まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

Q.小さい頃の将来の夢は何でしたか?

2016-07-02 10:10:49 | 幸せの倫理学
これは相馬の看護学校でいただいていた質問です。

これもどこかで書いたことある気がしてブログ内検索してみましたが見当たりませんでした。

ちょいちょい小出しに書いてはいたみたいですが、まとめて答えたことはなかったようです。

小さい頃の将来の夢ですか。

特に変わった夢は抱いていませんでしたよ。

特に哲学と出会う前までは。

何も考えないフツーの男の子でしたから、フツーにヒーローに憧れる毎日でした。

たぶん一番最初に抱いた夢はパトカーの運転手とかじゃなかったかな?

子どもにとってパトカーというのは夢の乗り物であり、その運転手はまさにヒーローでした。

当時の私はパトカーの運転手が警察官であるということはわかっておらず、

警察官になりたいのではなく (警察官というと交番勤務というイメージでした)、

あくまでもパトカーを運転できる特別な人間になりたいと思っていました。

それが一番最初の夢で、次がウルトラマンになりたいとかじゃなかったかな。

ウルトラマンが放映されたのが1966年から翌年にかけて、私が4〜5歳のときでした。

当時はウルトラマンが実在すると完全に信じていました。

しかもドラマのなかでハヤタ隊員はウルトラマンと衝突事故を起こして死んでしまい、

その責任を取るためにウルトラマンはハヤタ隊員に自分の命を預けるという形で一体化しましたから、

フツーの人間がウルトラマンになることは十分に可能だったわけです。

ウルトラマン、なりたかったですね。

毎日、妹や弟相手に怪獣をやっつける練習をしていました。

スペシウム光線を発射できないことがもどかしくて仕方ありませんでした。

いつくらいだったでしょうか、ウルトラマンが架空の物語と気づくまでは、

将来の夢はウルトラマンでした。

小学校に入学して、怪人20面相やルパン、ホームズの小説を読み始めるようになってから、

将来の夢は私立探偵になることになりました。

少年探偵団手帳とか買ってもらって、水溶性の紙に秘密のメモとかよく書いていました。

ただ探偵ごっこってけっきょく何やっていいんだかよくわからないところがあって、

探偵になる夢はそんなに長続きしなかったような気がします。

それよりもすぐに江戸川乱歩やコナン・ドイルをまねて探偵小説を書き始めましたので、

推理小説家になりたいというのが次の夢になりました。

とはいえ小学校中学年くらいでトリックや暗号を考えたりするのは至難の業でしたから、

その夢も間もなく立ち消えになりました。

それからしばらくの間、中学卒業くらいまでは何の夢も持っていなかったような気がします。

附属中学校に通っていたので、同学年にはきらびやかなスターがたくさんいて、

そんなみんなに憧れながら、あんなふうにはなれないということを思い知らされて、

あの頃が一番自己嫌悪が激しく、将来に夢なんてまったく持てなかった頃だったように覚えています。

高校に入る頃にジョン・レノンの 「イマジン」 に出会いました。

その出会いによって、それまでの夢とはタイプの違う夢を抱くようになりました。

世界平和という夢です。

これは自分の将来の職業の夢とかいうのとはちょっと違いますね。

この夢はたぶんそのまま、今に至るまでずーっと抱き続けています

そして、将来の職業に関しては、世界平和を実現するための手段として、

じゃあどんな仕事に就いたらそれに貢献できるだろうかというふうに考えるようになりました。

実際に何を目指すかというのは、いろいろと変遷がありました。

最初は自分を変えたいということもあって軽音楽部に入部し、ドラムやヴォーカルをやって、

ジョン・レノンのようにロックスターとして世界平和を訴えていこう、

なんていう途方もない夢を見たりもしましたが、

音楽の才能に恵まれていなかったのですぐにそれはあきらめました。

ロック評論家というのも一瞬考えましたが、世界平和には直接結びつかなさそうでやめました。

東京外国語大学に入学した最初の1ヶ月くらいは外交官なんていう夢もありましたが、

早々にロシヤ語から落ちこぼれてその夢もあえなく潰えました。

その後、某創価学会とかいう新興宗教団体に入信したのも、思えば世界平和実現のためでした。

今となってはまったく信じられないかもしれませんが、

創価学会とか公明党って世界平和の実現を標榜していたこともあったのです。

まさか彼らが自民党と連立することになるなんて、時代が変われば変わるものですね。

けっきょく宗教頼みでもダメと気づき、最終的に選んだのが哲学・倫理学の道でした。

それはそれで世界平和に向けては迂遠な道ではありますが、

自分に合ってるという意味でこの道を選択して今に至っています。

こう考えてみると、小さい頃のヒーロー願望を卒業して以来は、

紆余曲折はあったものの自分の夢を一途に追い続けているのかもしれません。

このような質問をいただいたおかげで自分の半生を振り返ることができました。

どうもありがとうございました。

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