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マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

21世紀に求められる子育てスタイル?タイガー親、クラゲ親、イルカ親のバランス

2015年12月22日 | 覚えておきたい言葉

欧米で子育てについて話したり資料に目を通したりとしていると、

必ず出合うのが「子育てスタイル」というコンセプト。

以前何度かまとめたのだけれど

(オールアバウト:http://allabout.co.jp/gm/gc/451504/

ユア子育てスタジオ:http://kosodatekyua.com/category/kosodatestyle/)、

簡単に言ってしまうと:

 

1.独裁的子育てスタイル(authoritarian): 過度にコントロール   

2.消極的子育てスタイル(permissive): 過度に放任 

3.民主的子育てスタイル(authoritative): 子供の自主性を大切にしつつリミットも設ける     

 

50年近くの研究を経、

「1」と「2」についてはその弊害が多く指摘され、

「3」が最も子供にとって健やかなスタイルとされている。

 

 以下、精神科医Shimi Kang氏の著書(*)を参考に少しまとめてみると:

 

1.独裁的子育てスタイル(authoritarian)

「ヘリコプターペアレント(上空に飛びまわり何かあればすぐに着地できる)」

「芝刈り&雪かきペアレント(障害物を全て事前に刈り取る)」

「バブルラッパーペアレント(どんな小さなショックや残念なことからも守ろうとする)」

など様々な呼び方される過保護、過干渉や、

過スケジュール、過プッシュなど「タイガーママ」とも呼ばれる子育てスタイルは、

「1」の範疇。

 

Kang氏は、メンタル面に問題を抱える青少年を多く診てきて、「1」の弊害を実感しているとのこと。そして、「子育ての成功」とは何かと問う。一流大学入学?周りが目を見張る成果? 「レジメ的」にトップの医学生が、患者への思いやりに全く欠け、周りのスタッフとのコミュニケーションもとれず、インターンの時点で不合格となった例などをあげながら。

(ちなみに「タイガー親」という呼び名を行き渡らせるきっかけとなったイェール大学法学教授Amy Chua氏の二人の娘さんも、ハーバード大学とイェール大学へ進学。個人的には、Amy Chua氏の場合、両親共にアイビーリーグの出身&教授でもあり、そうした大学に進学するのが、ある意味「自然」ともいえる環境、中国とユダヤ(ハズバンド出身)のバリューも大切にされていて、メディア的には「ピアノの練習中できるまでトイレに行かせない」などスパルタ面が強調されるけれど、そうした一側面だけ周りが真似したとしても、「弊害」しか生まれやしないと思う。

 

 

2.消極的子育てスタイル(permissive) 

 Kang氏は、「2」のケースを「クラゲ親」と呼ぶ。骨がないと。

「アタッチメント子育て」(「アタッチメント育児が教えてくれる繊細さ」http://kosodatekyua.com/2014/04/attachmentsensaisa/参照)に過度に入れ込むことで、

親子の絆を傷つけるのじゃないかという不安から、

子供がやりたい放題するのを許しがちになるケースもみてきたと。

「アタッチメント子育て」は確かに、

共感力を養い内の安心感を育てるのに有効だけれど、

母親への「するべきリスト」満載

(母乳育児、赤ちゃんを出来る限り身体にくっつけておこう、添い寝など)で、

厳格に遂行しようとするなら罪悪感や燃え尽きを促進する面があるというのも、

よく分かる。

 

 

 3.民主的子育てスタイル(authoritative)

それで、Kang氏は、「3」のイメージとして、

「イルカ親」というのを提示している。

イルカのように遊び心に溢れ、賢くありつつ、他を気遣うことができ、

自主性がありつつも衝動を制御でき、集団が暮らすためのルールを尊重することもできる。

POD(イルカの集団の呼称)という言葉で大切なポイントを覚えておくといいと:

P = Play and exploration(遊び探索)

O = Others, including a sense of community and contribution(他者、コミュニティーのセンスと貢献)

D = Downtime, including the basics of regular sleep, exercise and rest(睡眠時間、エキソサイズ、休憩時間などダウンタイム).

 

 

また、

「ハイアチーービングで無残な子、

ローアチービングでハッピーな子の、

どちらかを選ぶ必要はない。

賢くありつつハッピーで、競争心がありつつ律もあり、実用的で情熱に溢れ、スキルがあり地に足がついていて、安全で独立心があり、やる抜く力がありつつ斬新、得意とする分野で優れつつコミュニティーの一員でもあり、野心に溢れつつ利他的、であることはできる。」と。

 

確かに、その両方でありえるんですよね。

 

そして21世紀に鍵となる要素として:

創造力

クリティカル思考

ソーシャルスキル

ポジティブキャラクター

とてもアンバランスな世界で順応してバランスを取っていける能力

を挙げている。

それらを培うのが、「3の子育てスタイル」=「イルカ親」だと。

 

 

 

子育ての鍵は「バランス」。

それはきっと誰もが感じていることなのだと思う。

ではベストなバランスをどうやって見出すのか?

 

それは刻々と変化し続ける子育て生活の中で、

Kang氏の言うように、

その都度「親自身の直感」を大切に、

その子その子に向き合いつつ、

見出していくものなのだろう。

 

ああ内のタイガーが荒れ狂ってる、

ここのところゆるゆるクラゲ気味だなあ

そう自らに気づきつつ、

その都度着地点を見出していきたい。

 

(*)参考資料:”The Self-motivated Kid “   by Shimi Kang., M.D.


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