東京ナイト

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下諏訪温泉旅行

2010-03-07 10:13:23 | 旅行
金曜、土曜と諏訪の温泉に行ってきました。

金曜の朝に行くことに決めて、夕方には温泉に浸かっているという即席の旅行でしたが、なかなか面白かったです。

泊まったのは下諏訪・毒沢鉱泉の秘湯、神乃湯。
前から「毒沢鉱泉」という名前に惹かれていて、いつか行きたいと思っていたのです。
お湯の色はこんな感じ。珍しい明礬泉だそうです。
写真の奥の冷たい源泉槽に浸かり、そのあとに温かいお湯に入るのが良いとの事。
いい感じですが、写真ほどのインパクトはないけっこう普通のお湯。
飲んでみると、レモンの様な酸味の混じった不思議な味わいでした。



宿も改装されていて、快適。食事も美味しく満足でした。
ちょっとご主人の愛想のなさが気になりましたが・・・。

というわけで、翌日。
生憎の雨ですが宿から山道を下ります。
遥かに諏訪湖が望めて山肌にたなびく雲も幽玄な雰囲気。

目的地は「万治の石仏」。
かの岡本太郎が激賞したと伝えられるユーモラスな石仏。かなり大きい石仏ですが、畑の脇にぽつんとひとりいて、その雰囲気に惹かれました。
丸々した大きな石の上に頭を乗せただけのシンプルな石仏。350年前のものだそうですが、石仏の何か悲しそうな表情とその巨体のアンバランスが素晴らしく、かなりの時間をその前で過ごしました。



そのあとも、御柱祭りで有名な諏訪大社や歴史民俗資料館などに立ち寄り、町にたくさんある共同湯にも行きました。
旦過の湯は、温泉街の共同湯らしい雰囲気。お湯がひじょうに熱く、2槽あるうちの熱い方は48度あるそうでさすがに入れませんでした・・・。
でも雰囲気は最高でかなり気に入りました。
毎年、冬場だけ諏訪に寒天作りの仕事に来ているという「旅人」さんといろいろ話たりもして面白かったです。

もう一軒、菅野温泉にも入りましたが、こちらは番台があったりして、なんだか街場の銭湯といった雰囲気。
常連さんが、浴槽の脇に座り、浴槽からお湯をくみ出しながら体を洗っていましたが、これは大阪でよく見かける入浴方法。諏訪で見られるとは思わなかったので興味深く観察していました。

あとは町をぶらぶら。
気になったのが、「すみれ洋裁店」。
前に雑誌で読んだ事があったのをお店に入ってから気がつきましたが、一日一枚、ハンカチを手作りしている小さな洋裁店。
「すみれ洋裁店」という数十年前に廃業してしまっていたお店の名前と場所を受け継いでハンカチやバッグなどをこつこつと作っているそうです。
昔の「すみれ洋裁店」の常連さんだった80歳のおばあさんがお店に訪ねてきてくれたエピソードなど心に残りました。
やはり旅はこういう出会いが印象に残りますね。



というわけで、即席のツアーでしたがなかなか印象深い旅になりました。
もっともっと旅行をしなければ・・・。

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