東京ナイト

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船山温泉@山梨

2011-12-11 22:42:04 | 旅行
週末は温泉に行ってきました。
山梨県の船山温泉。

身延線の内船駅から車で10分ほどの山の中にある一軒家の温泉旅館です。
ネットでの評判が良かったので、あまり聞いた事のない温泉でしたが予約してみました。
いつもは週末は満室みたいでしたが、たまたまキャンセルが出たようで泊まることが出来ました。

それにしても場所も辺鄙で、泉質は普通。
料金も高くはないですが、特別安くもないのに満室な事が多いのは何故なんだろうと思いましたが、たぶん合理的な運営システムが理由だと思います。

癒しの空間がコンセプトだそうで、団体客と子どもはお断り。
スタッフも最低限のケアはしますが、かなり放っておいてくれます。
この点で静かでのんびり出来ます。

それでいて、浴室にはアメニティがたくさん置いてあるし、シャンプーとかも何種類も揃っています。
コーヒーとかハーブティーとかもお客が自由に選んで勝手に飲むシステム。
料金も年間を通して変わらないし(!)、チェックインも13時から(!!)と至れり尽くせり。

旅慣れていて、最低限のケアだけしてもらえればよいお客にとって、過剰なサービスは逆に煩わしいので、ここのシステムは歓迎できるし、宿側にとっても手間がかからず合理的。
なかなか良いシステムだと思いました。



ただ、かなり不満を感じたところがあって、それは夕食の時間が短すぎること。
先週、銀座の和食屋さんで会席料理を食べましたが、その時は約3時間。
会話やお酒を楽しみながらゆっくり寛いで食べることが出来ました。

いっぽう今回は2時間にも満たない時間で、同じ品数の料理が出てきます。
少しおしゃべりに夢中になっていると、もう次のお皿が出てきてしまい慌ててしまいます。
お客も多いので捌くのが大変なんだと思うのですが、それにしても「ゆっくり寛ぐ」というコンセプトとは真逆の対応。
料理はどれもかなり美味しかっただけに、なんだか残念でした。

でも、このほったらかし感はかなり良いと思ったので、このスタイルがもっと日本の旅館で広まれば良いのに。
日本のサービス業って、つい頑張っちゃう方向に行ってしまうのが普通だと思うのですが、引き算のサービスで個性を出すって、なかなかの勇気だと思うし、それでお客がこれだけ来るということは、他の旅館にも参考になると思いました。

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