11月13日の日曜日、JR西日本琵琶湖線の能登川-安土の撮影ポイントで、私も多くのファンの皆さんとカメラを構えていました。すでに新聞等でも報道されていますし、同様の撮影報告をされているブログも多数見受けます。改めて私が書くこともないくらいですが、台風12号の影響で9月はじめ、紀伊半島が豪雨にみまわれ、JR西日本管内の紀勢線も那智川の橋梁が流出。オーシャンアロー283系1編成とくろしお381系2編成(いずれも6両)が新宮駅に閉じ込められてしまいました。復旧とともに京都・新大阪からの特急が紀南に向い始めましたが、車両不足により、水害からの復興のため観光面でも期待を寄せる被災地に十分な乗客を送れません。そこで、同じように被害に遭いながらも一足早く熊野市駅近くの井戸川橋梁が復旧したJR東海側の紀勢線から、これらの立ち往生した編成を救出することになったのです。
ルートは新宮から多気、亀山、名古屋、稲沢、米原操、京都貨物(梅小路)、京都総合(向日町操)です。JR貨物の甲種輸送の形態ですが、当然、東海の協力も仰ぎ、JR3社の共同救出作戦になりました。9日から10日にかけてはこの逆ルートで、西日本のクモヤ145形3両がEF66とDD51により、新宮救援で送り込まれました。そして12日夜、DD51-875+クモヤ145+283系6両がまず報道陣やファンに見送られて新宮を出発。未明に稲沢に着くと、今度はEF66-112の先導で向日町操に向かいました。JR東海管内の非電化区間を無動力とはいえJR西の電車が通過するのも異例であれば、貨物機の66-112号機が旅客会社の向日町操に甲種を牽引して入線するというのも極めて珍しいことです。台風がもたらした災害によって起きた出来事なので決して喜ばしいことではありませんが、鉄道ファンとしてはこの目で見て記録しておきたい出来事であるのも事実です。
そこで私も「京都れいる倶楽部」のさくら2号さんとともに、能登川-安土のポイントに出かけました。
同じ思いのファンは多いと考えていましたが、ここでは見たこともない人数が集まりました。EF65の0番台終焉の際、8865レ狙いでもせいぜい20人か30人もおれば多い方でしたが、今回は優に100人はいたのではないでしょうか。農道にフラットと脚立を使ったハイアングルの2つの列がずらりと並び、壮観です。通過1時間ほど前に、JRの施設の方がお二人見回りに来られましたが、線路の築堤から離れた場所に整然と並んだ姿を見て「もし線路に上るような人が出てきたら、皆さん方で注意してください」と言って、別の場所に巡回に行かれました。
天気予報では、曇りがちだった天候もどこへやら。きれいな秋の光線が降り注ぐ中、列車はほぼ定時に通過し、期せずして拍手がわき起こっていました。私は人の多い撮影地はどちらかというと苦手なのですが、今回はたくさんの知り合いにも会うことができ、楽しく撮影できました。ただ、先ほども書いたように水害の被災地はまだまだ大変な状況です。そのことを忘れてはならないと自戒しております。
この列車を一緒に撮った、さくら2号さんはじめ、あづきさん、愛しきさんとそのご友人方、海と蒸気さん、りょうさん、波平さん、人民解放軍さんとご友人、monさん、tacos_0109さん、原型大窓ヒサシ付さん、カミンチュさん、ふぃるきちZさん、清水五条さんとご友人方、神戸のTさん、初めてお会いした拙ブログ閲覧者の草津のTさん(順不同)ありがとうございました。また、その後、貨物撮影の途中に立ち寄ってくださったC62重連さん、梅貨の梅ちゃんさん、明星51号さん、ゆきのりさん、トヤキです。さん、お疲れ様でした。
写真はD700とD7000の2台使いのうち、D7000の方をアップします。
2011-11-13 JR東海道本線 能登川-安土 9481列車 EF66-112
Nikon D7000,AF-S DX NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G ED VR2,70mm,ISO 400
1/1000秒,f9,-0.3段,WB:晴天
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