ステンレスの車両がどんどん幅をきかせていく中、JR西日本の近郊形電車221系の存在は貴重になっていると思います。
221系は1989年に登場し、翌2000年の鉄道友の会ローレル賞受賞車両です。初めて登場した当時、明るい白いボディだけでなく、大きく取った窓から陽光が入り「なんと明るくて気持ちのよい車なんだろう」と感心したことが思い出されます。
この221系も、223系の登場で新快速の座から追われ、今や225系の誕生によって活躍の場を本線から地方線へと移されていくのではないかと気にかかるところです。221系はホワイトの地に大阪急電色の茶や京都線や神戸線のラインカラーのブルー、新快速のシンボルカラーのベージュの帯をまとっており、絵になる色合いだと思います。上の写真は、8月4日夕、湖西線の志賀-蓬莱で撮ったものです。夏の太陽が比良の山並みに沈む瞬間、光と影の境界が築堤上に現れました。この日最後の光を受けて走る2861Mの4+4の8連。夏の琵琶湖岸によく似合っています。
2枚目の写真は8月13日に、琵琶湖線の稲枝-河瀬で撮影した米原行きの702Kです。
6+6の12連です。221系単独の12連を見る機会は多くありません。この日は6170レを撮るのが主目的でしたが、次の狙いはこの702Kの撮影でした。朝、東に向かって走ってくるスジですので、順光で写すことが可能です。この日は小さな雲が流れてきたため、編成の途中から少し暗くなってしまいましたが、夏の朝によく似合う姿だとあらためて感じました。
にほんブログ村
にほんブログ村