感覚を澄ませ
わずかな変化にも気がつくのなら
絶望から抜けられる
とはいっても
轍が深ければ深いほど
引力が強ければ強いほど
そういう場面ではそうなってしまうということを十分自覚していても
なぞり続けてしまう轍
回り続けてしまう軌道
そうしてなぞり続けてしまう、回り続けてしまう自分に絶望したりもするわけだけれど。
それでも、よく見ると、
以前よりは、確かに少しズレてきていて、
以前ほど、がんがらめに続けてしまうほどでもなくなったというか。
一瞬にして轍を抜け出し広大な風景に飛び込んでいかなくても、
一瞬にしてどっかーんとロケットが軌道を抜けるようにはいかなくても、
こうして少しずつ、時に引き戻されもしながら、轍から軌道からズレていく、
それでいいのかなと思う。
こうして、
あれほど深く深くなぞっていた轍から、
あれほどぐるぐると回っていた軌道から、
随分と離れた自分に気がつく日も来るのかもしれないな。
日々日常に、少しずつズレていく。
こういう時にはこういう風に反応する癖があるんだよな、
そう自分の傾向を自覚しておくと、
反応する前にワンクッション、
他の選択の可能性が目の前に広がる。
深く刻まれたワダチをなぞり続けることから、
新しい道筋を描くイメージで。
回り慣れた軌道から、
無重力空間に飛び出すように。
今日は次女11歳が、校内で誰が一番速く走れる?11ー12歳ガールズ部門で優勝。
サッカーの練習で走り続けているおかげ。
10歳ガールズ部門で優勝した同級生の親友ちゃんも、
同じサッカーチームで走り続けている。
「少しずつ続けるのって大きいんだね」
そう自分でも結果に驚いた様子の次女。
続ける過程でのこんなサプライズ、祝って感謝して。
こつこつと続けていこうね。
いつか子犬を産んでもらおうね。
何年かそう話し合いながら、結局私自身の妊娠出産が続き、先延ばしになったまま、
今日、飼い犬が子宮を取り出す手術をした。
炎症を起こし、急遽。
夕方、麻酔がまだ少しきいているのか、とろんとした表情で帰宅。
これから10日間、庭にトイレに出るたびに、階段は抱っこしてやり、異常がないか見守ってくださいと獣医さん。
ここ1ヶ月ほどで7キロ近く体重の減った犬を抱き、上って、下りて、上って、下りて。
凹んだお腹をさすってやり。とろんとした目がうつらうつらと閉じる。
ぐっすり寝て、早く回復しようね。