ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

上野公園の東照宮に咲く冬ボタンは豪華絢爛でした

2011年01月05日 | 季節の移ろい
 上野の東照宮にあるぼたん苑では、冬ボタン(寒牡丹)が見事に咲いていました。ボタンには元々、初冬と早春に咲く二期咲きの品種があり、このうちで低温で開花した冬咲きのものを「寒牡丹」と呼んでいるそうです。

 1月1日から開園している東照宮ぼたん苑には、冬ボタンを撮影する愛好家が何人も来ていました。冬ボタンは約40種類・600本が植えられているそうです。見た感じでは冬ボタンは数10本程度でした(“600本”の意味が良く理解できませんでした。たぶん春のボタンの株がすぐ側で芽を吹いていました)。






 ワラ囲いの中で、厳寒に耐えて咲いていました。

 ボタンは可憐、鮮やか、豪華、華麗などの言葉がふさわしい花です。バラやジャーマンアイリスにも似た華やかさを感じました。そのボタンの花が4月ではなく、1月に楽しめるのです。

 冬ボタンは、「花の少ない冬に、特にお正月の縁起花として抑制栽培の技術を駆使して開花させたもの」だそうです。つまり、ハイテクノロジーと熟練のスキルの賜物だそうです。冬ボタンは冬の気象に大きく左右され、着花率は20%以下なのだそうです。春と夏に、寒冷地で開花を抑制し、秋に温度調整して、冬の開花に備えるという作業に、丸2年を費やすそうです。


 上野の東照宮の冬ぼたん苑では、2月中旬まで冬ボタンを観賞できるそうです。天候が乱れなければそうですが。花が少ない冬期に咲く貴重な花です。厳しい環境でも、工夫を重ねれば華麗に花を咲かせる好例です。

 上野公園はいろいろな老若男女が楽しそうに通って行きます。上野公園内に寛永寺や清水堂などがあり、初詣の方も多いようです。もちろん、国立博物館や西洋美術館に行った方もいるようです。さらに、仕事始めに一杯飲んだサラリーマン集団が楽しそうに話ながら歩いてきます。この雰囲気をみる限りは、日本はかなり幸せな国のように感じました。