8月27日、下りの紀勢貨物を撮影した後、上り2088レを撮影するために熊野市方面に南下する計画を立てていました。しかし、鵜殿の発車は午後遅い時刻です。すぐに行く必要もなく、雲が割れて太陽が顔をのぞかせ始めた伊勢柏崎でもう少し、と考え、キハ40系やキハ85のワイドビュー南紀を撮り、さらに今後のロケハンを兼ねて三瀬谷の宮川にかかる橋梁を見に行きました。三瀬谷のポイントも超有名なところですが、私は初めて。いくら有名でもこの目で確かめておかなければ次の撮影に結びつきません。行ってみると、確かにすばらしい大橋梁で、雨が降ったりやんだりでしたが、ここを渡るキハ40系やキハ85を記録しました。
正午前に通過する下りのワイドビュー南紀を撮って南下しようと、車を降りてポイントに向かいます。ところが、そのころからしのつく雨に。どんどん、どんどん雨は激しくなって足下は川のように激しく水が流れ、橋梁がかすんで行きます。定刻になっても列車はやって来ません。これ以上、傘を差して立っていても無駄と引き上げ、おそらく雨量規制で抑止がかかったのだろうと判断し、計画を練り直します。
後でわかったのですが、まさに伊勢柏崎付近の豪雨で抑止がかかり、その後、遅くまでダイヤが混乱。これが原因で、上りの2088レも運休になったのでした。
「この雨では南に行くのはリスキー」と考え、四日市ならセメント輸送のDD51が見られると、北上することにしました。紀勢道や伊勢道を走り、東名阪自動車道に入っていくと、雨は穏やかになり、ついに晴れ間が出てきました。四日市のインターを降りると、暑い真夏の晴天です。時刻を見たら、四日市を発車する富田行きのセメント列車に間に合いそうです。四日市駅北側で撮ろうと、駅近くで確認すると、なんとライトを点灯して今にも動き出しそうなDD51貨物が2本も名古屋向きに止まっているではありませんか。1本は緑タキを連結しています。土・休日運休とされている石油輸送列車でした。これはラッキーとカメラを持って構えます。
まず、セメント列車が出てきて、その後間もなく稲沢行きの石油列車も出発していきました。
これに気をよくして、今度は臨港線の末広可動橋に行きます。国内唯一の現役の鉄道可動橋は、四日市の歴史をめぐるツアーの人たちが見学に訪れる場所になっていて、この日も観光バスがやって来ました。まずは、可動橋を渡って東に向かう列車を撮り、すぐに可動橋の西側のたもとに移動します。青空をバックにDD51-1802がデッキに係員を乗せて渡って来ました。これが四日市の臨港線のハイライトです。三瀬谷から四日市までは結構距離があり、時間もかかるのですが、やって来てよかったと思いながらシャッターを切りました。
2011-8-27 JR貨物四日市臨港線 午後の4便(というのだろうか) DD51-1802
Nikon D7000,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8 ED VR2,70mm,ISO 200
1/500秒,f9,-0.7段,WB:晴天
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