マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

次男6歳が必要とする儀式、「できる範囲」を広げるためのステップ

2016年01月07日 | 小学校

冬休み明けも、何と!学校へ行くのを楽しみに意気揚々と登校している次男6歳。

3歳で激しいチックが出てプレスクールをドロップアウトし、

キンダー時代も、こちらに移ってきた当初も、

学校というものになかなかなじめなかった次男。

(チックはプレスクールを止めた2か月後以来おさまっている)

 

成長を噛みしめつつ。

 

 

 

そんな次男には、今、必ず必要な「儀式」がある:

 

・教室まで送る

バス通学がどうしてもだめで、車で送り迎えしているのだけれど、

校舎に入り、教室の前まで送ると、安心して教室に入っていく。

校門や校舎の前で降ろすのでは、どうしてもだめのよう。

 

それでも以前はしっかり手をつないで教室まで向かっていたのが、

他の子達の目も気になるようになったのか?

最近は、手を離して並んで歩くようになっている。

だったらもう一人で行ったら?となるのだけれど、

それではまだどうしてもだめなよう。

教室前で、ハグして私の手にキスして、中へ。

 

 

・寝る前の3つの質問

寝る前は家族皆で集まり、その日あったことなどへの感謝の言葉を言い合い、

祈り、ハグしてお休みなさい、というのが我が家のリチュアル。

そのハグの際、私に向かって必ず「3つの質問」をする。

 

1.次男:鼻血が出たらどうしよう?

(睡眠中、鼻血が出てシーツやパジャマが真っ赤になったことがある)、

  私: シーツもパジャマも洗えばいいからね。

 

2.次男:寝られなかったどうしよう?

  私:寝よう寝ようとしなくても、リラックスして横になってればいいのよ。

 

3.次男:恐くなったらどうしよう?

  私: あなたの胸のところにある温もりが、必ず守ってくれる。

 

すると、こくんと頷いて、自分の部屋へ。

 

初めの頃は、本当に悩んでいる様子だったのだけれど、

今では、

笑いながらだったり、

眠くてたまらないけれどとにかくこれだけはしておかないとといった様子で、

「寝る前の儀式」になっている。

 

 

 

 

その子その子によって、

「できる範囲」を広げるためにかかる時間やステップというのがあるのだなと思う。

 

学校へ行けない、一人で寝られない、

そう全くできなかった頃から、

少しずつ、こうしたらできるかも、というようなことが生まれ、

その「こうしたら」も、いつか必要なくなっていくのだろう。

 

次男との儀式を、

楽しみたい。


三女8歳の個性、どんな子供に基づいて子育てを語るのか

2016年01月07日 | 小学校

三女8歳が今週初め学校から帰ると、

「ママ、明日から少し早めに学校へ行くようにしてね」と。

 

朝、先生方との会議に出席し、

重要事項をクラスに伝える係になったのだそう。

 

3年生の今学期から始まるこのクラス代表、

毎年クラス全員の投票で1人選ばれる。

 

先生曰く、

「時間や約束をきちんと守り、

クラスのみんなに親切で、

勉強のしっかりできる子を選ぶように」

と投票前にクラスに伝えられたとのこと。

 

 

実は三女が選ばれたというのは、

家族皆にとって驚きだった・・・。

 

ほんわりとしてどちらかというとゆっくりな三女は、

家庭でも、アラスカの学校でも、

かなり強烈な個性を持っている子達に囲まれていたためか、

こうした「表に出る」ということからこれまで全く無縁できた。

 

周りがうぎゃーと騒ぎ立てると、

あ、私はいいのと自分の分まで差し出し、

にこにこしているような三女。

次男といつも一緒にいるのだけど、

ほとんど喧嘩をしないのも、

この三女の性質によるところが大きい。

(ちなみに他の子達は、日々迫力満点のやりとりを繰り広げている)。

 

「誰が一番育てやすい?」と友人に聞かれれば、

真っ先に浮かぶのが三女だったりする。

 

もし三女のような子だけを育てていたなら、

私の子育て観も随分と違っていただろう。

 

 

こうして5人を育て身に着けた姿勢のひとつに、

周りの子育て論などを、

鵜呑みにすることが全くなくなったということがある。

どんな子供に基づいて子育てを語っているのだろうとまずは思う。

 

「こうしたらこういう子が育ちますよ!」というような言説も、

かなり距離を置いてみるようになった。

 同じ環境で同じように育てたつもりでも、

一人一人全く違うのだから。

一人一人全く異なるニーズを持っている。

 

 

我が家の和みスポット三女に癒されつつ、

ついつい周りに埋もれてしまいがちなので、

我慢し過ぎてないか、

時々気持ちをくみ取るよう心がけてやろうとも思う。

また、まだまだ8歳なので、ゆっくりな分、全てはこれから、

ということもあるのかもしれない・・・。

 

それならそれで、一緒に通り抜けていこうね。

 

 

 

 

手のかからない子とかかる子がいる。

それでも、しばしば夫と共にしみじみと頷き合う言葉に、

9人の子供さんを育てた故スティーブン・コビー氏の言葉がある。

 

「最も難しくて手を焼かされる子ほど、

親を成長させる存在はない」

 

穏やかに野に咲く花のような、ほっと気持ちが緩む個性に、

そして、

それまで自らが思い込んでいた「限界」を何度も突き抜ける機会を与えてくれた個性特性に、

感謝を込めて。