まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

万置き

2013-06-05 18:58:53 | 幸せの倫理学
ある友人の話。

彼と私はよく似ているところがあるのですが、子どもの頃の話をしていたら、

2人とも小学生の頃に自分で小説を書いたりしていたということが判明しました。

彼は時代小説、私は探偵小説。

ジャンルは違いますが、それぞれ自分の当時の読書の傾向に合わせた作風だったようです。

私の場合、マス目つきの国語用のノートに書いていたんだったと思いますが、

10冊にはいたらなかったと思いますが、シリーズもので何作かは書いていました。

『少年探偵団』 のマネっこのどうということのない内容でしたが、

自分的にはけっこういい気になってノリノリで執筆に励んでいました。

できあがった作品は、一緒に探偵小説を貸し借りしながら読んでいた当時の友人と、

彼もたしか何か書いていたので、お互いに見せ合ったりしていました。

ところが、今回昔話をした、時代小説を書いていた友人は、

ぼくたちなんかよりもはるかに上を行く強者でした。

なんと、万置きですよ、万置き

そんな言葉、聞いたことないでしょ

できあがった作品を本屋さんに持って行って、

そうっと、でも一番目立つところに平積みしてきちゃうのだそうです。

万引きの反対で、万置きです。

恐ろしいですねえ。

それを見つけた店員さんの驚愕の顔が目に浮かびます。

彼は自分の書いた作品が一般読者に喜んでもらえると思って、

読んでもらいたかったのだそうです。

シャイな私にはとうてい思いつかない暴挙です。

(私の本屋でのシャイな記憶はこちら

ホントあの頃は引っ込み思案だったよなあ。

彼の度胸の10分の1も持ち合わせていたら、

もっと素晴らしい人生が開けていたかもしれないのに。

でも今はこうやってブログを公開しているから、少しは成長できたのかな?

それとも歳を取って厚かましい人間になった?

それは皆さんにご判断いただくことにしましょう。

そして、この歳になるともう私は万置きなんかできないから、

早くきちんとした手順を踏んで自著を出版しなくちゃいけないな。


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