩れてしまった中盤を突いて、速攻で仕掛けてきた。
プレスをかける前に叩いてきたのだ。
セルティックは速攻に手を焼いた。守備が戻る前に仕掛けられた。
今日は勝てたけど、弱点を曝したので、次回は勝てる保障はない。好調なインパネスだし。。

でも、ストラカン監督は、グラベセンを下げる修正をすると思う。それは、
①細かいパスでつなぐサッカーを目指している。
②グラベセンの守備がないと、全体のバランスが崩れる。レノンのワンボランチじゃ心配。
③俊輔にスルーパスを出させ、FWに裏を狙わせる。
以上の理由による。

ここのところ、セルティックの守備面に心配が出てきた。
得点することは大切だが、守備も大切なのだ。
きっちりと修正してもらわないと困る。
もちろん、攻撃参加も必要だが、程度ってもんがあるのだ。

そして、何より、俊輔の活躍を、ゴールを見たい。
結局は『ここ』なんだ。