マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

12歳次女の「黒死病」歴史プロジェクト、陸の見えない海へと漕ぎ出すからこそ

2016年01月18日 | 中学・高校

次女12歳が、ここ2週間ほど、歴史プロジェクトに取り組んでいる。

彼女が選んだテーマが「黒死病(ペスト)」

 

調べれば調べるほど、???となることも多く。

 

例えば、

・「黒死病」は体が黒くなって死んでしまうためそう呼ばれるようになったのだけれど、

「3つのタイプ」があるとされるるペスト全般の症状を調べてみると、

「腺ペスト」、「肺ペスト」、「敗血症」とある中で、

身体が黒くなるのは「敗血症」。

 

え、だったら腺ペストや肺ペストは黒死病と呼ばないの???と混乱する次女。

歴史的に「ペスト=黒死病」で通っているわけだけれど、

テーマ名は「黒死病」でなく「ペスト」とするべきかなあと。

 

「黒死病」の方が、歴史的に「ペスト全般を指す名前」と通っているから、

分かりやすいかも。ただ、説明を入れておこう、と落ち着く。

 

 

・またこの腺ペスト、肺ペスト、敗血症も、

「全く違う3つのタイプのペスト」というわけではなく、

初めに腺ペストの症状が出、その菌が肺へ移れば肺ペストになるというように、絡み合っている。

 

じゃあ「進行度合い」で分けられているの?というと、

敗血症は腺ペストなどの症状が見られないまま血液に菌が回ってしまうから、

必ずしもそうでもないんだよなあ、と混乱する次女。

 

症状や菌が及ぶ範囲によって分類されていて、

それが進行度合いと重なる場合もあると説明しようと着地点。

 

 

 

・ペストは、菌を持ったネズミについたノミから広がるとされるけれど、

それでも、発症してしまえば、

腺ペストの場合は体液から、肺ペストの場合は空気感染もするんだよね。

 

 

 

・14世紀のヨーロッパでの大流行では、資料によって広がる経路が違うー!

「説はいくつかあるけれど、その中の一つの有力な説はこうである」と地図と共に経路を載せることに。

 

 

 

 

はっきりと答えのつかめないもやもや状態に過剰に反応してしまうこともある次女。

もやもやした中から、それでも好奇心をもって探索し続ける内に、

少しずつ着地点が見えてくる。

 

それは、時に「白黒」と決着つくものではないかもしれないけれど、

ひとまずの着地点。

そこからまた、進み続ければいい。

まだまだ分かってないことも、たくさんあるんだから。

 

 

 

プロジェクトのよさは、

こうした「陸の見えない海を行くことで、新しい陸を見出す」感覚を体験できること。

 

・黒死病=ペスト

・ペストには3つのタイプがある

・ペストはネズミのノミから感染

・14世紀のヨーロッパの大流行は中国からヨーロッパへ

 

こうした一見「白黒」に見える答えから、

その先へと足を踏み出していくのならば、

新しい発見が待っている。

 

「好奇心」をエンジンに、

果てしなく広がる海へ、漕ぎ出していきたいね。

 

さて今日は、まとめたものをボードに貼り、飾りつけ!


その人の根底で力を与え続けるストーリー、今日はマーティン・ルーサー・キングJr氏の誕生日

2016年01月18日 | 覚えておきたい言葉

誰もが有名になれるわけではない。それでも誰もが偉大にはなれる。なぜなら偉大さは奉仕によって決定されるから

(Not everybody can be famous, but everybody can be great because greatness is determined by service.)」by マーティン・ルーサー・キングJr

 

2013年の、マーティン・ルーサー・キングJr氏の「私には夢がある・・・」スピーチの50周年を祝う行進に参加した、オプラ・ウィンフリー氏が引用した言葉。

 

オプラ・ウィンフリー氏は、テレビ番組司会者や俳優として活躍し、

「世界で唯一のアフリカンアメリカン億万長者」や「世界で最も有力な人物」とされてきた。

長年の活動が認められ、デューク大学やハーバード大学から名誉博士号を授与されてもいる。

 

私自身、ウィンフリー氏の番組はほとんど見たことがないのだけれど、

ユーチューブなどのクリップでいくつか彼女の言葉に出合い、

以下のようなことが心に残っている。

 

・シングルマザーに育てられ、9歳の頃からあらゆる虐待を受け、機能不全家庭に育ったウィンフリー氏。

あるクリスマスイブの日。プレゼントを買うお金も、特別な食事を用意するお金もない母。

「でもサンタさんがいるじゃない?」と泣きべそのウィンフリー氏に、「サンタなんて作り話よ」と。

 

その晩、玄関にノック。

ドアを開けると、3人の修道女が立っている。

そしてウィンフリー氏と弟に、クリスマスプレゼントの玩具とクリスマスの温かい食事を渡したと。

 

この時の喜びが、氏がいくつも手掛ける慈善事業の原動力になっていると。

あの喜びを、少しでも多くの子供達に広げたいと。

 

 

 

・父親を知らずに育ったウィンフリー氏。

毎週末母親に連れられて行った教会で、「父親は神様」と聞かされ続ける。

そうして、「私のお父さんは神様なんだ」と信じるようになったと。

「あなたのお父さんは?」と聞かれるならば、「神様よ」と答えるので、周りからからかわれ。

 

それでも、この「神様がお父さん」という「ストーリー」が彼女の奥底で、

キリスト教などの宗教や宗派を超えて、様々な活動を続ける彼女の根幹を形作っていると。

 

 

 

今日はこちら、マーティン・ルーサー・キングJr氏の誕生日で休日!

子供達と、マーティン・ルーサー・キングJrの伝記をもう一度読もうかなと思う。