鉄ある記

鉄道写真を中心に、京都の街角の情景なども写真で紹介していきたいと思います

朝の湖西で 583系秋田車

2009-11-30 | 583系

 話は戻りますが、11月28日、朝からJR湖西線に583系やジョイフルトレイン「あすか」、4002レ「日本海」などを撮りに行きました。山科駅で「さくら2号」さんにピックアップしてもらい、小野-和邇に行ったのです。

 現地ではZAXISさんや、あづきさんにお会いすることができたのは、すでに書いた通りです。
 以前、一人で撮り鉄していたころは列車の待ち時間もさびしく時計を眺めてばかりでした。しかし、今はこのように親しくお話できる方もでき、楽しく過ごすことができます。本当に皆さんに感謝です。

 さてさて、さくら2号さんはこの日、東海道線に8862レの甲種輸送や3170レのワム貨撮影も考えておられました。それが湖西にやって来たのは、私が583系を撮りたいだの、「あすか」が撮影できるだのとお願いした結果です。

 583系はこの日の最初のターゲットです。国鉄色を保つJR東日本の秋田車6両です。この写真の列車は関西方面への修学旅行生を迎えに来た回送です。これまでも名神クロスで撮ったことはありますが、基本的に平日運用が多く、なかなか湖西線で撮るチャンスに恵まれませんでした。本来のイメージでは、朝日を受けてボディが輝き、背後の比良山系もくっきり浮かび上がるはずでした。ところが、見上げる空は厚く、雨が降ってきてもおかしくないような感じがします。

 現実は空は白っぽく、比良山もぼんやりしており、イメージとはかけ離れた写真になってしまいました。ですが、583系はもともと寝台特急電車として造られました。考えようによっては、晴れて光を浴びた写真よりこの方がまだ明けやらぬ朝を駆ける感じがして、この車両にはふさわしいのかも知れません。


2009-11-28 JR湖西線小野-和邇 回9510M 583系電車
Nikon D700,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR Ⅱ,190mm,ISO 800
1/500秒,f5.6,-0.3段,WB:晴天

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ハイビームで撃沈 つるぎ返却回送

2009-11-29 | EF81

 11月29日夕、JR西日本京都線の山崎に、臨時寝台特急「おもいでのつるぎ」に使われた24系客車の返却回送を撮りに行きました。

 この日は午前中、用事があって非鉄でしたが、時間が取れたらこの列車だけ撮影に行きたいと思っていました。外出先から帰宅のために乗車した京都行き普通電車からポイントを見ていると、山崎のサントリーカーブの西で「あらどん」さんの姿を発見。メールで連絡して、私も夕方その近くに行くことにしました。

 しかし、現場に付くと雲が垂れこめて非常に暗く、ISO1600にしても500分の1秒でF2.8以下です。さらに列車通過の20分ほど前から雨も降り出し、ますます暗くなって500分の1秒では切れなくなりました。

 それでも本命通過前に通った新快速や「はるか」などは、なんとか撮影できています。いよいよ、定刻になりました。まず、下りの221系普通が行き、遠く島本駅に上り列車のライトが見えます。その後ろからさらに2灯が前のライトを追い越して来ました。赤い電機。JR東日本・長岡区のEF81です。
 ファインダー越しに見ていると、221系とすれちがった瞬間、ライトがハイビームに切り替わりました。
 そして次の瞬間、ファインダーの中をまばゆい光で満たして、列車は疾風のごとく私の横を駆け抜けて行きました。

 結果はご覧の通り、ハイビームにより撃沈です。
 EF65とEF81はライトの位置が高く、このようにハレーションが起きてしまいます。ただ、この暗さおよびこの角度では予想できたことでした。
 最近、「新兵器」としてナノクリスタルコートを施したニコンの新70-200ミリズームを購入したので、逆光にどこまで耐えられるのか試してみたかったのです。結果は、さすがにナノクリといえどもハイビームには勝てないことがよくわかりました。
 ですが、この条件下でライトが低い位置にある車両では勝負できることがわかり、改めてナノクリのすごさも実感した次第です。

 帰りはあらどんさんとご一緒しましたが、あらどんさんも撃沈とのこと。なかなか、こういう条件下の写真は難しいですね。


2009-11-29 JR西日本東海道線島本-山崎 回9545レ EF81-150
Nikon D300,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR Ⅱ,200mm,ISO 1600
1/400秒,f2.8,WB:晴天日陰(RAW現像時に露出を+1段補正)

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晩秋の近江路 EF81が輝いて

2009-11-28 | EF81

 11月28日は、朝から夕暮れまで撮り鉄友だちの「さくら2号」さんと、JR西日本の湖西線と琵琶湖線の撮影に熱中しました。
 この日は朝、湖西線に集約臨の583系秋田車が国鉄色の優雅な姿を見せ、ジョイフルトレイン「あすか」もトワイライト・エクスプレス色のEF81‐103号機の牽引で登場しました。さらに、定期列車の4004M雷鳥も非パノラマのA10編成で通過、寝台特急「日本海」もトワ釜EF81‐104で上りました。

 これらを撮影後は、安土-近江八幡や安土-能登川で新しい撮影ポイント探しをしました。写真は、北陸線から米原経由で百済に向かう4076レです。午前中はあいにくの曇り空でしたが、午後からよいお天気になりました。風は非常に強く、寒かったのですが、晩秋の近江の山々は美しく色づいています。
 機関車を大きく撮影できる場所もよいのですが、やはりこの美しい光景を目にすると、これと列車を絡ませた絵を撮りたくなります。
 さくら2号さんといろいろ検討した結果、午後の多くの時間をこの安土-能登川のポイントで過ごすことにし、思い通りの写真を手にできました。

 また、朝の湖西線の撮影地に選んだ小野-和邇では、さくら2号さんの知り合いで私も以前お会いしたことがある滋賀在住の青年と並んで楽しく撮影でき、東海道線で8862レや3170レを撮影後に駆けつけられた「あづき」さんともお出会いしました。
 あづきさんは27日も湖西線で撮影されており、その時に「私(まむし)を知っている人」と会われたそうです。
 その「私を知っている人」こと、「愛しき」さんもこの4076レの撮影地に偶然来られ、一緒に撮影できました。

 この撮影行は、私がさくら2号さんにお願いして実現しました。さくら2号さんには車に乗せていただき、朝6時から夕方の6時まで丸半日ご一緒していただきました。
 寒い日は、一人ではともすれば心が折れて途中で撮影に妥協することもあります。28日も風が強く、きっと、さくら2号さんがおられなければこんな美しい写真は撮影できなかったと思います。風が強いだけに、湖西線を走るべき貨物の迂回運転にも遭遇するおまけも付き、これを撮影できたのもお付き合いくださったおかげです。

 改めて、さくら2号さんにお礼申し上げます。また、ご一緒した皆さん、ありがとうございました。

2009-11-28 JR琵琶湖線安土-能登川 4076レ EF81-33
Nikon D700,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR Ⅱ,78mm,ISO 400
1/800秒,f7.1,-0.3段,WB:晴天

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おもいでのつるぎ号 9005レ桂川通過!

2009-11-28 | EF81

 JR西日本東海道線の桂川駅を全速通過する9005レ、臨時寝台特急「おもいでのつるぎ」です。
 10月1日から12月31日まで新潟県と山形県庄内地方で展開されている「新潟デスティネーションキャンペーン」のイベント列車の一つとして、11月27日、大阪発新潟行きの同列車が運転されました。1996年12月に廃止されてから13年ぶりの復活運転です。

 京都到着が22時59分と遅いので、会社から帰宅後、桂川駅に行きました。
 大阪駅や京都駅はバルブ撮影のファンであふれかえっているだろうとの考えから、ホームから外側線を通過する列車を撮ることができるこの駅を選びました。

 聞くところによると、京都駅では0番ホームや2番ホームに約100人もの鉄道ファンが詰めかけたとか。
 私はそういう混雑したところは苦手です。その点、桂川駅は私を含め鉄道ファンは4人、興味をもたれた一般の方1人の計5人しかいません。22時半ごろ到着し、通過する貨物や新快速でF値を考えたりズーム流しを練習したりして、本番を待ちます。

 ホームのあかりが外側線に届いているとはいえ、結構暗く、ISOを3200にするか6400にするかで迷いました。しかし、日中のようにきれいに撮影するのは不可能です。それより、復活運転を記録することを優先し、ISO6400で待つことにしました。
 これだけ上げれば高速シャッターで無理やり止めることもできなくはありません。ですが、ここはより慎重に流しもかけることにしました。

 結果はご覧の通りです。ノイズは出ていましたが、なんとかヘッドマークもはっきりとわかる程度には記録することができました。

 桂川駅の撮影にあたっては、列車通過のしばらく前にホームの見回りに来られた駅員さんが、私たちに「列車は1分遅れで山崎を通過しました」と教えてくださいました。さらに、長岡京、向日町を通過するたび駅の案内放送で「1分遅れで、長岡京を通過しました。当駅は22時52分ごろの通過です。撮影のお客様は安全に気をつけてお撮りください」などと連絡してもくださいました。

 私たちは全員、黄色の線の内側から出ることなく撮影しました。このように撮影者に情報を提供しつつ安全にも気を配るよう呼びかけてもらえると、私たちも協力しなければ、と思います。

 なお、「おもいでのつるぎ」は29日朝、京都、大阪に帰って来ます。京都着は6時13分、大阪到着は6時45分の予定です。


2009-11-27 JR西日本桂川駅 9005レ EF81-48
Nikon D700,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR Ⅱ,75mm,ISO 6400
1/320秒,f3.2,WB:晴天

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空飛ぶEF66!

2009-11-25 | EF66

 EF66が空を飛んでいるようです。
 
 吹田機関区の撮影会で披露された、車体のつり上げです。クレーンでボディを上げて台車(写真手前)と切り離しています。

 横から見たら、ただボディだけが中途半端に宙にぶら下がっているなあ、という感じでした。ですが、庫の奥に行き、台車の先端から見てみると、印象は一変しました。

 そう、まるで66が空を飛んでこっちにやって来るように感じました。

 吹田公開で撮影した写真はいずれも楽しいものばかりですが、この写真は中でも気に入った1枚です。


 2009-11-22 JR貨物吹田機関区で EF66-32
 Nikon D300,AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED,31mm,ISO 400
 1/40秒,f2.8,-0.3段,WB:晴天



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旅客用EF510?

2009-11-25 | EF510

 JR貨物吹田機関区で展示されたEF200-901とEF510-4には、往年の名列車「つばめ」と関西-九州間ブルトレ「彗星・あかつき」のヘッドマークが掲げられていました。

 EF200が旅客列車のヘッドマークを付けて本線を走る姿はまず見られませんが、EF510はJR東日本がEF81の置き換え用に導入することが決まっており、あながちないとは言えない姿ですね。

 ただ、間もなく川重から出場するであろう東日本のEF510は番号が500番台で、色も・・・。

 お隣のクマイチの色を510に持ってきて、カンはこの位置に付いて・・・と、やはりイメージするにはちょっと無理がありますね。

 何にしろ、近々新しい機関車を見られるようですから、楽しみに待ちたいと思います。

2009-11-22 JR貨物吹田機関区で
Nikon D300,AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED,66mm,ISO 400
1/320秒,f4,-0.3段,WB:晴天

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グラデーション

2009-11-25 | 京都街角の情景


 見上げた空は、鮮やかなグラデーション。

 緑、うすみどり、黄色に赤にだいだい色・・・。

 晴れて日が差していたら、もっときれいだろうか。

 空は青空がよかったのか?

 それとも、光の均一なうす曇りだから、かえって美しい?

 そんなことを思いながら、レンズを向けていました。





 2009-11-23 京都御苑で
 Nikon D5000,Sigma 18-50mm F2.8 EX DC MACRO HSM,50mm,ISO 200
 1/50秒,f8,+1.0,WB:晴天

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木漏れ日の・・・

2009-11-24 | 京都街角の情景


 京都御苑の林。

 雲の切れ間から晩秋の陽が降りそそぐと、暗い林がつかの間、輝きを取り戻します。

 木々の幹が放射状に影を落として。













 2009-11-23 京都御苑・堺町御門付近で
 Nikon D5000,Sigma 18-50mm F2.8 EX DC MACRO HSM,34mm,ISO 200
 1/125秒,f8,WB:晴天

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EF81・EF65・EF66 オールスターズだ!

2009-11-24 | EF65

 JR西日本が誇る寝台特急「日本海」。青森から日本海縦貫線を駆け抜け、京都に到着した瞬間です。ローズピンクのパーイチに群青のヘッドマークと青い客車がよく似合います。

 11月22日、JR貨物吹田機関区の撮影会にパーイチファンさんと一緒に出かけることにしました。午前中は多くのファンで混雑するだろうからと、琵琶湖線の篠原へ8865レを撮りに行き、その後、吹田に向かうことにしました。篠原へは8865レの前を走る5071レから撮影できるように、京都を10時過ぎに出る米原行き普通に乗る約束でした。
 時間的に4002レ、上り「日本海」を撮ってからでも間に合うので、京都駅進入を狙いました。面白いことに、パーイチファンさんも同じ考えだったようで、山科駅付近で通過を撮ったとのことでした。

 予定通り、山科でパーイチファンさんと合流し、車窓から撮影ポイントを眺めたりきょうの予定を確かめたりしているうちに、篠原に到着。早速、ポイントに急ぎ構図を確認します。

 琵琶湖線沿線も住宅開発が進み、篠原駅周辺にも住宅街が広がっていますが、下り列車を撮影するにはバックが緑のもってこいの所です。晴れたら午前中は光線にやや難があります。しかし、この日は曇りでちょうどよい具合です。

 予定通り、EF210牽引の5071レが通過したあと、わずかな待ち時間で高い位置のライト2灯が見えて来ました。この日の牽引機はEF65-103。いまや大変貴重な岡山機関区の原色一般形です。しかも、この日は次位に緩急車の「ヨ」を付けていました。

 さあ、いよいよ篠原11時30分発の下りで吹田機関区を目指します。
 しかし、しかし。鉄ちゃんが二人寄れば、「なんかほかに面白いもの(撮影対象)はないかなあ」となります。考えた結果、「山崎で配1974レが撮れる」というものでした。

 配1974レはご存知の通り、吹田(信)と梅小路を往復する配給列車です。原則、毎日運転される列車でかつては岡山のEF65の担当でした。現在は、吹田のEF66に変わりましたが、0番台がユニークな編成を引いて来ることもあり、なかなか目が離せない存在です。ただ、EF66になってから基本的に吹田にいる66のどれが担当になってもおかしくないので、充当される機関車の予測は困難なようです。

 この日も吹田で展示を撮影する前に、もう一本くらい走行中の列車を撮りたいという考えがパーイチファンさんと一致したためで、何が来るかはわかりませんでした。
 山崎では先客がお一人おられ、上り貨物のダイヤが乱れているようだと教えてくださいました。案の定、配1974レの通過時刻になってもやって来ません。新快速もちょっとおかしな時間に上って行ったので、ウヤか?と少し不安になりました。しかし、この列車のウヤは案外少ないのでしばらく待っていると、サントリー前のカーブからEF66の0番台が飛び出してきました。

 見ると、屋根の上にクーラーが載っていません。ファインダーの中をぐんぐん大きくなってくる機関車のナンバープレートを見ると、なんと現役最若番の9号機でした!
 正直、何か撮れたらいいや、ぐらいにしか考えていなかったので、9号機はすごく幸運でした。

 きっと、パーイチファンさんの日ごろの行いがよいのでしょう。
 二人、ようやく満足して吹田へと今度は本当に向かったのでした。

 撮影はすべて2009年11月22日、Nikon D300+Sigma APO 70-200mm F2.8 Ⅱ EX DG MACRO HSM

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京都御苑に紅葉を見に行く

2009-11-24 | 京都街角の情景

 11月後半の3連休最終日は、朝から家人と新京極のMOVIXで映画「風が強く吹いている」を見たあと、ひとりで京都御苑に紅葉を見に行った。

 ここ何年も京都に住みながら、テレビや雑誌で紹介される紅葉の名所には行ったことがない。行くのはもっぱら京都御苑か京都府立植物園だ。22日も鉄道撮影でJR西日本京都駅に立ち寄ったが、西からぎゅうぎゅう詰めの状態で到着する新快速や、そこから吐き出された人で再びすし詰めになっている奈良線の「みやこ路快速」を見ていると、観光名所から自然に背を向けてしまうのだ。

 ちなみに「みやこ路快速」は京都屈指の紅葉の名所、東福寺に最寄りの「東福寺駅」に臨時停車する。しかし、東福寺駅は京都の隣の駅だ。そこに行くのに、すし詰め状態の「みやこ路快速」に乗るくらいなら、すぐ横に停車中のがらがらの普通電車・城陽行きに乗ればいいのに、と思う。発車は快速の数分後。1駅着くのに数分遅れたからといって、すでに東福寺は大混雑だろうから、影響はない。

 ともかく、四条烏丸の三井ビルの地下にある「市場小路」でランチした後、ウインドゥショッピングをするという家人と別れ、市営地下鉄で京都御苑に向かった。私たちは話をするときは「御所」と言っている。実際、家人には「じゃ、僕は御所にもみじ見に行って来るわ」と言った。しかし、いわゆる御所は春秋の一般公開の期間でもないと入れない。京都市民が広く京都御所と言っているのは、大宮御所や仙洞御所もその中に含む広大な公園、京都御苑である。
 御苑は環境省の所管で多くの木々や草花だけでなく、野鳥も多種類が確認されている。市民はそこを親しみをこめて御所と呼び、散歩したりジョギングしたり、本を読みに来たりと思い思いに楽しんでいる。

 私が京都御苑に紅葉を見に来るのは、観光客の少なさによる。押し合いへし合いしながら見る必要はなく、自分の気に入った木をいつまででも見ていることができるのだ。

 しかし、あいにく私の一番好きな、堺町御門から入って少し東よりのもみじは、もうすでに大半の葉を落とし、色も黒く濁っていた。来るのが遅かったようだ。他のもみじもそれぞれで、まだ青い葉のものもあるが、全般に盛りを過ぎた印象を受けた。このところ、鉄道に撮影の重点が移っているので、四季の移ろいにやや乗り遅れた感がある。
 それでも、桜なども色づいて、もみじと違った味わいを見せているし、イチョウの黄色が青空に見事に映えていた。
 京都に観光に来られて、もし人の多さに辟易とされたなら、御苑で一服されることをお勧めする。同じように、京都府立植物園も静かに木々の色づきや季節折々の草花を愛でることができる憩いの場所だ。

 京都御苑は、京都駅から京都市営地下鉄烏丸線の国際会館行きに乗り、丸太町か今出川下車。堺町御門は丸太町駅の北側改札を出て、1番出口から地上に出て徒歩約5分。
 京都府立植物園は同じく地下鉄烏丸線国際会館行きで北山下車、すぐ。

2009-11-23 京都御苑 堺町御門近くで
Nikon D5000,Sigma 18-50mm F2.8 EX DC MACRO HSM,18mm,ISO 200
1/400秒,f8,-0.3段,WB:晴天

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