鉄ある記

鉄道写真を中心に、京都の街角の情景なども写真で紹介していきたいと思います

みずうみと雷鳥 485系A4

2010-02-25 | 鉄道写真

 さて、2月21日の午後はJR西日本・琵琶湖線の安土-近江八幡でEF81-123(無動力)を従えたEF510-7牽引の3092レまで撮り、再び湖西線へ戻りました。狙いはもちろん、琵琶湖を背景に疾走する485系「雷鳥」です。

 「さくら2号」さんと話し合って、いったんは近江高島-北小松の鵜川へ行き、7023M「雷鳥23号」を撮りました。しかし、側面には陽が回らずどうも2人ともしっくり来ません。そこで、改めて志賀-蓬莱で仕切りなおすことにしました。次に撮影可能な雷鳥は、7029Mの29号です。23号も29号も後追いになるのが少々残念ですが、上りは当分ないので仕方がありません。この区間も着いたときにはまだサイドに陽は回っていませんでしたが、しばらくするときれいな順光になりました。

 113系や117系、221系に223系といった近郊型電車に加え、683系サンダーバードやEF510の3095レ、3099レが頻繁に来るので、退屈しません。湖の青と対岸の青、そして空の青。それぞれの青が美しく、さらに遠く冠雪した鈴鹿山脈も望むことができます。

 正月は編成撮りをしたので、今回はアップで撮ろうと決めていました。鵜川に比べると背景もすっきりしています。しかし、手前の棚田を入れるのか、築堤はどう処理するのか、列車は画面のどこに配置するのか、考え出したらキリがありません。また、自分の立ち位置によってバックの図柄も大きく異なります。農道を上ったり下りたりしつつ、ようやく納得いくところでセッティングすると、「雷鳥29号」の通過まで、あと少しになっていました。

 やって来たのは京都総合運転所の485系A4編成9連です。
 順光側は大阪方ですので、1号車のグリーン車が狙いとなります。後追いは往々にしてシャッターのタイミングが遅れ、間延びした写真になります。そこで、あえてファインダーはのぞかず、目標ポイントを1両ずつ通過していくのを確認して1号車がポイントに差しかかった瞬間、連写し切り取りました。

 湖と山々、そして国鉄特急色の流線形車体。忘れえぬ、光景です。

2010-2-21 JR湖西線志賀-蓬莱 7029M「雷鳥29号」 485系A4編成・クロ481-2004
Nikon D700,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,180mm,ISO 400
1/640秒,f5,-0.3段,C-PLフィルター使用,WB:晴天

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原色青プレ EF65-1121を安土で

2010-02-23 | EF65

 昨年、JR貨物高崎機関区から岡山機関区に転属して来て以来、ずっと昼寝をしていた原色青ナンバープレートのEF65-1121号機がついに目覚め、運用につきました。2月20日の土曜日、西岡山で差し替え運用に就いた1121はそのまま8866レから8864レとなって稲沢に上りましたが、私はJR西日本草津線で「あすか」を撮影したため、見ることもできませんでした。

 そこで、21日の下り運用である8865レを撮りたいなあ、と思っていました。近江中庄で4002レ「日本海」と4008M「雷鳥8号」を撮ったあと、「さくら2号」さんにお願いして東海道線に向かってもらいました。マキノから木ノ本へ出て彦根経由で安土に向かいます。湖西線の列車が30分近く遅れていたので、到着時刻と通過時刻がぎりぎりになりそうです。
 「さくら2号」さんは「ナビの到着時刻は時速30キロ計算だから、大丈夫ですよ」と言ってくれるのですが、はらはらどきどき。前にトロトロ走る軽自動車などがいると、余計に心配になります。

 ですが、さすが「さくら2号」さん、通過時刻の5分前に安土ー近江八幡の定番ポイントに到着。カメラを持って駆けつけると数人がすでに待機されています。トヤキです。さんやZAXISさんらを見つけ、あいさつします。掲示板に近江中庄での4002レ通過報告を書いていたため、まさか来るとは思っておられなかったようで「よう、来たね」とちょっと皆さんびっくりされたようです。

 時間がないので手持ち撮影と決めていました。なので、トヤキです。さんとそのご友人の三脚の間から狙います。安土駅方向に高い位置のヘッドライトが見えたと思うと、モーターの音も軽やかに1121が、ォトキ1両を従えてやって来ました。
 編成はもう少し長い方が絵になるのですが、短いだけに機関車を大き目に写すことができました。引き連れているのが空コキやチキではなく、ォトキというのもよかったですね。

 それにしても光線を受けたこの機関車の美しいこと。貨物機は汚れやすいのですが、足回りも黒光りして素晴らしいと思いました。この1121はもともとJR西日本下関車両管理室の所属で、JR貨物に買われて新鶴見機関区から高崎機関区へと転属し、ようやく故郷に帰ってきたようなものですね。

2010-2-21 JR西日本琵琶湖線 安土-近江八幡 8865レ EF65-1121
Nikon D700,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,95mm,ISO 200
1/1000秒,f7.1,-0.7段,WB:晴天

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湖北を駆ける 4004M雷鳥

2010-02-21 | 鉄道写真

 この土日は二日とも鉄三昧でした。まず、20日の土曜日は草津線開業120周年のイベントとして走ったJR西日本のジョイフルトレイン「あすか」の撮影を中心に、早朝の甲種輸送8862レに始まり、京阪電鉄大津線の「おでん電車」乗車という一日。そして、きょう21日はJR湖西線の近江中庄-マキノで「雷鳥」「日本海」の撮影からスタートし、安土で岡山機関区に来て以来の初運用になった原色青プレのEF65-1121を撮り、また湖西線に戻って志賀-蓬莱で琵琶湖バックの「雷鳥」などを撮って締めくくりました。

 さすがに2日とも午前4時台の起床で、少々疲れ気味です(もちろん鉄分補給たっぷりですから、心地よい、という形容詞付きですけれど)。なので、たくさん撮影した割になんだと思われるかもしれませんが、ブログアップは1本だけでご勘弁ください。おいおい更新していきたいと思います。

 で、本日はまず、JR山科駅で「さくら2号」さんに拾ってもらい、一路琵琶湖西岸を北上し、近江中庄-マキノの大カーブを目指しました。天気予報は晴れですが、さすがに6時台は比良山にはまだ雲がかかっています。もっと北の近江中庄付近の天気はどうかと気になりますが、北の空はかえって雲が薄くなっているように見えます。8時少し前に着くと、滋賀、福井、京都の3府県を画す山々は白く雪を被って青い空とともに美しい景色を見せてくれています。

 きょうはよい日になりそうだと気分を良くしながら、カメラをセットします。
 すぐに金沢発大阪行きの「雷鳥4号」がやって来る……はずでした。しかし、通過時刻を過ぎても姿を見せません。何があったのだろう、とやきもきします。というのは天候というものは気まぐれなもので、今は晴れていても気が付いたらどこからか雲が湧いて、太陽を隠すこともしばしばだからです。さすがに、きょうの空なら大丈夫だ、とは思いましたが、油断は禁物です。これまで、列車が数分遅れただけで太陽が隠れるという経験は嫌というほどしてきましたから。

 結局、約20分遅れでやって来ました。遅れた理由はきちんと把握していませんが、北陸方面で霧が発生したという話も聞きました。しかし、ご覧のように心配した天候の急変もなく、青い空と白い山、そして国鉄色の特急電車。これ以上の組み合わせがあるでしょうか。

 もう何度も何度も書いたことですが、本当に国鉄色というのは日本の四季を計算し尽くした素晴らしい配色ですね。

2010-2-21 JR西日本湖西線 マキノー近江中庄 4004M「雷鳥4号」
Nikon D700,AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED,56mm,ISO 200
1/800秒,f7.1,-0.7段,WB:晴天

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瀬田川転進 8865レを引くEF65-103

2010-02-18 | 鉄道写真

 JR西日本の寝台特急「日本海」を名神クロスで撮影したのち、私たちは東海道線の瀬田川橋梁に移動しました。狙いは日曜日のお楽しみ、臨時専用貨物の8865列車です。この日は、落ちる落ちると言われながらも元気に活躍している国鉄色一般型のEF65-103号機にムドのEF66が付き、チキやコキなど結構長い編成になっています。「あすか」が環状線や関西線をまわって奈良線にやって来るまでの時間を使った撮影でした。
 間合い運用ならぬ間合い撮影ですね。

 着いたときは3人ほど先客がいらっしゃいましたが、その後、ちらほらと増え結局10人程度の撮影です。ZAXISさんも、百山で「あすか」を撮ってから駆けつけて来られました。さくら2号さんと3人で談笑しているうちに時刻となって、橋梁を轟音を響かせながら通過していきました。

 瀬田川でいつも思うことは二つ。空が真っ青になってくれないかなあ。そして、競技用のボートがちょうどよい位置に来てくれないか。

 この日も晴れていますが、空は白っぽくなりました。瀬田川は大学の艇庫が並んで競技や練習が頻繁に行われるところです。ボートの種類はよく知りませんが、エイトなどの姿をよく見ます。でも、この日も練習は行われていたようですが、ちょうどうまい具合に画面に入るようなボートはいませんでした。

 さて、次の日曜日の8865レはどんな編成でしょうか。

2010-2-14 JR琵琶湖線 瀬田-石山 8865列車 EF65-103+EF66-124
Nikon D300,AF-S NIKKOR 24-70mm f2.8G ED,62mm,ISO 200
1/800秒,f5.6,-0.3段,WB:晴天

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美しき寝台特急

2010-02-17 | 寝台列車

 2月14日、JR西日本のジョイフルトレイン「あすか」が下って行ったあと、長岡京-山崎の“名神クロス”は潮が引くように人が少なくなった。みんな、「あすか」を追いかけて次の撮影地に行ったか、EF65-103牽引で稲沢から下って来る8865レまたは今冬最後の運転である「SL北びわこ号」の撮影に出かけたようだ。

 それでも、名神クロスにはふだんより大勢の人が残っている。私も同行させてもらっている、さくら2号さんと一緒に居残って4002レ「日本海」まで撮影することにした。少し離れたところでは、TEAM3170のメンバーであるTM RACINGさんの姿も見える。

 「あすか」通過時は、もうひとつ完全に日が面まで当たっていなかったが、10時を回ってからやって来る4002レは完璧なバリ順になった。珍しく比叡山の左に遠く、白銀の峰が見える。比良山系の最高峰、武奈ヶ岳だと見当をつける。

 冬の陽光も一時に比べると力強さを感じるようになった。立春が過ぎ、春の気配を感じる日曜の朝だった。


2010-2-14 JR西日本東海道線 長岡京-山崎 4002列車「日本海」 EF81-108
Nikon D300,AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED,38mm,ISO 400
1/1250秒,f8,-0.7段,WB:晴天

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楽しい配給列車 きょうはEF66-10号機だ!

2010-02-16 | 鉄道写真

 2月13日、JR西日本京都線の島本-山崎で撮影した写真の続きです。
 きょうご紹介するのは、この前ももっと脚光を浴びてもいいのに、と書いた配1974レです。この日はJR貨物で残りわずかになったクーラーボックス非搭載のEF66、10号機の担当でした。

 この場所は遠く島本駅のカーブを望めます。70-300mmのズームを付けて首にかけていたD5000で見ると、運転席の屋根上がすっきりとしています。「しめた」と思いました。クーラーなしの66に出会うチャンスは少なく、まして面白列車であるこの配給を引いて来るシーンに遭遇することは極めてまれだと思います。

 おまけに、EF200-16号機を無動力回送ですが、従えての登場です。
 ただ、ふだんは短めの編成なのに、後ろに空コキを10両近く連ねています。さすがにフレームアウトするほどではなかったのですが、後方から京都行きの207系が迫ってきます。配1974レは高速貨物ではないからゆっくりと走ってきます。一方、207系はぐんぐん速度を上げて近付いてきます。

 被られるか、と焦りましたが、なんとか追いつかれることなく10号機と207の競走は10号機に軍配が上がりました。


2010-2-13 JR西日本京都線 島本-山崎 配1974レ EF66-10+EF200-16(ムド)
Nikon D300,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,280mm,ISO 400
1/800秒,f4.8,WB:晴天


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東海道・山陽の基幹貨物だ! 1050レ

2010-02-15 | 鉄道写真

 「あすか」問題をいつまでも引きずっているのはよくありません。反省、今後の自分自身の注意は当然のこととして、明るく、元気にブログを進めて行きたいと思います。さて、2月13日はJR西日本京都線の島本-山崎でのんびり撮影を楽しんだのは、先日書いた通りです。

 回9912レや485系雷鳥以外でもたくさんの列車を撮りました。その中にいくつか自分なりに気にいったものがあったので、順次見ていただけたらなあ、と思います。まず、昼前にやって来る1050レです。この貨物列車はご覧のように20フィートや31フィートコンテナがずらっと載せられています。宅配会社のロゴなどが入ったコンテナが数多くあり、見た目もカラフルですし、早々に貨物列車の運転がなくなる年末年始や盆休みの期間でも比較的長く走っています。

 12フィートのコンテナを満載した列車も絵になりますが、このように大型コンテナがぎっしり詰まった列車も私はかっこいいと思います。この区間ではちょうどこの列車の少し前から逆光になりますが、大型コンテナのサイドに日があたって面白いのではないでしょうか。そしてこの日は牽引機がEF66-21号機でした。0番台であり、この21号機から運転席上にクーラーボックスが搭載されました。

 吹田機関区で留置中のEF66-20はついにナンバープレートを外されたようです。1つ下の兄弟である21号機にはこれからも活躍してもらいたいものです。


2010-2-13 JR東海道線島本-山崎 1050レ EF66-21
Nikon D300,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,×1.7テレコン使用,270mm,ISO400
1/800秒,f7.1,-0.7段,WB:晴天

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「あすか」騒動 けさの新聞各紙

2010-02-15 | 鉄道写真

 JR西日本の関西線で2月14日、鉄道マニアが列車の運行を妨害したことについて、15日の新聞各紙(大阪)は社会面で大きく取り上げました。ここに掲載した写真の新聞は、読売、朝日、毎日です。いずれも「あすか」の写真を載せ、大きな見出しで報じています。

 これまでにも「銀河」「なは・つき」の廃止前に、JR京都線の線路脇にカメラマンが入り込み列車が遅れたという記事が掲載されたことがありますが、いわゆるベタ記事(1段)でした。昨年9月の山口線の列車妨害時にも地元紙が記事にしたようです。しかし、大手一般紙3紙がどこも同じように大きな扱いをしたのは、それだけ社会的反響が大きいという証拠でしょう。

 確かに立ち入り禁止の鉄道用地内に侵入しただけでなく、30分にわたるJR側の退去勧告にも従わず大阪府警柏原署のパトカーまで出動する事態は尋常ではありません。一般的な社会の常識からすれば、鉄道マニアというのは異様な集団にうつっても仕方がありません。

 以前、知り合いのJR幹部に「まむしさんはマニアだからなあ」と言われたことがあり、すかさず「マニアではなくファン」と言ったことがあります。このときの会話(もちろん本当のやりとりでは「まむし」ではなく私の本名ですけれど)は、鉄道好きの談義で相手もにこにこ笑いながらの会話です。こちらも、微笑みながら言い返したわけですが、マニアには偏執狂的意味合いがあるので、鉄道を愛する者としてファンと強調したのです。

 ですが、今回のような騒ぎが起きると、一般的にはみんなマニアと見られるのでしょう。一部の者の行為で全体を評価してほしくない。まじめなファンの気持ちは痛いほどわかります。けれども鉄道ファンでもなんでもない、14日の一般の鉄道利用者の皆さんにとっては迷惑をかけた者とそうでない者を区別する気もおきないでしょうから、結局、十把一からげに見られてしまうと思います。

 これだけ大きく報じられると、マナーを心がけて穏やかに撮影している人たちにも逆風が吹く可能性があると思います。具体的にはどんな形で現れるのかは想像できませんが。それだけに、これまで以上に周囲への配慮などに心がけて、自分たちの態度で理解を得るように努めなければならないと考えます。ただ、どこまでが迷惑か迷惑ではないのか。あるネット上の書き込みに「三脚やカメラバッグを持って電車に乗ることから迷惑」などとありました。しかし、これは極論だと思います。
 それを言い出したら、登山をする人の大きなザック、買い物の大きな袋や箱を抱えた人も迷惑となってしまうと思いますから。一般的な社会通念で許される範囲は何か、それを超えていないかを、真剣に考える必要がありそうです。
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専用カン付き「あすか」 名神クロスは大混雑

2010-02-14 | ディーゼル

 きょう、2月14日は大阪、奈良、京都3府県をぐるっと回る臨時列車がJR西日本のジョイフルトレイン「あすか」を使って運転されました。専用のヘッドマークが取りつけられるとのことで、私も撮影したいと思いさくら2号さんに同行させてもらうことにしました。なにせ休鉄期間が長く、2人とも「あすか」の専属カンというものにお目にかかったことがありません。
 前日の13日、島本-山崎で合流して相談した結果、宮原操から京都総合運転所への回送と京都総合運転所から新大阪への送り込みは京都線長岡京-山崎間の名神クロス、大阪環状線~関西線~奈良線の行程は奈良線の棚倉-玉水、京都-新大阪は上淀川橋梁で撮影しようということでまとまりました。

 6時前に私の家の近くまで迎えに来てもらい、車で名神クロスに向かいます。到着時はまだ夜明け前で、ようやく東の空が明るくなりかけてきたかどうかです。それでも、陸橋の上には数人の方がおられ置きゲバは10本近くあります。こんな時間から多くの置きゲバがあるのは珍しく、大勢の撮影者が繰りだす予感がしました。7時前の回送走行時はコンクリートの防護壁に沿って並ぶ程度でしたが、その後続々と人が集まり、2列、3列に。私の後ろにも手持ち撮影の人や脚立の上から抜く人たちで大混雑です。

 この陸橋は車道、自転車道、歩道と3つに区切られており、散歩やジョギングの一般の方も数は多くありませんが通行されます。あまりの混雑に私も驚きましたが、きっと一般の方もびっくりされたと思います。ある人によれば撮影者だけで80人はいたとのこと。一般の方が通られるときは、道を開け、話し込んで気付かない者には声をかけましたが、ご迷惑をおかけしたことと思います。その場にいた一員としておわびします。
 
 列車は明るい朝の日射しの中、美しい姿を見せてくれました。「あすか」のカンを付けたオレンジのDD51に6両の12系改造客車。「あすか」の色彩は微妙でなかなかうまく再現できないこともあるのですが、ここではきれいな色が出てくれました。

 私たちは「日本海」まで残り、その後、瀬田川へ8865レを撮りに行ってから奈良線に向かいましたが、この間に環状線や関西線で大変なことが発生しました。詳しいことは知りませんが、ひどかったのは関西線の高井田~河内堅上~三郷でマナーを守らない撮影者が線間や鉄道用地内に入り込み、大和路快速などが運転を見合わせたということです。ついには警察まで出動して排除したとか。ダイヤが混乱し、停車した電車の車内放送では鉄道マニアの仕業と遅れの理由が説明されたそうです。

 はっきり言って、鉄道用地内や線間に入っていた者は鉄道ファンの恥ですね。ネットの巨大掲示板では「線路内に入っても文句を言われなかった国鉄時代からの中年撮影者で、特にカマ好きの連中」というような書き込みも目にしましたが、国鉄時代を知っており機関車好きな私から言わせれば、そんなオッサンでもマナーはきちんと守っている人が大半です。世代がどうの、カマ好きかどうかなどは関係なく、社会常識があるかないか。マナーを守るにはお互いに自分の振る舞いが人の迷惑になっていないかどうか、第三者から指弾されないかどうか自己点検することがまず大切ではないでしょうか。後味のすっきりしない思いをした人が多かったのではないかと思いますけれど、今後、このような恥ずかしいことが繰り返されないようにと祈らざるをえません。

2010-2-14 JR京都線 長岡京-山崎 回9813列車 DD51-1109
Nikon D300,AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED,42mm,ISO 400
1/1250秒,f7.1,-0.7段,WB:晴天

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魅惑の回9912レ 島本-山崎で

2010-02-14 | EF65

 2月13日、ぶらぶらとJR西日本東海道線の島本-山崎に出かけました。
 この日の一番の目的は、「SL北びわこ号」の客車送り込み、回9912レの撮影です。それと3月のダイヤ改正で激減する485系「雷鳥」も記録しようと思いました。

 いつものように山崎駅から三脚と脚立を担いで、サントリー山崎蒸留所の西のポイントに向かいます。9時30分の少し前に到着しましたが、他にだれもいません。いわゆるネタ列車が走る時は早くから大勢のファンが待ち構えていますが、きょうは誰ひとりいません。いつものポイントで、ゆっくりとセッティングします。
 
 4009M、4013Mと485系を撮り、いよいよ回9912レの登場です。
 前回、山科で回9912レを撮影した際にも書きましたが、以前は京都総合運転所(向日町操)から米原操への送り込みでした。しかし、現在は客車の集約により、宮原操から米原操への送り込みになっています。つまり、走行区間が延び、撮影できる場所も増えたということです。そこで、この列車を撮ったことがない島本-山崎に来ました。

 私にとって、この回9912レは十分、撮影価値がある列車だと思います。下関車両管理室所属で宮原駐在の国鉄色EF65PFが、12系客車5両を引いて走ります。PFのサイドのクリームのラインと12系の白いラインがビシッとそろっています。往年の急行列車を彷彿とさせ、極めて貴重な存在です。加えて、いつもいつも走っているわけではありません。「SL北びわこ号」の運行に合わせて設定されているので、同号の運行がない時期にはお目にかかれません。

 この日の天気予報は、曇りでした。ですが、雲のすき間から時折、明るい陽光が射しこみます。4009Mなどは陽を浴びて、きれいな国鉄色を見せてくれました。山科で撮ったとき、残念なことにかげりましたので、今回は明るい陽の下でと期待しました。ところが、予感通りやっぱり列車通過時にはかげってしまいます。ただ、幸いなことに雲は薄く、明るい光が編成全体に均等に当たり、写りにくいナンバープレートもはっきりとわかって記録写真としては十分満足できる結果となりました。

 「サロンカーなにわ」や「あすか」もよいけれど、青とクリームの機関車に青い客車、私は素晴らしい組み合わせだと何度見ても思います。

2010-2-13 JR西日本京都線 島本-山崎 回9912列車 EF65-1124
Nikon D300,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,×1.7テレコン使用,310mm,ISO 400
1/800秒,f5,-0.3段,WB:晴天

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