メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Evil MasqueradeのThird Act

2006-05-28 22:07:17 | メロディック・ハード
チャーリーとチョコレート工場をEvilにしたようなジャケの、デンマークのネオクラシカルバンドの3作目。

ヘンリック・ブロックマンに代わり、元Time Requiemのアポロ・パパサナシオがボーカルをつとめている。
ゲストは、Time Requiemのリチャード・アンダーソンだ。
ヘンリック・ブロックマンにやる気がなくなり、困ってリチャードに相談したところ、アポロを紹介されたらしい。
さらに、驚くことに、元RainbowでYngwieのバンドにいた、デイブ・ローゼンタールが5曲目の「Far Away」で参加している。

サウンドは、1曲目からしてRainbowな作り。ところどころバビロンの城門みたいだ。
クラシックを取り入れたキラキラネオクラシカルはぶっ飛び(ヘンリック・ブロックマンの趣味だったのだろうか?)、ヘンリック・フライマンは骨太なHR/HMっぽいネオクラシカルを聴かせてくれる。
ギターにしても、大概はリッチーのようなクラシカルなフレーズが多い。
サウンドは、Rainbowだと「バビロンの城門」「Down To Earth」辺りだ。
“Eyes Of The World”似たメロディも飛び出す。
SymphonyXの「The Divine Wings Of Tragedy」も近い。
アポロの声は、ロニーやラッセル・アレンに似てるから、余計影響を感じてしまう。

曲の傾向は、とっても私の好みだ。
Time Requiemにかつての勢いを感じなくなったので、その分を埋めるようでうれしい。
11曲目のバラードは美しくて感動的だ。
ただ、個性が薄れたのも事実。
聴くのが恥ずかしくなるほどクラシックを切り貼りしてた、いい意味のダサさがなくなり、平均化してしまった。

とはいえ、壮大でシンフォニックな曲や、スピーディでストレートな曲もあり、バラエティに富んでいる。
このアルバム1枚でいろんな面をみつけて満足できる。
これで、プロデューサーにサシャ・ピートがついたらおもしろいなっと!
こもった音も改善されるだろう。(現在はギタリストのヘンリック・フライマンがプロデュース)