メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Catch The Rainbow(A Tribute To Rainbow)

2006-05-29 22:18:33 | メロディック・ハード
ガンマレイのHeijo Richter、ハロウィーンのAndi Deris等、ジャーマン・メロディック・ハード界のミュージシャン達による、1999年発売のRainbowのトリビュート。

1曲目の、「Kill The King」は、Heijo Richterのギターがうねっていて素晴らしい。
基本を押さえながら、滑るようにドライブ感を込めて弾いている。
リッチーの曲を演奏できるのがうれしいかのようで、聴いてる私もうれしくなる。
スタジオバージョンでなく、ライブバージョンなのもいいね♪

Roland Crapowの「Stargazer」のギターソロは、リッチー特有の“じらし”をちゃんと表現してるのに、微妙に変化してておもしろかった。

Uli Kuschのドラミングも、コージーに比べるとパワー不足は否めないが、スピーディーなノリはそのままである。
でも、「Stargazer」の出だしはがくっとしたわ。あそこがカッコいいのに。
Henne Basse(Branstorm)のボーカルがなぁ~。
比べる相手が悪かった。うまいけど、高音が非力に感じてしまう。
ロニーの曲ならまだいい。ジョーリンの歌となると、甘ったるさまで感じて笑うしかない。
グラハムのは結構聴けた。

Henne Basseと比べるためか、Andiの「Catch The Rainbow」は切なさも感じられて、心に染み入った。
ロニーよりも明瞭に発音しているのが不思議。

全体的に、ギターもボーカルも引っ込んでしまっているのが残念だ。
音も良くないし、分離も悪い。
短時間で作り上げたのではと懸念するくらい、作りこまれていない箇所もある。
音質のせいもあるが、デモテープくさいのだ。
「虹伝説」が素晴らしかっただけに、それと同様の過度の期待をかけてしまったのが良くなかったのだろう。

とはいえ、Rainbow作品の良さがここでも際立つ。
Rainbowファンは持っていて損はしない。
ファーストからの選曲が多いのは(4曲)、シンプルだからか?
「Gates Of Babylon」に挑戦してほしかったな。