JR西日本京都総合運転所、キハ181の勇姿をもう少しお伝えしようと思います。これは2月27日に運転された米子発京都行き「ありがとうキハ181」を、山陰本線泊-青谷と江原-八鹿でとらえたものです。
上の写真が、泊-青谷です。時折薄日もさしていたのですが、肝心の9014Dの通過時は小雨模様のあいにくの天気でした。涙雨だったのかもしれません。泊で停車していた列車は対向の普通列車がやや遅れた影響を受け、2分延で発車。海に落ち込むような山の斜面を巻いて私たちのもとへとやって来ました。
すると、前回も書いたように、写真の踏切あたりに先頭車がさしかかったところで、長いタイフォンが鳴らされました。そして、約20人のファンが敷いたカメラの砲列から次々とシャッター音が響き、呼応するかのように、ちょうどこの写真の位置あたりで、もう1回、長く長くタイフォンが鳴らされたのでした。遠くからやって来たファンへ、キハ181の最後の力走を記録しようというファンへの運転士さんのエールであったと信じます。ひょっとしたら、キハ181自身に魂が宿って、鳴いてくれたのかもしれません。
下の写真は、江原-八鹿のカーブを行く9014Dです。泊-青谷での撮影から約3時間後、快調に走っているようです。
ここは、朝が順光で時間を追うごとにサイドが暗くなっていきます。着いてしばらくすると、晴れて影が濃くなってきました。顔には日があたるので、まったくだめなポイントではありませんが、車両正面と側面に明暗差がつきすぎないかと気になっていました。結果はご覧のように、淡い光線状態になってくれました。ヘッドマークも鮮やかに、弧を描きながらやって来るキハ181。こんな姿を見ることはもう二度とないのでしょうか。
26、27日の二日にわたり、運転台の助手席側に飾られていた花束は、その日のヘッドマークのミニ版で束ねられていました。粋なはからいだと感じました。
≪写真上≫
Nikon D700,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,122mm,ISO 400
1/640秒,f4,-0.3段,WB:晴天
≪写真下≫
Nikon D700,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,75mm,ISO 200
1/1000秒,f4.5,-0.3段,WB:晴天
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