鉄ある記

鉄道写真を中心に、京都の街角の情景なども写真で紹介していきたいと思います

ありがとうブルートレイン「富士」てんまつ記

2010-11-30 | 寝台列車

 JR西日本管内を外れてJR九州のファイナル「富士」を撮影しに行ったことは報告しましたが、今回はそのてんまつを記します。「京都れいる倶楽部」の鉄友、「シンキト」さんのお誘いで11月22日の夜、京都を出発し、片道約730キロの道のりを車で突っ走り、早朝から撮影しました。二人ともなかなか平日は早くに仕事を終えられないのですが、幸い飛び石連休の合間だったので、私も定時に会社を退社。急いで家に帰って思っていたより30分ほど早い19時30分にシンキトさんの軽自動車Lifeちゃんで京都南インターから高速に上がって一路、別府近くの豊後豊岡を目指します。晩御飯は時間が惜しいのでコンビニで買ったおにぎりですませ、トイレ休憩以外は交代運転で走り続けます。Lifeちゃんは、なんと今は極めて珍しい5速マニュアル車。マニュアルの車なんて、もう何十年と乗っていません。初めはなかなかクラッチをつなぐタイミングがつかめず、エンストもしましたが、そのうち昔とった杵柄でガンガン行けるようになりました。

 午前4時前に豊後豊岡に着きましたが、友人が列車で移動してきて別府駅にいるというので迎えに行きます。戻ろうと思いましたが、シンキトさんが「大分駅でバルブできないかなあ」と言います。同駅は到着ホームから顔面撮りはできるようですが、反対からは無理ではないかとも思ったのですが、別大道路で10分ほどなのでダメ元で行きます。ちょうど駅の別府寄りの踏切から長玉を使ったら、なんとかバルブできることがわかり、ここでソニックとの並びなどを撮ります。思いがけず、山富士マークを付けたブルトレのバルブができました。寝台特急らしい夜間撮影となり、よかったです。

 しかし、長くバルブをしていても仕方がありません。ここから改めて豊後豊岡に行きます。ここから杵築までの間がこの辺で唯一、線路が東を向くところです。列車の通過時刻と日の出がほぼ同時刻ですが、逆光より順光のほうがよいので、ここを選定しました。車を走らせながら3人でロケハンしていると、小川のわきに踏切を見つけて降り立ちます。タイガーロープも切れていて、山をバックにすっきりした写真が撮れそうです。別府湾が明るくなったころ、赤い電機に引かれた青い客車が目の前を通過していきました。「よし、やった」と思いました。三脚を立て、脚立に上って撮っていたシンキトさんの出来栄えがばっちりだったのは当然ですが、私同様、手持ち撮影していた友人もよい絵が撮れたとモニターを見せてくれました。

 が、しかし…。私のモニター画像は、なんとなくうすぼんやりした絵しか見せてくれません。拡大すると――ぼけています。
 見たら、マニュアルフォーカスになっていました。大分駅でバルブをしたときのままの焦点距離になっていたのです。私はAF-S NIKKORレンズを使うときはAFで撮影しています。特に常用の70-200のズームは爆速であり、絶大な信頼を置いています。で、このときも当然頭はAFのつもりでしたが、切り替え忘れだったのです。痛恨のミス。ここまで何しに来たんやら、とがっくりしました。

 気を取り直して、今度は中山香駅の前後で追いかけ撮影することにし、それに期待します。それが前回の報告記事に掲載した杵築-中山香で撮った俯瞰の写真と、この記事の中山香-立石で撮った写真です。中山香周辺は逆光気味になりますが、立石との間ではここがまだましな場所でした。踏切周辺の道路沿いは激パ状態になっていましたが、私は大勢の人から離れてサイド気味に撮ることにしました。一本だけ立っているイチョウに魅せられ、これを撮りたかったためです。空が白っぽくなったのが残念です。でも、青い客車がよくわかって、自分ではいいのではないかと思っています。

2010-11-23 JR日豊本線 中山香-立石 9086レ ED76-94 「ありがとうブルートレイン富士」
Nikon D300,AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED,24mm,iso 200
1/1000秒,f4,WB:晴天

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晩秋 ラッセル冬準備

2010-11-29 | ディーゼル

 夕方の斜光線を受けてラッセルが通過していく。振り返ると、銀の穂が立っていた。光るススキに合焦させ、赤いDE15を見送る。晩秋……冬準備。

 JR東海のラッセル車は、JR西日本のそれと比べて美しいですね。手入れが行き届いているのか、それとも出動があまりなく汚れないのか。いずれにせよ、きれいなボディは見ていて楽しいですね。
 さて、27日からきょうまで3日連続で行われたJR東海道線大垣-米原のラッセル試運転が終了しました。さきほど、回送の単9596レを穂積で撮影した岐阜の友人から写真と動画が送られてきました。穂積の停止位置がわからず、半ば賭けのようなつもりで出かけたらホームの照明で明るい4両停目にとまってくれたとか。また、発車時に手を振ると汽笛を一発くれたとのこと。確かに動画を見ると、甲高いホイッスルが聞こえ、その後、結構な加速で出発していきました。

 3日間、試運転を走らせた関係者の皆さま、お疲れさまでした。それに沿線に出かけられた鉄道ファンの皆さま、ご苦労さまでした。

2010-11-27 JR東海道本線 関ヶ原-柏原 試9495レ DE15-1541
Nikon D300,AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED VRⅡ,70mm,ISO 200
1/500秒,f5.6,WB:晴天

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うれしさも中くらい

2010-11-28 | EF65

 JR東海・大垣-JR西日本・米原間のラッセル試運転を撮影しに行った11月27日、東海道下り貨物の1083レにEF65-1082号機が充当されたとの情報が飛び込んできました。新鶴見の原色PF赤プレ機です。ただ、米原まで下ったラッセルの折り返しと時刻が接近しており、どうしようかと迷います。

 最初は、1083レのEF65代走は時々発生するのに対し、ラッセル試運転は珍しいので、ラッセル優先と考えていました。確かに試9493レを近江長岡-醒ケ井で撮影後、追いかけをしようと移動を開始しました。しかし、歩きだしてから、国道が名神の事故渋滞のあおりで混んでいるとの話を聞き、考え直しました。「このまま渋滞で追いつかないままだったら、どうしようか」と。ラッセルも撮れない、1083レもアウトになりかねません。それに、伊吹の頂は雲の中のままですが、晴れて明るくなっています。このあたりで原色赤プレの65PFを撮る機会がそうそう回って来ることもないので、ここは腰をすえて1083レ狙いに切り替えたほうがいいと判断しました。「あづき」さんや一緒に撮影していた友人たちもそうしようと言ってくれましたので、もう一度戻ってカメラをセットし直します。

 まず、EF200-14牽引の5071レがやって来ました。明るい秋の陽光を浴びて美しい姿を見せてくれました。ところが、北西から雲がどんどん流れてきて太陽は出たり入ったりします。次の特急「しらさぎ」はかげり、東海色の117系はバリバリの順光下で記録できました。みんな空を仰ぎながら、晴れろ、と祈ります。ですが、よくあるパターンです。直前、明るくなったのに肝心の通過時点では雲が太陽を隠し、そして行ってしまった直後にまた晴れるという……。

 原色のPF貨物を撮影できたのはうれしかったのですが、これではその喜びも中くらいですね。

2010-11-27 JR東海道本線 近江長岡-醒ケ井 1083レ EF65-1082
Nikon D5000,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,165mm,ISO 200
1/640秒,f7.1,-0.3段,WB:AUTO

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伊吹と東海ラッセル 秋の夕照

2010-11-27 | ディーゼル

 11月27日はJR東海の大垣とJR西日本の米原間で、ラッセル車の試運転があり、朝から夕方まで東海道線の大垣-米原で撮影して来ました。美濃太田配置のDE15-1541号機で、午前の大垣-米原往復は複線の垂井線経由、午後の往復では下りのみ旧・新垂井経由の単線区間を走りました。

 天気予報では、朝は雲が出るもののその後は晴れとなっていました。ところが、京都5時30分の始発の米原行きに乗ったとたん車で先行している友人からメールで「米原付近は雨」との情報が届きました。この日は、TEAM3170の「あづき」さんに同行させていただくことになっており、まず近江八幡-安土でワム貨の6170レから撮ることにしましたが、ここでも小雨がぱらついてきました。暗い中でなんとか感度を上げて6170レを撮影。ただちにラッセル試運転を撮りに東へ向かいます。
 だんだん東に行くほど雨脚が強くなり、別の鉄友2人からも米原から伊吹山周辺は雨という情報が次々に届きます。

 しかし、天気予報は回復するとしており、それを信じてまず、柏原-近江長岡の伊吹山をバックにサイドビューを狙うポイントへ向かいます。着くと雨はやんでいましたが、伊吹山は麓のあたりを少し見せているだけで大部分は雲の中。通過までの1時間で晴れないかと期待を寄せましたが、そううまくいくはずもなく、かえって傘をささなければならないほどの雨に。追いかけ組が続々とやって来る中なんとか撮影し、次は近江長岡-醒ケ井に移動。ここでは淡い日が射したものの山は雲に覆われていました。
 上りも同じ場所で撮りました。しかし、曇り。さらに追いかけて関ヶ原を発車してきたシーンを晴天の下で撮ったものの、場所があまりよくなく満足できません。

 昼食をとって作戦会議を開き、福知山183系の米原団臨やEF81-2号機牽引の4076レを撮るという午後の当初予定を破棄。昼からもラッセル試運転を撮影することにしました。午後は多くの鉄道ファンの思いが通じたのか、すっきり晴れて明るい光が降り注ぎます。まず、大垣-関ヶ原の単線区間で狙います。背景が色づいた山になるようセットして待ち構えていると、遠くからオレンジのボディを輝かせつつ、ゆっくりとした速度でやって来ました。
 午後の下りは関ヶ原で少し停車するだけなので、追いかけはどうかな、と思っていました。ですが、最高速度45キロという制限がかかっている試験列車を見ていると、特に飛ばすことなく普通の速度で車を走らせられれば抜けそうです。そこで、追っかけに移行し、関ヶ原-柏原間で撮り、さらにラストポイントとして醒ケ井-米原でも撮影しました。それがこの写真です。朝はどんよりした雲の中に姿を消していた伊吹も夕陽を浴びて全容を見せています。到着してしばらくすると近くの踏切が鳴りだし、夕照を受けてボディを鮮やかに浮かび上がらせたDE15ラッセルが伊吹の下を通過して行きました。

 私は、これが初めてのラッセル車撮影です。ATSの関係から、このDE15が東海道本線を走るのもこの冬限りという噂も耳にします。きょう一日、車に乗せてくださったあづきさんに感謝いたします。また、各撮影地でお会いできた皆さま、ありがとうございました。

2010-11-27 JR東海 東海道本線 醒ケ井-米原 試9495レ DE15-1541ラッセル
Nikon D300,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,70mm,ISO 200
1/500秒,f4.5,-0.3段,WB:晴天

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ファイナル「富士」 大分弾丸ツアー

2010-11-24 | 寝台列車

 11月23日、ホームグラウンドのJR西日本管内を出て、大分県の日豊本線にJR九州のイベント列車ファイナル・ブルートレイン「富士」を撮影しに行ってきました。「京都れいる倶楽部」の仲間であるシンキトさんから先週、「久しぶりに祝日に休みが取れたので、『ありがとう富士』を撮りに行きませんか」と、誘いを受けました。シンキトさんは当初、別の方が行くと手を上げるものと考えていたそうですが、私が名乗りを上げたので「まさか」とびっくりしたそうです。

 そんなわけで、22日19時30分に京都市を出発、一路、別府近くの豊後豊岡を目指します。山陽道や東九州道などを利用し、未明に豊後豊岡に到着。ロケハンしようと思いましたが、友人が鉄道移動していることがわかったので、大分駅まで迎えに行って、そのついでにバルブ撮影を敢行。その後、豊後豊岡-陽谷、杵築-中山香、中山香-立石、小森江-門司港と追いかけて記録しました。

 このファイナル「富士」は、東京-九州ブルトレ最後の「富士・はやぶさ」の廃止以後、JR九州管内で行われた14系寝台客車を使ったイベント列車の運行も、いよいよこれが最後ということで実施されたものです。19、20日は長崎特急だった「さくら」として走らせ、21日、22日は「富士」として走りました。門司港-鹿児島中央の往復で、私たちは復路を撮影したことになります。

 この撮影行、楽しかったし、はたまた大きなポカもやったしといろいろ私自身にとっては思い出に残る撮影行になりました。最後の小森江では、インターネットつながりだった多くの方とお会いすることもできました。皆さん、ありがとうございました。
 また、詳細は別の機会にでも書きたいと思いますが、きょうはとりあえず「行ってきました報告」をさせていただきます。

2010-11-23 JR九州日豊本線 杵築-中山香 9086レ ED76-94 ファイナル「ありがとうブルートレイン富士」
Nikon D300,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,70mm,ISO 400
1/800秒,f3.5,WB:AUTO

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京都慕情 6300系快速特急

2010-11-21 | 電車たち

 第一線から引退し、嵐山線で余生を送っている阪急の6300系電車が、大阪・梅田と阪急嵐山を結ぶ臨時の快速特急に復活したと聞き、20、21の両日、松尾と上桂へ見に行って来ました。20日は嵯峨野観光鉄道の帰りに松尾に行き、21日は午前中の所用をすませて15時過ぎに上桂へ着きました。

 10月末から11月28日までの土・日・祝日に神戸、宝塚、梅田そして河原町から嵐山に秋の行楽に出かける人たちのために直通特急が運転されています。このうち、梅田-嵐山を結ぶ3本の快速特急のうち、1本が6300系の6連です。20日は嵐山16時18分発の2本目に充当され、21日は16時38分発の3本目でした。

 秋の夕暮れは釣瓶落とし。21日は15時台はすっきりと明るく晴れていましたが、16時を回ると太陽は西山に落ち、雲も出てきて急速に暗くなっていきました。3本のうち1本目に来てくれたら、とご一緒した上牧の男性と話をして待っていたのですが、結果は3本目。上桂発車は16時45分です。露出は本当に厳しくなりましたが、愛宕山の上の雲が淡くピンクに染まり、赤く色づいた桜の葉とともに秋の古都の暮れを美しく演出してくれました。

 もみじ狩りなど秋の洛西を楽しみ家路についた人たちを送る6300系。正面窓下の銀帯が品格の象徴です。6300系は、2扉、2連窓の端正なスタイルを誇った2800系特急電車の後をうけた京都線特急です。1975年に第1編成が誕生し、以来、京阪間の観光客やビジネス客を運びました。私の高校時代に2800系から6300系への世代交代があり、同じ阪急でも神戸線や宝塚線にはなかったクロスシート、2扉車に、京都人として誇りを抱いたものです。

 私は基本的に国鉄、JRファンです。しかし、この6300系だけは大好きな車両です。車の性能がどうのこうのではなく、京都線の顔として好きなのです。
 日経新聞によると、阪急は来年5月にダイヤ改正し、目玉としてこの6300系を使って河原町-梅田に観光特急を走らせるとか。途中の停車駅は十三、淡路、桂、烏丸に限定するとのこと。土日祝の朝夕に運転する方針だといいます。内装を「京風」にするようですが、再び6300系が京都本線を疾走する姿を見られるのは嬉しいことですね。

2010-11-21 阪急嵐山線 上桂 大阪・梅田行き臨時快速特急 6350F
Nikon D300,AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED,58mm,ISO 400
1/125秒,f2.8,晴天日陰,手持ち撮影
(RAW現像時に+1.0段露出補正)

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秋の深まり 保津峡を行くDE10トロッコ

2010-11-20 | ディーゼル

 暖かな秋の日の午後、紅葉と鉄道を撮りたくなって島本からJR西日本山陰線の保津峡に電車を乗り継いで転進しました。山陰線の旧線を走る嵯峨野観光鉄道のトロッコを俯瞰するためです。島本あたりは雲が広がり始めましたが、桂川を渡るあたりで愛宕山を見ると、すっきりと晴れています。これなら期待できると楽しみに、山陰線の亀岡行き普通電車で保津峡に降り立つと、渓谷が赤や黄で輝いています。ちょうど嵯峨嵐山-保津峡間の鉄橋上からトロッコ亀岡に向かう列車が見えたので、とりあえず手持ちの望遠でやって来たトロッコ列車を押さえます。本命はこの折り返しのトロッコ嵯峨行きです。

 先に来られていた方に会釈して、本格的にアングルを決めることにします。しかし、縦でも横でも絵になるので、迷います。結局、三脚を高めに伸ばして脚立に上ってまずは横で構えてみたのがこの写真です。隣で構えておられたのは、以前、湖西線の和邇で少しお話をしたことがある方でした。顔を知った方がいらっしゃると、それだけで楽しくなりますね。列車が来るまでの間は眼下を行く保津川下りの舟旅の皆さんに手を振ったり高速で通過していく183系の特急を眺めたり。

 DE10のエンジン音が意外なほど大きく渓谷に響くと、ゆっくりとトロッコがやって来ました。赤や黄を用いた車両と、あでやかに色づいた木々がよく似合います。季節の折々に楽しいトロッコの旅ですが、春の満開の桜と錦秋の今が最高でしょう。

 私の個人的な感想ですが、木々の色づきはもう一息かと思います。これからの一週間がより美しいのではないでしょうか。12月5日までは沿線がライトアップされ、定期の最終列車後に臨時列車が運転されています。11月20日から23日までの4日間は、さらにこの臨時の後にも臨時列車が1本走ります。京都観光に来られた皆さま、トロッコに乗ってみてはいかがですか。

2010-11-20 嵯峨野観光鉄道 トロッコ亀岡-トロッコ保津峡 DE10「嵯峨野12号」
Nikon D300,AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED,62mm,ISO 200
1/250秒,f5,-0.7段,WB:晴天

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晴れの山崎で 回9912レ

2010-11-20 | EF65

 11月20日は「SL北びわこ」号の客車送り込み回送があるので、JR西日本京都線の島本-山崎に出かけました。数日前までの天気予報では曇時々雨でしたが、一昨日あたりから曇のち晴れに変りました。天気が悪ければ屋根のあるところで撮影しようと考えていましたが、朝起きると予報通りに明るく、これならどこに出かけても大丈夫だと思い、久しぶりにここにしました。21日の網干総合車両所公開で展示される「あすか」が宮原操から網干まで回送されるスジとバッティングするので、撮影するファンは分かれるだろうな、と思いながらポイントに着くと誰もいません。ちょっと拍子抜けしました。

 雲も時間がたつに従って消えて行き、太陽の光が降り注いできました。暖かく、気持ちの良い秋の日です。時間的に面はかげるので、曇ったほうがいいという考え方もありますが、サイドに陽が当たると青い12系がきれいだろうなと思います。神戸線内と京都線内での車両と線路点検の影響でダイヤが乱れ気味なので、遅れずに来て欲しいなと思いながら待ちます。ですが、回9912レの時間に姿を見せたのは、ピッカピカのEF210-168。遅れ5070レでした。

 ちょっぴり不安になりましたが、私の後からやって来た若い人の「来ましたよ」の声で島本方向を見ると、高い位置のEF65のヘッドライトがカーブを曲がってこちらに向いたところでした。堂の後踏切通過時に長声一発、私たちのそばでも長いホイッスルを鳴らしてEF65-1135が5両の12系を率いてさっそうと駆け抜けて行きました。

 特急色PFのクリームのラインと12系の白い帯がビシッと決まっています。往年の急行そのものです。「なつかしの急行列車」を臨時で走らせたら、しびれる往年のファンも多いことでしょう。


2010-11-20 JR東海道線 島本―山崎 回9912レ EF65-1135+12系5両
Nikon D300,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,×2テレコンバーター使用,300mm,ISO 400
1/800秒,f7.1,WB:晴天

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EF65 118を引き連れて 配1974レ

2010-11-19 | EF200

 もう旧聞に属してしまいますが、11月13日、瀬田川橋梁での撮影の帰り、JR西日本京都線の桂川に寄ってEF200-19牽引の配1974レを撮影しました。瀬田川からの帰りがちょうど配1974レの時刻に合致したのと、ムドにEF65-118がくっついているからです。

 配1974レのムドは夕方、梅小路から8864レで稲沢に送られます。最近目立っていたのは岡山のEF64の回送でした。たまにはEF66などもありましたが、EF65の一般型が東にムドで行くのは珍しいと思います。桂川で「なぜ行くのだろう」と、居合わせた人たちと話をしながら待ちました。

 列車は定刻でやって来ました。空コキを引き連れた短い編成でした。ただ、この角度では65か64かわかりませんね。ついでの撮影はやはり……。

 このときは、私は知らなかったのですが、65-118号機はその後、美濃赤坂の赤ホキに入ったとのこと。これは垂涎の的ですね。撮影された方がうらやましいです。

2010-11-13 JR西日本東海道線 桂川 配1974レ EF200-19+EF65-118
Nikon D700,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,165mm,ISO 200
1/640秒,f5,-0.3段,WB:曇天

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30分の1が分相応

2010-11-16 | EF65

 前回の大サロ流し撮りについて、多くの方々から温かいコメントを頂戴したので、調子に乗ってもう一発。大サロ回送の約1時間後に来た8866レのEF65-1037を、JR西日本京都線の島本付近で撮ったものです。

 大サロ、サロンカーなにわの通過時も暗かったのですが、それから1時間が過ぎ、さすがに16時を回ると本当に夕暮れという雰囲気が濃厚に漂っています。
 絞りを少し開け、そしてシャッター速度を20分の1から30分の1秒に戻して撮りました。30分の1秒にすると、この8866レの数分前に先行した5050レのEF210-141号機もまあまあ見られる絵になってくれました。

 やはり、私のいまの腕では、流し撮りは30分の1秒が精一杯のようです。でも、後追いは難しい。「文殊」の183系送り込みや回4133レ、「雷鳥33号」送り込みはどうしても後追いのような格好での流しになりますので、こちらはこれだというショットには恵まれませんでした。

 前回の記事で、「4分の1秒では、点だけが止まる形になる」(ねこバスさん)「ズームレンズはテレ側で」(吉岡ユウさん)などのコメントをいただきました。皆さん、いろいろ研究なさっているようです、大いに参考にしたいと思います。ありがとうございました。

2010-11-13 JR東海道本線 高槻-島本 臨専貨8866レ EF65-1037
Nikon D700,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,102mm,ISO 200
1/30秒,f10,WB:曇天


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