まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

Q.人生の中で最もつまらなかったことは何ですか?

2017-04-13 17:55:42 | 幸せの倫理学
引き続き昨日と同じ方の質問に答えてしまいましょう。

「Q.人生の中で最もつまらなかったことは何ですか?」

こんな質問、今までもらったことなかったですねぇ。
ある意味、斬新です。
こういう角度から自分の人生を捉えたことがなかったですから。
ただ難しいですねぇ。
質問をいただいて一生懸命考えてみているわけですが、
人生の中で最もつまらなかったことって全然思い浮かんでこないんです。

以前に 「Q.人生で一番の失敗はなんですか?」 という質問はもらったことがあります。
これに対しては最終的には、
「A.人生に失敗はない、すべてはよい経験である」 とお答えしたわけですが、
とはいえ、そのブログではある大きな失敗談を披露いたしました。
他にもそんな質問をもらったことはないのでブログに書いたことはありませんが、
人生で最も悲しかったことは? とか、最も苦しかったことは?、最も辛かったことは?
といった質問であるならば、何かしら答えが思い浮かぶだろうと思うのです。
だけど最もつまらなかったことって本当に何も思い浮かんでこないのです。

これが 「つまらなかったこと」 ではなくて、「つまらなかった本」 とか、
「つまらなかった映画」、「つまらなかった授業」 とかならどうでしょう?
これも難しいでしょうねぇ。
今現在進行形で読んでいる本とか見ている映画、受講中の授業とかであれば、
ああこの本 (映画、授業…) はつまんないなあ、と思うことはあるでしょうけれど、
例えば、小学校時代に読んだ本でつまらなかったのは何ですか?とか、
中学校でつまらなかったのは何の授業でしたか?とか聞かれたときに、
何かさっと思い出せるでしょうか?
たぶん思い出せないと思うんですよ。
なぜ思い出せないかというと、それはつまらなかったからです。
おもしろかったものなら思い出せますね。
それだけ記憶に残っているからです。
だけどつまらなかったものは、インパクトがないから記憶に残らないのです。

で、今回の質問に戻ってみると、
聞かれているのは 「人生の中で最もつまらなかったこと」 ですからね。
「最もつまらない」 ってことは最も記憶に残らないってことじゃないですか。
それは当然、思い出せっこありませんよね。
と思うのは私だけでしょうか。
質問者の方はずいぶん 「つまらないこと」 に人生のスポットを当てているようですから、
いろいろと 「つまらなかったこと」 を覚えていらっしゃるんでしょうか?
残念ながら私はそういうタイプの人間ではないので、
今回の質問に対しては以下のようにお答えさせていただきます。

A.人生の中で最もつまらなかったことはたぶん何かあったんだろうと思いますが、
  最もつまらなかっただけに最も記憶に残りにくいので、
  それが何だったのかを思い出すことができません。

というわけで今回も質問に対して真正面からお答えすることができず申しわけありません。
哲学をやっているとつい問いを問い直してしまいますので、
こんな感じの、問いからちょっとずらした回答が多くなってしまいます。
こういう答え方も含めて哲学なんだとご理解いただければと思います。

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2 コメント

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Unknown (通り雨)
2017-04-16 15:57:46
自分は、今生きていることは楽しくもつまらなくもないかなと思っています。
ただ、客観的にそれを見るとつまらないです。

普通に生活できる事は幸せな事なんて世の中言ってる人も居るだろうとは思いますが、自分にとっては刺激がなくてつまらないな〜って思います。

自分が答えるとしたら、まだ、人生を終えているわけではないので、1番はつけられないけれど、今までならば中学時代と言ったところでしょうか。
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Games of Perceptions (まさおさま)
2017-04-22 07:44:37
通り雨さん、コメントありがとうございました。
「つまらない」 というのは 「刺激がない」 ことなんですね。
なるほど、その通りかもしれません。
しかし、私たち庶民の暮らしにそうそう刺激があってよいようにも思えません。
実際にドラマや映画のような刺激に満ちていたら、
命がいくつあっても足りない気もしますし。
私が好きなのは高杉晋作の辞世の句です。
「おもしろきこともなき世をおもしろく」。
まあ高杉晋作自身は奇兵隊を創設して戦争に明け暮れた人なので、
刺激に満ちあふれた人生を送っていたはずですが、
この辞世の句自体は、すべては受け止め方次第である、
と教えてくれているようにも読めるのではないでしょうか。
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