鉄ある記

鉄道写真を中心に、京都の街角の情景なども写真で紹介していきたいと思います

京都御苑の銀杏

2012-11-25 | 京都街角の情景

 お久しぶりです。11月になって1度も更新していませんでした。
 さて、この3連休、カメラを手にしたのは24日の土曜日だけ。それも鉄道写真ではなく、京都御苑の色づいた木々の撮影です。

 23日に用事で烏丸丸太町あたりへ出かけた際に見た椹木口の銀杏の落ち葉が印象に残り、改めてカメラを持って出かけました。この日は午後から天候が回復するとの予想で、ゆっくり出て御苑には15時過ぎに到着。陽はありませんが、銀杏の落葉が見事に散り敷かれていて、いろいろアングルを変えて撮っていました。
 ローアングルで構えていると、レンズの向こうから羽織り袴もりりしい男性と白無垢姿も可憐な女性が歩いて来ます。着付けの先生とカメラマンも一緒です。「きょう、お式ですか」と聞くと、挙式前の前撮りとか。本番はドレスだそうで、和装の記念写真を御苑で撮っているそうです。カメラマンの方が私に撮影してもいいかと聞かれるので、もちろんOKし、私もお二人を撮影させてもらうことにしました。
 日差しはありませんでしたが、晴れたら光線がきつく陰影がくっきり出過ぎたかもしれないので、落ち着いた秋の雰囲気の撮影をさせてもらいました。Kさんという男性に、メールで写真を送らせてもらいましたが、一期一会、私自身よい思い出になりました。どうぞお幸せに。

 その後、椹木口で粘っていると予想通り雲の切れ間から西陽が差してきました。
 これはこれで美しい晩秋の午後の光景を見ることができました。写真はそのうちの1コマです。

 こういう写真はD800ですね。ハスキー4段でしっかり固定し、切り取ってみました。

2012-11-24 京都御苑で

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下鴨 糺の森で浄化

2011-09-24 | 京都街角の情景

 萩の寺・常林寺を後にすると、出町橋を渡って糺の森(ただすのもり)に向かいます。
 下鴨本通から森に足を踏み込むと、鮮やかな緑に包まれます。喧噪が消え、空気も清らかに一変します。

 瀬見の小川に沿って森を歩いていくと、心が清らかになっていくのがわかります。ここは下鴨神社の神域。
 糺の森は高野川と賀茂川の合流地点にできた森で、今も古代山城の国の森の姿をとどめています。


 森の突き当たりが賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)です。
 平安京が開かれるよりはるか以前からおわす神様です。
 立派な社殿だけでなく、境内や森を歩いていると、その歴史を感じさせるところがたくさんあります。

 感性を研いで歩いてみませんか。

 2011年9月23日撮影 Nikon P300

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晴明の庭? 出町柳の常林寺

2011-09-24 | 京都街角の情景
 
 萩が咲き乱れる――安倍晴明の館の庭かと見まごうばかりのところが、出町柳にありました。
 その名も「萩の寺 常林寺」。京阪出町柳駅のすぐそばにありますが、山門から一歩足を踏み入ると、そこは夢枕獏が描く陰陽師・安倍晴明の庭のようです。

 赤や白の萩が参道にしだれ、すすきが無造作に穂を光りに輝かせているかと思うと、足下にはひっそりと曼珠沙華が咲いています。どこからともなく式神の蜜虫が現れ、晴明のもとに誘うのではないか。そんな風にも思えます。

 
 9月23日、お彼岸のお参りをしたあと、家人が「いいお天気なので、家に帰るのはもったいない」と言うので、「そしたら、萩でも見にいこか」と、まずは御所の隣の梨木神社に行ってみました。ところが、まだ萩は青々とし、花はごくごくわずかしか見られません。今年は9月になっても暑かったので、まだ早いのかなと残念に思いました。このままでは午後がいまいちになってしまうなあ、と思い、常林寺さんまで足を延ばすことにしました。御所の東から出町柳まではそんなに遠くありません。ここはどうかな、と思い、山門の前に立つと小さな花が目にいっぱい飛び込んで来ました。

 わずかな距離なのにこの違い。行ってよかったな、と本当に思いました。
 常林寺さんは一般のお寺です。観光寺院ではありません。なので、拝観にあたってはマナーを守って静かに訪れてくださいね。

 2011年9月23日撮影 Nikon P300

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長岡京に花を見に行く

2011-04-30 | 京都街角の情景

 ゴールデンウイークの2日目、4月30日は朝から家人と長岡京市にある乙訓寺へ牡丹の花を見に行って来ました。
 近畿で牡丹と言えば、奈良の長谷寺が有名です。さすがに長谷寺とは規模が違いますが、この乙訓寺も境内に二千株もの牡丹が植えられているとか。残念なことに、この日はまだ3割から4割程度の開花ということで、境内一面の牡丹の花は見られませんでした。それでもピンクや赤はもちろん、白や紫、黄色などさまざまな牡丹の花を見ることができて、ゆったりした気分になれました。

 この乙訓寺は、推古天皇の勅願によって聖徳太子が建立したと伝わる非常に古い歴史があり、桓武天皇の長岡京遷都の際には七大寺の筆頭として広大な寺域を誇ったといいます。また、嵯峨天皇が弘法大師を別当に任じ、弘法大師が一時住まいした寺とも伝わっています。

 洛西には古寺名刹がたくさんありますが、このお寺もその一つですね。牡丹はまだまだ楽しめそうです。


 長岡京といえば、阪急の駅名にもなっている長岡天神を忘れてはいけません。
 乙訓寺から天神さん近くの文化センターまでシャトルバスが運行されていますが、私たちはぶらぶらと歩いて行くことにしました。バスも楽でいいですが、歩くといろいろな発見があります。家人と野の花の話をしていると、畑の横を通りかかり、そこで100円の野菜が売っていました。無人販売ではなく、ちゃんと農家の方がおられるのですが、横の畑で摘まれた菜の花が袋にたっぷり入って100円。家人は2袋買わせてもらいました。当然、我が家の今晩のおかずになります。

 天神さんの方のツツジは7分咲き程度ですが、つぼみも赤いので、きれいです。ツツジの道を歩いて売店で焼き竹の子をほおばり、その後、阪急で河原町に行って27日にオープンしたマルイを見て来ました。

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にぎわう四条烏丸 蜂蜜買った

2010-12-05 | 京都街角の情景

 きょう12月5日は非鉄日でした。前日、JR西日本管内を主な撮影地として活動する仲間たちでつくる「京都れいる倶楽部」の忘年会を開催しました。下は大学生、上はアラフィフティーまで11人のメンバーがおいしい料理を楽しみ、酒を酌み交わしながら鉄道談義に花を咲かせました。そのかわりと言ってはなんですか、きょうは家人とお出かけです。
 
 まず、ジェイアール京都伊勢丹でお歳暮を頼み、館内をぶらぶらした後、地下鉄烏丸線で四条烏丸へ。京都市交通局の赤字解消策の一環に地下鉄の利用者増が挙げられています。その対策の一つとして四条烏丸駅に10月1日、駅ナカショップの「Kotochika(コトチカ)四条」が誕生しました。駅ナカと言ってもラッチの外に展開されているのですが、効果抜群で1日の乗降客が数千人増えたとか。私も行こうと思っていたのですけれど、案外、四条烏丸に行く用事がなく、きょうが初めての体験です。地下1階に5店舗、地下2階には3店舗入っています。やはり一番人気はクリスピー・クリーム・ドーナツでしょうか。まだ10時台だというのに、店の外に行列ができています。地下2階の成城石井は狭いながらも品ぞろえが豊富で楽しいですね。私は大阪の成城石井を知っていますので、それほどではないのですけれど家人はオリーブオイルやチーズの豊富さを喜んでいました。
 この地下2階は新しくできたフロアで、改札口も新設されています。

 次に向かったのは、四条烏丸北西角の旧UFJ銀行京都支店跡に、11月11日にできた女性向け商業施設の「LAQUE(ラクエ)四条烏丸」(写真上)を見に行きます。ビル自体は地下1階、地上7階なのですが、このうち地下1階から地上3階までがLAQUEです。地下1階の蜂蜜専門店に気をひかれながら階上へ。丸善の文房具専門店や女性向け下着のオーダーができるショップなどのほか、飲食店もあり、私と家人は3階の「アマーク ド パラディ ヴィー」で日替わりランチ1200円+コーヒー150円をいただきました。きょうの日替わりランチは子羊の赤ワイン煮込み。とろとろでとてもおいしかったです。ただ、開店して間もないからか、スタッフの動きがややぎこちないようにも感じましたが。お味はよかったですよ。


 このあと、北山通り方面に散歩に行き、疲れたので休憩しようと思ったのですが、気に入った店がなく再び地下鉄で四条烏丸へ。KotochikaのB2にあるバリスタがいるカフェバール「カフェ スタツィオーネ」でケーキとお茶をいただいて一服しました。ここへ行こうと、烏丸駅の国際会館寄りにある階段を上り、途中で地下2階に行こうと思ったら、なんと「ここからは(駅の外へ)出られません」の表示が。ホームは地下3階、Kotochikaは地下1階と2階に分かれています。しかし、地下2階の改札口はなんと駅の中に入る片道通行だったのです。これはちょっと不親切だと思います。結局、地下1階まで上がってもう一度、降りなければいけないのですから。

 遅くなったのでタクシーで帰ろうとしたのですが、私が「あの蜂蜜の店、気になる」と言うと、「行ってみようよ」と家人も言います。交差点を渡ってまたまたLAQUEに。地下1階の「蜂蜜家 京都かねいち」を覗きます。京都で創業80年の老舗の蜂蜜専門店「金市商店」の新しいお店で、もちろん国産を中心に各種のはちみつがそろっています。しかし、それだけでなく楽しいのが、はちみつを使ったジャムや、いろいろな花や用途のはちみつが小瓶で販売されていること。菩提樹蜂蜜や美容用蜂蜜、コーヒー用の蜂蜜なんていうのもありました。私は朝、パンに蜂蜜を塗って食べるのが好きなので、トーストにぴったりという「みかん」の蜂蜜を、家内は独特のくせがあって家でもてあましているブルーチーズをなんとか食べたいと「チーズ用」はちみつを買いました。しめて1100円なりです。
 このお店では土日に蜂蜜を使った美容方法の講習なども行っているようで家人はその説明をスタッフの方から聞いていました。今回はお願いしませんでしたが、頼めばいろいろな蜂蜜の味見もさせてもらえるようですよ。ちょっと気に入ったかも。ビル全体は女性向けだと思いますが、ちょっとペアで立ち寄るには楽しいところだと思います。

 活性化する京都駅周辺に加え、地下鉄で一直線の四条烏丸も充実し始めています。かつて京都一の繁華街と言われた河原町も、うかうかしていられませんね。

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時代祭行列に参加して 徳川城使上洛列

2010-10-22 | 京都街角の情景

 きょう10月22日は、京都では昼に平安神宮の祭礼である時代祭が行われ、夜は鞍馬の火祭があります。私は時代祭・江戸時代の「徳川城使上洛列」に参加してきました。京都市民は皆、平安神宮の氏子であるとされています。私たちは今回、平安講社第6講社として上洛列に参加しました。京都市下京区の七条学区、西大路学区の市民で、この両学区に当番が回ってきたのは27年ぶりの出来事です。

 時代祭の行列の順番は明治維新から延暦時代までさかのぼり、徳川城使上洛列は全体の3番目。総勢250人という最大の規模を誇ります。馬に乗る城使、目付頭、跡乗番頭の3人を中心に小姓や近習、馬廻などの徒士が固めます。私は裃を着て一文字傘を被って供奉する、いわばその他大勢の一員でしたが、父は近習として羽織袴に二本差しの姿で参加しました。しかし、その他大勢といえど、27年に一度の当番です。都大路を京都御所から平安神宮まで裃に袴を着けて歩く経験はそうそうできるものではありません。そこで、会社にずいぶん前から休暇届けを出してこの日に備えていました。

 この徳川城使上洛列が面白いのは、平安神宮に行く前に学区内を巡行するのです。これもただ歩くだけではなく、馬に乗る三役を衣装を整えて迎えに行くのです。まず、目付頭の方のお宅に行き、次に跡乗番頭、最後に一番偉い城使と巡るのですが、三役はそれぞれの自宅前に幕をめぐらし、床几に腰かけて迎えを待ちます。迎えが着くと、代表の口上に「ご苦労」と声をかけて騎乗し、列を進めて行きます。ふだん自分たちが暮らす町内を武士の姿をして歩くのは気恥かしいような楽しいような、独特の気分です。七条、西大路の両小学校の児童、学区内にある幼稚園の園児たちもみんな見学しています。

 御所から丸太町、烏丸通、御池通、河原町通、三条通そして神宮道というコースで歩く本番も、多くの市民や観光客の視線を浴びてのものですが、地元の順行のほうが楽しかったですね。でも、そのために午前6時に集合して着付けし、解散したのは午後4時半。足袋にぞうりでずっと歩いたので、足が張っています。あー、疲れた。

 写真は町内を行く行列。手前右側の裃に一文字傘が私のいたグループです。(写真は家人が撮ったので、こんなものしかありません)

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梅雨明け そして祇園祭山鉾巡行

2010-07-17 | 京都街角の情景



 7月17日、京都・祇園祭のハイライト、山鉾巡行が行われました。これに合わせたかのように、梅雨が一気に明けました。
 京都の梅雨明けはだいたい祇園祭の巡行のころが相場です。しかし、昨年は8月になっても明けずにいらいらしました。

 近江路で早朝、EF66-27号機の6170列車を撮影後、すぐに引き返し、巡行を見に行きました。午前9時、長刀鉾が四条烏丸を出発し、31の鉾や山がこれに続きます。地下鉄で四条に着くと、ちょうど函谷鉾(かんこぼこ)が「えんやらやー」の掛け声とともに動き始めるところでした。鉾の辻である四条室町を中心に、鉾や山が出発の順番を待つためどんどん集まって来ます。月鉾、放下鉾、太子山に蟷螂山……。それに連れて人もいっぱい集まり、動くに動けません。私の撮り鉄仲間であるeexpressさんが、曳き山の「北観音山」の車方を務めておられ、その姿を見たくて来たのですが、なかなかたどり着けそうにありません。

 そこで、室町通りを南下して綾小路を西進、西洞院を今度は北上して再び四条を今度は西から東に向かい、ようやく新町通に出ると上がります。ちょうど南観音山が四条に出るため動きだしたところで、次は北観音山の番だと足も自然に速くなります。着くと、北観音山も動き始めたところで、早速レンズを向けてeexpressさんを捜しました。いました、右前輪の前に。車方はいわば操縦士です。北観音山は、山といいながら鉾です。大きな木の車輪は自動車の車輪のように左右には動きません。そこで、進行方向を常に調整しなくてはならず、そのため木のてこのようなものを車輪の下に差しこんで整えます。その仕事は地味ですけれど、非常に重要な役割で、夏の日射しを受け、eexpressさんの顔は早くも紅潮し、汗が光っています。しばらく一緒に歩いてその姿をカメラに収めました。eexpressさんの背中がふだんよりもさらに大きく感じました。これが漢(おとこ)の背だと。

 夏空とペルシャ織物などの懸想品に彩られた山や鉾。そして、それを動かす町衆。
 京都に今年も夏がやって来ました。

≪写真上≫
四条通りを東に向けて動き出す函谷鉾
≪写真中≫
北観音山の車方を務めるeexpressさんの大きな背(新町通で)
≪写真下≫
東山にわき出た夏雲と鉾や山

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気に入った京都カレー博物館

2010-04-30 | 京都街角の情景


 4月29日午後、JR西日本の旅客用EF66-45号機を向日町駅で撮影した後、家人と西大路駅で待ち合わせて三条高倉の「京都カレー博物館」(カレーも漢字なのですが、IMEで手書きにしても出てきませんので、カタカナ表記にします)へ行ってみました。
 3月22日の振り替え休日に行ってみたのですが、休みだったので改めてのチャレンジです。地下鉄烏丸御池駅から三条通りに出て、東に歩きます。京都文化博物館の東側のビル地下1階に、そのお店はありました。

 博物館を名乗るだけあって、一方の壁いっぱいに全国各地の地カレーのパッケージがずらりと並んでいます。カラフルなデザインが並んでいるので、図書館や書店に本が並んでいるようにも見えます。席にも写真入りのメニューが載っていますが、スタッフに「どうぞ、実物を手にとって説明文などを参考に選んでください」と勧められ、早速、陳列棚の前に行ってみます。パッケージだけでなく、すべて中身も入っています。その重みが感じられるのも楽しいですね。

 あまりにも数が多く、悩みましたが、私は一番高い岐阜の「飛騨牛デラックス」(450グラムというボリュームで1995円)、家人はえびの味がふんだんにきいた仙台の「杜の都レッドカレー」(630円)にしました。

 そうなんです、並んでいる商品はレトルトです。選んでスタッフに渡すと温めてくれ、ライスやナン(いずれも300円)と一緒に出してくれるのです。もちろん、調理せずにパッケージのままで買って帰ることもできます。
 サイドメニューもいろいろあってクジラのベーコンやエビフライなどもあります。二人ともシーザーサラダ(210円)を頼み、私はさらにエビフライ(2尾410円)を注文しました。



 店内は厨房に向かってカウンターが弧を描くように配置されています。照明はやや暗めで、ちょっとしゃれた大人のバーといった雰囲気です。レトルトを温めて売っている安い食堂、なんていうイメージで行くと面食らうかもしれません。



 頼んだカレーは立派な食器に入れられて出てきました。飛騨牛カレーは量が多いので二つの器に分けられてきました。ライスもきれいに盛られています。何度も言いますが、レトルトというイメージとはまったく異なります。
 今回、私は飛びぬけて高いものを選びました。しかし、家人はカレーが630円、ライス300円、サラダ210円、それに食後のコーヒー100円で、しめて1240円です。もっと安い値段のカレーもあります。

 「へたな喫茶店なんかで缶詰か業務用のレトルトカレーに500円も600円も出すくらいなら、ムードもあってこっちのほうが、よっぽどいい」

 家人の正直な感想です。さすがに全国各地の特産を使った地カレーですから、業務用のカレーとは比較にならない美味しさです。私もまったく同感です。
 責任者らしき男性スタッフの話では、現在120種ほどあるとか。このスタッフは「まだ、80種ほどしか試食できていません。ただ、食べれば食べるほど、カレーの好みというのは千差万別だということがわかってきました」とのことです。
 たとえば、フルーツを使ったカレーが結構あります。ルーに溶け込んでいるものもあれば、具として存在している場合もあります。自分は具のフルーツに違和感を抱き、もう一つだなあと感じても、別のスタッフは「これ、おいしいですよね」とどんどん食べ進んでいくということが多々あるそうです。

 したがって、ここでは「お勧めは?」と聞かれても困るそうです。人によって好みが異なるから、勧めたものがその人にとって美味しいかどうか、わからないからです。

 つまり、それだけカレーというものの奥行きが深いということでしょう。
 私は「カレー通」ではありません。でも、カレーが大好きです。
 これからも、贔屓にしたいと思いました。ああ、職場がこの店の近くなら、毎日でも通って全種類食べてやるのに~。

 京都カレー博物館 「地カレー家」
 京都市中京区三条高倉角 Duce Mixビル 地下1階
 営業時間 11:30~21:00(ただしラストオーダー20:30)
 定休日  月曜(3月22日の反省を踏まえ、月曜が休日のときは営業とのこと)

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京都西山 花の寺

2010-04-08 | 京都街角の情景


 少し日にちを遡りますが、4月3日の午後、家人と京都・西山の「花の寺」(勝持寺)に行ってきました。この寺の境内にはたくさんの桜が植えられており、それが見事に咲き誇る様から「花の寺」と名付けられたのでした。
 この日は晴れていましたが、少し肌寒く、家人は最初出かけるのをためらっていました。しかし、一緒に散歩に行くという約束を守って、撮り鉄を午前中で終えて帰ってきた私を思いやってか、結局は「行く」と言ってくれました。

 私の家から「花の寺」までは、時間帯によってはバス1本で行くこともできます。しかし、土曜の午後ではそれは難しく、結局、西大路からJRで向日町に行き、そこからタクシーで向かいました。場所は京都市西京区の大原野です。向日町駅からもバスがあるのですが、こちらも本数が限られているので、タクシーが便利です。運賃も千数百円です。

 寺に着くと、門をくぐったところで不動堂の修築が行われており、少し殺風景でした。しかし、尊いお不動様をまつるお堂の建設ですから、立派なものができるようにと願います。境内はまだ半分ほどの木しか見ごろを迎えていません。しかし、西行桜は満開で、優美にピンクの花をつけた枝をしたたらせていました。

 上の写真は小さな門が境内にあり、その門扉の細工です。桜の形にくりぬかれ、そこからのぞくと満開の桜が見えました。



 境内の周囲にもそこかしこに桜が見られます。これは参道の途中から霊園の方に少し入ったところの一本です。
 バックが竹林の西山丘陵らしい風景だと思います。花吹雪が舞うと、緑の竹とひらひら舞う花びらのコントラストがとても印象的です。



 そして、この木が西行法師が植えたと伝わる有名な「西行桜」です。
 歌人として名高い西行法師は、もとは御所を守る北面の武士・佐藤兵衛義清と名乗っていました。ところが、保延6年(1140年)、勝持寺で出家して庵を結んで桜を植えて愛したそうです。
 そこから、人は「花の寺」と呼ぶようになったとか。今では約100本の桜があるそうです。今度の土日、まだ咲いているかな。

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京都お散歩 三条、半木の道

2010-03-22 | 京都街角の情景


 きょう3月22日は、京都の街中へ妻と散歩に出かけました。
 JRのダイヤ改正までは鉄道撮影中心の休日を過ごしてきたので、久々のデートです。結婚してからすでに25年以上たちますが、はっきり言ってまだまだラブラブな2人です。
 子供たちからは、ようやるわ、という目で見られていますけれど。

 特に目的があって出かけたわけではなかったのですが、お昼は三条高倉に最近新しくできた「地カレー博物館」に行こうと思っていました。この地カレー博物館は全国で販売されているレトルトカレーを自分で選び、その場で食べられるというのが売りです。沖縄の海ヘビのカレーというものから2000円近くする飛騨牛のカレーなど、珍しいものがたくさんそろっているということで注目していました。三条通りは古い建物が多い京都の街でも、少し異なって明治、大正、昭和初期のレトロな雰囲気の建物が残っているところです。三条高倉には元日銀京都支店の建物を利用した「京都文化博物館」があり、京都の歴史を概観するには非常によい場所で、私も時々足を運びます。

 地下鉄烏丸御池から三条通りを東に向かって歩くと、通りの歩道に小さな露店が並んでいました。きらきら輝くガラスやビーズの細工や絵、写真、革細工や手芸品など、素敵な作品に目をひかれます。「京都アートフリマ2010」が行われているのでした。「地カレー博物館」の営業時間は11時30分からで、まだオープンまで時間があるので見て歩きました。文化博物館の赤レンガの周りや館内も会場になっていて、多くの手作り作品を見て歩くだけでも、楽しくあっという間に時間が過ぎて行きました。
 そこで「地カレー博物館」の営業時間になったので行ってみると・・・。なんと、入口は閉じられたまま。どうも月曜日は休みのようです。まさか振替休日に休みだなんて、思いもよりませんでした。次回にチャレンジしましょう。 



 しかし、お昼ごはんは食べなくてはなりません。そこで三条をぶらぶらとさらに東に向かいます。あぶらとり紙で有名な「よーじや」さんの三条店まで来ると、よいにおいがしてきます。よーじやさんもカフェを開店しているのを初めて知りました。妻とここにしようか、と歩道に出ているメニューを見ましたが、ちょっと京都っぽさを強調したメニューに感じられたのでパスすることにしました。よそから来られた方には魅力的なメニューだと思います。しかし、京都人の私たちには、もう少し普通のものがよかったので・・・。
 すると、東隣においしそうなパスタやピザのメニューが。ここにしようと、入ったのが「Glatt NOODLE FACTORY DELL & SWEETS」でした。

 妻は北海道産モッツァレアチーズとひすい茄子のアーリオ・オーリオのスパゲッティ、私はぷりぷり海老とホウレンソウのオマール海老ソースのスパゲッティをメーンにそれぞれ三種の前菜、たっぷりのサラダ、パン、ドルチェ、ジンジャーエールにしました。

 オリーブオイルやニンニクの香りが食欲をそそり、スパゲッティもたっぷり。サラダもほんのお飾り程度の店もある中、しっかりとした量があります。写真はドルチェです。三種もあって、どれもとてもおいしかったです。これで1人あたり1800円強。三条通麩屋町東入る北側です。おすすめできるお店だと思います。



 その「Glatt NOODLE FACTORY DELL & SWEETS」のお店の入り口です。
 おいしそうな野菜たちが出迎えてくれます。

 食後、再び地下鉄烏丸線に乗って「北山」に行ってみました。



 地下鉄「北山」駅のすぐそばに京都府立植物園の入り口があります。京都府民の憩いの場所の一つで、四季を問わず色とりどりの草花がなごませてくれます。
 が、きょうは入園をパスして植物園の西を流れる賀茂川を北山橋から北大路橋まで歩くことにしました。この間の賀茂川左岸は「半木の道」(なからぎのみち)と呼ばれ、紅枝垂桜がずっと植えられています。妻が「さくらはどうかなあ」と言ったので行ってみることにしました。もちろん植物園内にも見事なソメイヨシノが何本もあります。でも、京都人にとって賀茂川の畔を散歩するというのも四季折々の風情を感じる魅力的な事柄です。

 もともと紅枝垂はソメイヨシノより開花時期は遅く、予想通りまだ早くて花をつけているのは2本だけでした。上の写真は、そのうちの1本です。でも、はちきれんばかりの蕾もたくさんあり、今度の土日あたりにはもっと咲いているのではないか、と思います。



 きょうは黄砂もなく穏やかに晴れ、賀茂川べりにはたくさんの人たちがやって来こられていました。偶然、昔からお世話になっているご夫婦にばったり会うこともできました。
 川岸には黄色いレンギョウも花をつけています。午後の陽を受けて水面も春の輝きを見せていました。

2010-3-22 写真はすべてNikon D5000,Sigma DC 18-50mm F2.8 EX MACRO HSM,プログラムオートで撮影

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