鉄ある記

鉄道写真を中心に、京都の街角の情景なども写真で紹介していきたいと思います

勇者キハ181よ、いつまでも

2011-03-01 | キハ181


 JR西日本京都総合運転所、キハ181の勇姿をもう少しお伝えしようと思います。これは2月27日に運転された米子発京都行き「ありがとうキハ181」を、山陰本線泊-青谷と江原-八鹿でとらえたものです。

 上の写真が、泊-青谷です。時折薄日もさしていたのですが、肝心の9014Dの通過時は小雨模様のあいにくの天気でした。涙雨だったのかもしれません。泊で停車していた列車は対向の普通列車がやや遅れた影響を受け、2分延で発車。海に落ち込むような山の斜面を巻いて私たちのもとへとやって来ました。
 すると、前回も書いたように、写真の踏切あたりに先頭車がさしかかったところで、長いタイフォンが鳴らされました。そして、約20人のファンが敷いたカメラの砲列から次々とシャッター音が響き、呼応するかのように、ちょうどこの写真の位置あたりで、もう1回、長く長くタイフォンが鳴らされたのでした。遠くからやって来たファンへ、キハ181の最後の力走を記録しようというファンへの運転士さんのエールであったと信じます。ひょっとしたら、キハ181自身に魂が宿って、鳴いてくれたのかもしれません。

 下の写真は、江原-八鹿のカーブを行く9014Dです。泊-青谷での撮影から約3時間後、快調に走っているようです。
 ここは、朝が順光で時間を追うごとにサイドが暗くなっていきます。着いてしばらくすると、晴れて影が濃くなってきました。顔には日があたるので、まったくだめなポイントではありませんが、車両正面と側面に明暗差がつきすぎないかと気になっていました。結果はご覧のように、淡い光線状態になってくれました。ヘッドマークも鮮やかに、弧を描きながらやって来るキハ181。こんな姿を見ることはもう二度とないのでしょうか。

 26、27日の二日にわたり、運転台の助手席側に飾られていた花束は、その日のヘッドマークのミニ版で束ねられていました。粋なはからいだと感じました。

≪写真上≫
Nikon D700,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,122mm,ISO 400
1/640秒,f4,-0.3段,WB:晴天
≪写真下≫
Nikon D700,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,75mm,ISO 200
1/1000秒,f4.5,-0.3段,WB:晴天

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「ありがとうキハ181」復路 お別れ撮影記

2011-02-27 | キハ181

 2月27日(日)は前日に続いて、JR西日本京都総合運転所のキハ181系6連による「ありがとうキハ181」を、「京都れいる倶楽部」のさくら2号さんと撮影しに行ってきました。
 
 未明の午前3時30分に車で迎えに来てもらい、名神・中国自動車道・鳥取自動車道を使って山陰本線の泊-青谷(あおや)を目指します。順調に走ることができ、国道9号線から入りくんだ道もなんなくクリア。6時30分過ぎに到着することができました。鳥取市を通過したあたりから小雨がぱらつく天候です。天気予報では、曇で夕方から雨マークだったのに気象レーダーは雨雲の通過を示しています。こんなはずではなかった、と言いながらも、貴重な海バックのポイントで撮影できました。

 これをスタートに、追いかけ撮影を開始しました。列車は鳥取を通り、余部鉄橋を通り城崎温泉、玄武洞と通過して京都に向かいます。しかし、列車と同じルートをたどっていては追いつくことができません。安全運転にも努めないといけませんから、神鍋を経由して城崎や豊岡市街地を迂回し、江原-八鹿へ先回りしました。1時間ほど前に着き、同じ6連の183系B編成による特急「きのさき12号」などを撮って構図を決め、待ち構えます。このあたりは青空が広がり、太陽が顔を見せました。

 続いて八鹿での長時間停車を利用して先行し、八鹿-養父のカーブで撮影。次は上夜久野などの停車を使って山家-立木で撮り、その後、胡麻-鍼灸大学前、船岡-園部と撮影しました。計6回の撮影ができました。海あり、カーブあり、直線の被り付きあり、離れてサイド気味ありとさまざまな構図で記録をすることができ、キハ181系との別れを心ゆくまでできました。
 26日は「あさしお」風のヘッドマーク、この日は「はまかぜ」風のマークに「ありがとうキハ181」の文字が入っていました。また、キャブの助手席には昨日同様、花束が置かれていました。風雪に耐えた40年の活躍に幕がこれで落とされるのですね。

 泊-青谷の撮影ポイントで切り通しのカーブを抜けてきた際に、線路を俯瞰する崖の上にカメラの砲列を敷いたファンの姿が運転士さんの目にとまったのでしょう。築堤にさしかかったときと私たちの直近を通過するときに2度、長い、長いタイフォンを鳴らしてくださいました。キハ181からの、さよならの挨拶に聞こえ胸が熱くなりました。
 写真は、山家-立木で。「ありがとうキハ181」と書かれたヘッドマークと助手席側の窓に花束が飾られているのがよくわかります。

2011-2-27 JR山陰本線 山家-立木 9014D キハ181×6連
Nikon D700,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,190mm,ISO 200
1/640秒,f5.6,-0.3段,WB:晴天
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あさしお風ヘッドマークの9013D 「ありがとうキハ181」

2011-02-26 | キハ181

 「ありがとうキハ181」
 2月26日(土)、京都から米子までJR西日本・京都総合運転所のキハ181系6連で臨時列車「ありがとうキハ181」が運転されました。事実上のお別れ運転だと思い、「京都れいる倶楽部」のパーイチファンさんの車に、あらどんさん共々乗せていただき、山陰線の園部-船岡へ撮影に出かけました。週間天気予報では当初、曇だったのが直前になって晴れに変りました。晴れてくれるのはうれしいのですが、早朝に京都を出発する山陰線の下り列車の撮影は逆光になって、なかなかよいポイントがありません。京都近郊で線路が少しでも東を向くのはこの区間くらいしか思い当たらず、朝一番の上り特急「たんば2号」から撮影しようと、早めに出発しました。

 船岡-園部のお立ち台では、上りはよい感じに撮影できます。しかし、下りはバックに工場が入ってしまいます。そこで船岡寄りに移動し、先客が1人おられるポイントの脇で構えさせてもらいました。そうこうするうち、同じような考えのファンが続々と集まってきます。私たちの立ったポイントの前後にも何人も集まり、けっこうにぎやかな撮影になりました。「京都れいる倶楽部」のシンキトさんも朝練としてお見えになり、期せずしてメンバー大集合に。さらに、さくら2号さんも船岡-日吉に来ておられ、久々に多くのメンバーが同一列車を狙うことになりました。

 天気予報は晴れマークでしたが、山の上にかなりの量の雲が出ています。流れが早く、太陽は雲から顔を出したり隠れたりを繰り返します。その都度、露出が変化します。みんなで「わざわざ晴れのポイントを選んで来たのに、かげったら嫌だな」「まんだらになるのも困る」などと、話しながら待ちます。線路の方を見るより太陽の方を見る方が多いね、との誰かの言葉に、どっと笑い声が上がります。

 園部で交換する上りの「たんば4号・まいづる2号」が通過、間もなく「ありがとうキハ181」の時刻が迫ります。太陽は顔を出したり隠れたりしていますが、次の厚い雲がすぐそこに来ています。みんなで早く流れろ、と祈ります。ですが、なかなか雲は去りません。残念なことにキハ181のライトが遠くに見え始めました。やっぱり雲は去りません。天候は気にせずに撮影に集中することにします。引きつけて、連写。車体を傾けてカーブを曲がるキハ181をしっかり記録することができました。ヘッドマークは懐かしい「あさしお」風のマークです。このときは気付きませんでしたが、帰宅して画像を確認すると運転室の助手席側に、同じマークと花束が置かれているのがわかりました。

 4号車には「TEAM3170」のトヤキさんが乗っておられ、車窓から私たちを確認したとメールをもらいました。列車の外と内で、それぞれキハ181を惜しみました。

2011-2-26 JR西日本山陰本線 園部-船岡 9013D 「ありがとうキハ181」
Nikon D300,AF-S NIKKOR 24-70mm f2.8G ED,62mm,ISO 400
1/1000秒,f3.5,+1.0段,WB:晴天

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惜別 キハ181廃車回送

2011-01-04 | キハ181


 長年、わが国の山岳非電化区間の雄として君臨してきたキハ181系特急形気動車がその役目を終えて、1月4日、JR西日本京都総合運転所(向日町操)から下関へ廃車回送された。2010年12月23日の臨時特急「かにカニはまかぜ」号を最後に、営業運転の第一線からすべて退き、ひととき穏やかな時間を過ごしていた車たちだ。

 与えられた列車番号は回9345D。定刻の14時06分、先頭のキハ181-26のヘッドライトがひときわ輝くと、ゆっくりとした速度で向日町操から本線へと上って来た。「はまかぜ」あるいは集約臨などとして通い慣れた道だ。しかし、きょうはいつもと違う。7連の堂々たる編成だが、後部2両はキロで、最後尾を守る先頭車はいない。下り方向だけにしか運転席のない編成が、二度と戻ることのない旅路であることを語っている。

 ファインダーの中でどんどんその姿が大きくなってくる。すでにエンジンは全開、排気口からもうもうたる煙が上がっている。爆煙……。カーブを曲がって轟音を立てて横を通り過ぎて行く。



 三脚から急いでカメラを外し、手持ちで後追いをする。キロ180に取り付けられた反射板が物哀しい。
 青白い煙に、特有の油のにおい。
 友が見送りながら言った。「五感のすべてで181を見送った」

 いつまでも、いつまでも長岡京のホームに残るかと思った煙とにおい。けれど、いつしか消えてしまっていた。
 
 向日町操にもう1本残っているキハ181たちに、再び光が当たる日がくるように祈る。

2011-1-4 JR西日本東海道本線 長岡京 回9345D キハ181×7
3枚とも
Nikon D300,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,×2テレコンバーター使用,400mm,ISO 400
1/640秒,f7.1,-0.3段,WB:晴天

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さよならキハ181 かにカニはまかぜラストラン 

2010-12-23 | キハ181

 きょう12月23日、わが国の非電化・山岳線区で高速輸送に貢献してきたキハ181系特急形気動車が営業運転を終え、40年余の歴史に終止符を打ちました。最後の営業運転は、JR西日本の大阪と浜坂を播但線経由で結ぶ臨時特急「かにカニはまかぜ」号1往復でした。

 その最後の姿を記録に留めたくて、レンタカーを借りて播但線の長谷-生野へ浜坂行きの9051Dを撮りに行ってきました。

 低気圧が日本海側を通過し、天候が危ぶまれましたが、京都の家を5時30分に出たときは晴れてきれいな月が見えています。今回も亀岡から丹波篠山経由で向かいます。篠山に近付くにつれ霧がところどころに立ちこめ、場所によっては激しい雨が車の屋根をたたきます。しかし、雨は西に向かうと上がり、福知山線の下滝駅あたりから周囲が明るくなると、雲の切れ間がそこかしこに見ることができるようになりました。

 9051Dは大阪7時48分発、長谷は普通列車と交換のために運転停車し、10時の発車です。概ね南北に走る播但線内では下り列車は逆光になりやすく、なかなかきれいに撮影できるポイントが見つかりません。今回は以前、パーイチファンさん、eexpressさんと見に行ったものの撮影しなかった長谷-生野の市川の橋梁を狙ってみようと考え、一直線にそのポイントへ車を走らせました。到着すると、霧が立ちこめており幻想的な雰囲気ですが、露出もなく大丈夫かなと思いましたが、とりあえず先客に挨拶し、隣に三脚を立たせてもらいます。キハ181の後継であるキハ189の2D「はまかぜ2号」がもうすぐやって来るので、少し場所を移動して手持ちで2Dを撮ります。霧の中をやって来た2Dはまだまだピカピカで、山間のローカル線には正直、まだ馴染んでいないように感じました。

 本番撮影のポイントに戻ると、先客の方が私の三脚に貼っているステッカーを見て、声をかけてこられました。三重県からお越しの「なみふく」さんで、お話を伺うと、いつもこの「鉄ある記」を見てくださっているとのこと。EXILIM ZR10のHDRアートで撮った私の写真を見てこの機能を気に入り、早速、購入されたことなど楽しくお話をしているうちに、待ち時間はあっという間に過ぎてしまいました。ちなみに2人ともZR10はシルバーで、もちろん列車をHDRアートででも撮ったのは言うまでもありません。でも、「なみふく」さんは「かにカニはまかぜ」をばっちりHDRアートで記録されましたが、私は失敗してしまいました(+_+)

 それはさておき、D700とD300の2台で臨んだ9051Dの撮影は、霧も晴れ、山峡とあって逆光を心配することもなく自分なりにしっかり記録できたと思います。陽が射した山が背後に少し入ったことが、より山中を行く趣を強調する結果になりました。雨でぬれた枕木も落ち着いた雰囲気を醸し出してくれました。
 結局、このポイントで撮影したのは私と「なみふく」さんの2人だけでした。静かにキハ181の最後を見送ることができました。

2010-12-23 JR播但線 長谷-生野 9051D 下り臨時特急「かにカニはまかぜ」 京都総合運転所所属キハ181×6
Nikon D300,AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED,42mm,ISO 400
1/640秒,f3.2,WB:晴天

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続・HDRアート キハ181かにカニはまかぜを撮る

2010-12-16 | キハ181

 きょうはJR西日本のキハ181系による臨時特急「かにカニはまかぜ」が運転されました。帰宅のためJR大阪駅に行くと、間もなく到着時刻でしたので、10番ホームに上がって撮影することにしました。もちろん、最近いつも持ち歩いているカシオのEXILIM ZR10のHDRアートを使っての撮影です。この機能で鉄道車両を撮るのは初めてです。どんな風になるのか試したい、という思いがありました。この写真は、偶然出会った鉄友の海鮮丼さんと一緒に入線を撮ったものです。


 最後尾を振りかえって「かにカニエクスプレス」のヘッドマークを。このマークを見ることができるのもあと1週間ですね。「かにカニはまかぜ」は年が明けても走りますが、後継の189系にはヘッドマークそのものがありませんから。2匹のカニさんのマーク、かわいらしいのになあ。


 11番ホームに移動して全景を狙います。最後の活躍をカメラに収めようとするファンで結構にぎわっていましたが、9分停車を利用してみんな仲良く撮影できました。ここで、友だちであるトヤキです。さんや一緒に冬の直江津駅で「北陸」バルブに挑んだそのご友人、急行きたぐにさんにも出会い、にぎにぎしく撮影を楽しみました。なんと皆さんはこの列車に乗車されていました。さらに、パーイチファンさんも乗車されていたとのこと。パーイチファンさんは新快速で高槻に先行し、同駅で回送を撮られたようです。


 乗客を降ろし、回9052Dとして京都総合運転所に出発するキハ181-45。連結器の下に「京総」の文字が見えますね。HDRアートでのキハ181はいかがですか。私は、間もなく姿を消す勇者の肖像画を描くことができたと思っています。

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ドキュメント 最後のキハ181下り特急「はまかぜ5号」

2010-11-07 | キハ181
 JR西日本のキハ181系特急「はまかぜ」号が11月6日、最終運転日を迎えました。昨日、当ブログにコメントを寄せてくださる「海と蒸気」さんが、私の会社までわざわざ下り最終の5D「はまかぜ5号」の特急券を持ってきてくださいました。ご自身で乗車を考えておられたととのことですが、お仕事で乗れなくなったため、使ってくださいとプレゼントしてくださいました。せっかくですので、ありがたく頂戴して大阪から姫路まで乗ってきました。その模様を報告します。

 大阪駅に17時31分に着いたところ、5Dが入線する4番ホームを中心に向かい側の5番ホームにもたくさんのファンが詰めかけていました。


 4番線に18時2分ごろ、5Dが入線してきました。増結の6連です。ガードマンや駅員さんの「絶対に前の人を押さないください」の声の中、定位置へ。荒々しい声が飛び交うこともなく、比較的静かに皆さん撮影されていました。警察官の姿も多数見られました。


 発車後しばらくは車内を行きかう人が多く、落ち着きません。私が乗車したのは3号車3B、指定席です。大阪を発車直後、カレチさんが「キハ181系はまかぜ号、最後の運転です」のアナウンス。尼崎付近を走行中には「はまかぜ号は昭和47年にキハ80系で運転を開始し、昭和57年からは現在のキハ181系となり、長年親しまれてまいりました。最後までご旅行をお楽しみください」と。三ノ宮到着。


 西明石発車後、キハ181系、5D最後の検札です。


 B特急券。11月6日、5D 3号車3番B席


 曽根-姫路別所の踏切遮断棒折損のため、徐行運転。姫路8分遅れで到着。姫路到着前に、「さくらねこ」さん乗車の大阪行き6Dとすれ違いました。これまで先頭車だったキハ181-48は最後尾に。スイッチバックで播但線に入ります。男前の顔を撮影する人たちが入れ替わり立ち替わりやって来ます。


 同様に遅れた後続の新快速を接続待ちし、戸閉確認。


 姫路発車。車掌さんたちが駅員さんにあいさつしていきます。


 7分遅れの19時28分、鳥取に向けて「はまかぜ5号」は播但線へと出て行きました。キハ181系、定期特急の最終列車です。
 「ありがとう、キハ181」

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すすきと3D キハ181が最後の秋を行く

2010-11-03 | キハ181

 JR西日本播但線でのキハ181系特急「はまかぜ」撮影行。1D撮影で構図を失敗し、落ち込みました。しかし、済んでしまったことを悔やみ続けても仕方がありません。ここは腹ごしらえをして、午後からの撮影に挑もうと、寺前駅前の「余田屋」(よでんや)さんに行き、前回と同じ「銀の馬車道ラーメン」にチャーシュートッピングを注文します。その少し前、店の裏手の駐車場に車を入れていると、隣にも車が入って来ました。降りてみると、2Dを隣で一緒に撮った奈良の方です。せっかくなので、一緒にラーメンを食べることにしました。撮影地の話などをしながらラーメンを食べ、店を出たところで別れます。同好の士とのこのような出会いも楽しいものです。

 空を見上げると、非常に暗くなっています。生野峠を越えると雨が降っているのではないかと考え、3D「はまかぜ3号」は2D撮影後に見に行った鉄橋の反対側に向かいます。
 到着すると、誰もいないのでススキの切れ間から線路が見える場所にハスキー4段を全開にし、脚立に乗ってカメラをセットします。これで多少、線路の見える範囲が広がりました。しばらくすると、香川県から来られた方など数人がお見えになり、それぞれセットしますが、すぐに雨が落ちてきました。急いで車から傘を持ち出し、脚立の上で傘をさしての待機になります。雨を予測して大きな傘を持って来たのはよかったのですが、露出はないし、全然やる気がわきません。

 朝、車で走りまわっている最中に「京都れいる倶楽部」の皆さんからメールや電話をもらっていました。電話はシンキトさんからでしたが、出られず不在着信になっていたのでメールをお送りしたら再び電話が。今度は出ることができ、1Dを失敗したことや雨でやる気が失せかけてきたことをお話すると「貴重な記録の機会じゃないですか。雨の走行シーンも、もう撮れませんよ」と励まされ、改めてせっかく来たのだからがんばろうと思うことができました。

 撮影ポイントには、すすきがたくさん生えています。すすきは逆光の下で撮影するのが美しいのですが、それは望むべくもありません。けれど、秋のシンボルであるすすきとキハ181を撮る機会はもう訪れることはないでしょう。そこで車両を上に上げて少しでもすすきを画面に入れられるような構図にしました。ご覧のように3Dの通過前に農家の軽トラックがやってきて後ろに入ってしまいました。これがなかったらなあ、と思いますが、仕方のないことです。ローカルな雰囲気を醸し出していると、受け入れることにしました。トリミングも可能ですが、データ通りに掲載してみます。

2010-10-31 JR西日本播但線 寺前-長谷 3D キハ181「はまかぜ3号」
Nikon D700,Sigma APO 150-500mm F5-6.3 DG OS HSM,500mm,ISO 1600
1/500秒,f7.1,-0.3段,WB:曇天

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痛恨のエラー 1D寺前-長谷

2010-11-02 | キハ181

 JR西日本播但線の長谷-寺前で2D「はまかぜ2号」を撮影後、ゆっくり撤収し、周辺を少しロケハンしました。2D撮影ポイントの少し南側で下り列車をなんとか捉えられないかと検討し、さらに鉄橋の反対側にも出かけます。鉄橋の反対側には早くも1D待ちの方がおられ、その方と少し雑談して、一路生野峠を越えて和田山へと車を走らせます。先日、パーイチファンさんやeexpressさんと一緒に3Dを撮影した青倉-竹田の俯瞰ポイントまでの所用時間を確認するのと、和田山-竹田で4Dを撮影するためのポイントの確認が目的です。

 青倉-竹田のポイントで1Dを撮ってもよかったのですが、小雨が降っており、気乗りがしません。4D撮影の候補地に向かう途中、かつての有名な俯瞰地点を通りましたが、後ろで巨大な橋の建設工事中でロケーションは台無しになっているのを確認。それを横目で見ながら目的地へ。一瞬、迷いましたが、すぐに見つかり場所や車の駐車場所を確認して、再び寺前-長谷に戻ります。まだ、時間的には余裕があったものの安全策を考えて朝来-生野だけ播但道を使い、短縮。料金は100円でした。

 結局、1Dは朝の2D撮影ポイントのやや南寄りとすることに決め、現場に通過20分前に到着すると、1台黒い乗用車が停まり、その前でカメラを構えておられる方がいらっしゃいます。早速、その横に並んでセットさせてもらい、雑談して待つことしばし。前方のカーブのインに少年が2人、アウトに1人おられて横位置の画面には両方とも入りますが、そんなに目立たないのでそのままセットします。縦は手前でカーブするレールを入れて構えます。

 1D「はまかぜ1号」は定刻、エンジンを吹かしつつやって来ました。引きつけて、2台とも連写。が、しかし……。見なくてもわかります。「あれぇ、なんでー」という結果が。
 縦はまず上下のバランスが悪い上に、カーブする線路を意識しすぎて車両が右に寄り、先頭が首を振った時点では画面からはみ出ている始末。横も同様で今度は車両の上部がはみ出てしまいました。実はここゆるいSなんですが、結局、6両ではSを表現することができずに、単なる顔アップにしかなりません。なのに線形にこだわってしまい、大失敗の結果になりました。
 左右、上下、構図を考えるときは細心の注意が肝心ですね。まさに痛恨の失策ですが、改めて自分の下手さに嫌になりました。 

 ところで、一部で今冬の発売はないのでは、と噂された「青春18きっぷ」ですが、発売が決まったみたいで胸を撫で下ろしました。JR東日本によれば、使える期間が12月10日から1月10日の1か月に短縮されたようです。以前は1か月と10日使えたのですが。値段は11500円、使用回数は5回と従前通りとのことです。有効期間が短縮されたのに、値段はそのままということは実質値上げとも考えられなくありません。しかし、いわゆる普通列車限定であったとしても11500円でほぼ乗り放題状態になるのですから、ありがたい存在でしょう。

 この「青春18きっぷ」ですが、今や年配の人たちでも利用する人が多く、期間中は姫路-岡山や京都-敦賀(湖西線)が大混雑しますね。JR各社にとっては普通限定とはいえ、安い金額で乗りまわされてはかなわない、という思いもあるのではないかと推測します。いっそ青春18をやめてしまって、特急などの優等列車に誘導したいと。
 けれど、学生ら若い人も年配の人たちも、青春18の何よりの魅力はその安さにあるのではないでしょうか。安さに魅力を感じて鉄道利用している人たちに対し、特急料金払ってくださいよと特急を勧めたところで、出かけなくなるか高速バスに乗り物を変えたりするのはないかと危惧します。そうすると、安さに釣られてだったとしても鉄道を利用し、鉄道のファンになってくれる人たちをみすみす逃しはしないかと少し心配です。
 私は将来にわたって「青春18きっぷ」は存続させるべきだと考えますので、10日期間が短くなったとはいえ、今冬分の発売が決まったことは素直に喜ばしいと思っています。

2010-10-31 JR播但線 寺前-長谷 キハ181系 1D「はまかぜ1号」
Nikon D300,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,×2テレコン使用,270mm,ISO 1600
1/640秒,f8,WB:曇天

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再び播但線へ 181系「はまかぜ」 2D

2010-10-31 | キハ181

 JR西日本の特急「はまかぜ」からキハ181系が引退するまで1週間となった10月31日、播但線へ撮影に出かけました。このところ、仕事などが忙しく、休日も何かと予定が立て込んで撮影できていませんでした。この日も実は「台風で天気は大荒れ」と見て、休養日に当てるつもりでした。しかし、台風が速度を上げてあっという間に近畿圏から遠ざかったため、「はまかぜ」のラストランを見に行くことにしました。

 というわけで、急きょの出動になったので、今回は1人でレンタカーを運転して行きました。
 天気予報では曇りのち雨、特に午後から雨が降る確率が高いとのこと。台風一過の好天というわけにはいきません。それでもキハ181系の定期運用の最後を見ようという人で混み合うのではないかと思い、家を4時20分に出発。亀岡から篠山、西脇経由で長谷-寺前に向かいました。前回、10月10日にも行った鉄橋を渡るS字の定番ポイントで2Dを迎え撃つべく急ぎます。ほぼ予定通り6時40分過ぎに現地に到着。予想に反して一番乗りです。

 今回はD300とD700の2丁使いで臨みます。セットしながらふと鉄橋の方を見ると、車が停まっており、その脇に三脚と人の姿が。あれ、あんなところに立たれると困るなあ、と思っていると、相手もこちらに気づかれたようで、撤収して私の横に来られました。「撮影できなくはないけれど、なんかあの場所は違うと思っていました」とおっしゃられ、仲良く並んで撮影することに。私より遠く、奈良からお越しとのことでした。

 最終的に私を含めてこの場所では6人で撮影しました。混乱もなく、極めて穏やかな撮影で、気持ちがよかったです。
 残念なのは雲が厚くて10日よりも露出が厳しかったこと。Nikonの高感度性能を信じての撮影になりました。ノイズでザラザラでもいいじゃないですか。だって、昔はトライXでSL撮っていたもん。

 D300で縦、D700は横で撮影しました。最近、A4でプリントするのが好きで、あえて左右は印刷の際に切れることを考慮して余分に入れています。プリントしたら自然にトリミングされるということで。ブログには撮影の参考にもししていただけるなら、と思ってトリミングなしで掲載します。

2010-10-31 JR西日本播但線 長谷-寺前 キハ181系 2D「はまかぜ2号」
Nikon D700,Sigma APO 150-500mm F5-6.3 DG OS HSM,400mm,ISO 1250
1/640秒,f6.3,WB:曇天

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