鉄ある記

鉄道写真を中心に、京都の街角の情景なども写真で紹介していきたいと思います

風雨止んで 66に引かれてワムが去って行く

2012-03-25 | EF66

 きょうは配1975レに貨物輸送の役目を終えたワム80000形有蓋貨車13両がつながれ、梅小路から下って行くという情報を得て、近所のJR西日本・桂川橋梁に駆けつけました。この日の朝、稲沢から8865レで梅小路にやって来たDE10-1503号機(無動力)とワム13両がそっくり配給になったのでした。牽引機はふだんEF210なのですが、EF66-125号機が代走。先週18日の南福井へのワム回送といい、今回といいJR貨物が粋なはからいをしてくれているように感じるのは私だけでしょうか。

 桂川橋梁に着いたのは14時過ぎで、関空行き「はるか」とEF210-129号機の1883レをまず撮影します。晴れて、面には陽が当たるものの側面は陰になって露出が厳しいなあと思っていると、みるみる空は真っ暗に。北から黒い雲が覆い被さって来て、気温がぐっと下がり強風が襲ってきます。あっという間に雪交じりの雨が風とともに殴りかかってきて、三脚に設置した2台のカメラに懸命にレインコートを着せ、自分もレインジャケットのフードをかぶってファスナーを閉めます。手もすぐにかじかみ、手袋してなんとかしのぎます。
 近くにおられた皆さんは橋梁の下に避難されますが、私はカメラをセット済みで、この風雨のなかで再び外すほうが危険だと思い、雨風に打たれつつ三脚とカメラを守ることにしました。

 いつまで続くのかと不安になりましたが、通過の10分ほど前に雨も風も弱まり、5分ほど前になるとしっかり太陽が顔を出してくれました。
 ほっとしてセッティングを再確認し終えたところ、鉄橋の向こうにライトが見えてきました。

 EF66にオレンジのDE10、そして青いワムがきれいなラインを見せてくれます。チキもコキも付かない機関車2両とワムだけの編成。DE10が色彩的によいアクセントになってくれました。
 風雨に打たれて大変な目にあいましたが、朝の8865レは所用で撮れなかっただけに、これを撮影できて満足です。
 ここでご一緒に撮影された皆さん、お疲れ様でした(^^)/

2012-03-25 JR西日本東海道本線 西大路-桂川 配1975列車 EF66-125+DE10-1503(ムド)+ワムハチ13両
Nikon D700,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR2,122mm,ISO 400
1/1000秒,f6.3,WB:晴天

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救出! オーシャンアロー JR3社共同作戦

2011-11-14 | EF66

 11月13日の日曜日、JR西日本琵琶湖線の能登川-安土の撮影ポイントで、私も多くのファンの皆さんとカメラを構えていました。すでに新聞等でも報道されていますし、同様の撮影報告をされているブログも多数見受けます。改めて私が書くこともないくらいですが、台風12号の影響で9月はじめ、紀伊半島が豪雨にみまわれ、JR西日本管内の紀勢線も那智川の橋梁が流出。オーシャンアロー283系1編成とくろしお381系2編成(いずれも6両)が新宮駅に閉じ込められてしまいました。復旧とともに京都・新大阪からの特急が紀南に向い始めましたが、車両不足により、水害からの復興のため観光面でも期待を寄せる被災地に十分な乗客を送れません。そこで、同じように被害に遭いながらも一足早く熊野市駅近くの井戸川橋梁が復旧したJR東海側の紀勢線から、これらの立ち往生した編成を救出することになったのです。

 ルートは新宮から多気、亀山、名古屋、稲沢、米原操、京都貨物(梅小路)、京都総合(向日町操)です。JR貨物の甲種輸送の形態ですが、当然、東海の協力も仰ぎ、JR3社の共同救出作戦になりました。9日から10日にかけてはこの逆ルートで、西日本のクモヤ145形3両がEF66とDD51により、新宮救援で送り込まれました。そして12日夜、DD51-875+クモヤ145+283系6両がまず報道陣やファンに見送られて新宮を出発。未明に稲沢に着くと、今度はEF66-112の先導で向日町操に向かいました。JR東海管内の非電化区間を無動力とはいえJR西の電車が通過するのも異例であれば、貨物機の66-112号機が旅客会社の向日町操に甲種を牽引して入線するというのも極めて珍しいことです。台風がもたらした災害によって起きた出来事なので決して喜ばしいことではありませんが、鉄道ファンとしてはこの目で見て記録しておきたい出来事であるのも事実です。
 そこで私も「京都れいる倶楽部」のさくら2号さんとともに、能登川-安土のポイントに出かけました。

 同じ思いのファンは多いと考えていましたが、ここでは見たこともない人数が集まりました。EF65の0番台終焉の際、8865レ狙いでもせいぜい20人か30人もおれば多い方でしたが、今回は優に100人はいたのではないでしょうか。農道にフラットと脚立を使ったハイアングルの2つの列がずらりと並び、壮観です。通過1時間ほど前に、JRの施設の方がお二人見回りに来られましたが、線路の築堤から離れた場所に整然と並んだ姿を見て「もし線路に上るような人が出てきたら、皆さん方で注意してください」と言って、別の場所に巡回に行かれました。
 天気予報では、曇りがちだった天候もどこへやら。きれいな秋の光線が降り注ぐ中、列車はほぼ定時に通過し、期せずして拍手がわき起こっていました。私は人の多い撮影地はどちらかというと苦手なのですが、今回はたくさんの知り合いにも会うことができ、楽しく撮影できました。ただ、先ほども書いたように水害の被災地はまだまだ大変な状況です。そのことを忘れてはならないと自戒しております。

 この列車を一緒に撮った、さくら2号さんはじめ、あづきさん、愛しきさんとそのご友人方、海と蒸気さん、りょうさん、波平さん、人民解放軍さんとご友人、monさん、tacos_0109さん、原型大窓ヒサシ付さん、カミンチュさん、ふぃるきちZさん、清水五条さんとご友人方、神戸のTさん、初めてお会いした拙ブログ閲覧者の草津のTさん(順不同)ありがとうございました。また、その後、貨物撮影の途中に立ち寄ってくださったC62重連さん、梅貨の梅ちゃんさん、明星51号さん、ゆきのりさん、トヤキです。さん、お疲れ様でした。

 写真はD700とD7000の2台使いのうち、D7000の方をアップします。

2011-11-13 JR東海道本線 能登川-安土 9481列車 EF66-112
Nikon D7000,AF-S DX NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G ED VR2,70mm,ISO 400
1/1000秒,f9,-0.3段,WB:晴天

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垂井で KE65ムド付き8865レを撮る 

2011-09-02 | EF66

 紀勢貨物撮影の2日目、8月28日朝、多気のビジネスホテルを出て櫛田川の橋梁に向かいます。地元の方らと4人で2089レを待ち構えます。空はきれいに晴れ、川の流れも徐々に穏やかとなって水鏡もできそうです。心配なのは前夜、豪雨でダイヤが乱れ、定時で2088レが鵜殿から戻って来なかったこと。その影響が尾を引いていないか気がかりです。地元の方にそんな話をしていると、定刻になっても貨物は姿を現さず、背後からキハ48の2連が上って行きました。地元の方によると、このパターンは十中八九、ウヤとのこと。万一を考えてもうしばらく待ちましたが、上下の旅客は定時で走っているのに貨物は来ません。これはダメだと判断して、東海道線の大垣-関ヶ原の下り緩勾配線に行くことにしました。後で聞いたところによると、27日の上り2088レは運休で、カマは鵜殿で眠っていたそうです。

 大垣-関ヶ原の下り緩勾配線での狙いは、8865レとEF65牽引の5087レです。8865レも5087レも、ふだんは滋賀県の安土界隈で撮影するのが私の定番です。しかし、せっかく三重に来ているのですから、なかなか撮る機会のない場所に行ってみようと旧・新垂井周辺にナビを設定したのでした。
 この緩勾配線は、下りの特急「しらさぎ」と貨物の専用線です。東海道本線でありながら、単線で山里のローカル線の趣です。基本的に午前中は逆光ですので、線形からできるだけ順光になりそうな場所に行ってみました。

 稲沢から京都貨物(梅小路)へ走る8865レは、EF66の運用です。この日は愛知の衣浦臨海鉄道のKE65形ディーゼル機関車が広島車両所に検査入場するため、カマ次位に無動力で連結されています。ムドの機関車もわかる場所ということで、この写真の場所にしました。手前の黒く太いケーブルが気になりますが、ローアングルで構えると、なんとか見ることのできる絵になりました。
 定刻、EF66-115がDE10そっくりのKE65を引き連れてばく進して来ました。しっかりポイントでシャッターを切りました。架線柱のスパンが短いので、残念なことにKE65に柱が少しかかってしまいましたが、まあ、よいことにしましょう。それにしても、115号機のお顔は汚れまくり。もうちょっと、なんとかならないの?というのが正直な感想です。

2011-8-28 JR東海東海道本線 大垣-関ヶ原(下り) 8865レ EF66-115+KE65-5
Nikon D700,AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED,48mm,ISO 400
1/1600秒,f6.3,-0.7段,WB:晴天

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壮観 湖東を駆ける青きワム貨 6170レ

2011-08-13 | EF66

 青いワム80000の長大編成――。お盆に入った8月13日朝、JR西日本琵琶湖線の稲枝-河瀬に6170列車を撮りに行きました。
 早朝だというのに、すでに強烈な日差しが降り注ぎ、田畑の緑が輝きを増す中、EF66-121号機に率いられて41両のワムがやって来ました。一直線に連なったこの見事な青い編成。壮観というほかありません。

 このポイントを訪れたのは昨年の7月17日以来です。このときは、JR貨物所属ながら特急牽引機の姿をとどめていたEF66-27号機が34両のワムを引いてやって来てくれました。しかし、列車の通過時はかげってしまい、残念な思いをしました。いつかリベンジをと考えていましたが、長い編成でないと絵になりにくく、なかなか再訪するチャンスがありませんでした。季節も大切です。冬枯れの時期ではなく、緑の美しいときを待っていました。

 お盆で多くの貨物列車の運転が休止になる前なら、編成が長くなるのではないかと考えていました。大阪・梅田貨物駅に滞留しているワムを返却する必要があるためです。予想通り、前夜に6170レの組成は長いという情報が入り、けさの発車直後には41両ということがわかりました。京都発米原行きの始発でこのポイントを目指した甲斐があるというものです。

 準備をしてしばらく待つと、ゆっくりとEF66のヘッドライトが近づくのが見えました。予想していたとはいえ、やはり目の当たりにすると「長い!」を実感しました。
 青いワムで統一された専用貨物列車。美しい列車だと思います。

2011-8-13 JR西日本東海道本線 稲枝-河瀬 6170レ EF66-121+ワム41両
Nikon D7000,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,70mm,ISO 400
1/800秒,f6.3,-0.3段,WB:晴天,PLフィルター使用

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コンデジでサメを釣る!

2011-06-28 | EF66

 リコーのCX4とカシオのZR-10という2台のコンデジを持っています。しかし、どちらも絞り優先やシャッタースピード優先、さらにマニュアルといった撮影ができません。鉄を撮るのに不便だなと思っていました。そこで、古い使わなくなったPC2台を某量販店に買い取り依頼したところ、5000円と12000円で売れました。それに貯金を加えてネット通販で、ニコンのP300を買いました。その初撮影の1コマがこのJR西日本・琵琶湖線を上る8090レのEF66-118です。

 ファインダーがない、RAW撮影ができないなど、デジ一に慣れた身にコンデジというものはなかなか扱いにくいものです。ですが、やはりシャッタースピードや絞りなどの設定を自分でできるのは嬉しいもの。逆光で条件はあまりよろしくありませんでしたが、メインカメラは三脚に固定して下り方に向けてあり、背後から来る列車をさっと撮影するには十分な力を発揮してくれました。これから通勤時のカバンにしのばせるコンデジはこれになりそうです。




2011-6-25 JR西日本・東海道本線 近江八幡-安土 8090レ EF66ー118
Nikon P300 f5.6,1/1000秒,ISO 400,WB:晴天

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撫子とEF66

2011-05-26 | EF66

 滋賀県内のJR西日本東海道本線から、日中、EF66の姿をとんと見なくなりました。私が鉄に復帰した3年ほど前はまだ、正午前後の貨物アワーには66がばんばん行き交っていました。今や稀少になってしまった0番台のすれ違いを狙ったこともあります。0番台どころか、100番台も見ることが少なくなっています。

 それでも私は帰宅時に、京都貨物駅(梅小路)を発着する66を見る機会があります。印象的には、まだまだ活躍しているなあ、と思っていたのですが。昼間にいざ撮影しようとなると、減ってしまったことを痛感します。

 そうした中、11時台に上ってくる臨貨8090レは貴重な列車です。21日の土曜日は118号機が、きのう25日は122号機がさっそうとやって来ました。

 撫子とEF66――。撮影ポイントの線路際に咲いたピンクの花との組み合わせは、来年もまた見られるとは限りません。
 編成写真はやめて可憐な花と絡めてみることにしました。


2011-5-21 JR西日本琵琶湖線 近江八幡-安土 8090レ EF66-118
Nikon D7000,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,70mm,ISO 400
1/1000秒,f10,-0.3段,WB:晴天



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ピッカピカ EF66-33号機がワム貨を引く

2011-05-21 | EF66

 EF66-33号機が全検出場し、5月21日朝、梅田貨物から稲沢へのワム貨物6170レの先頭に立ちました。前夜に飲み会があり、起きられるかどうか不安でしたが、すっきり4時30分に目が覚め、天気もよさそうだったのでJR西日本琵琶湖線の始発電車に乗って安土へと向かいました。

 ワム貨物自体が稀少なうえに、最近は66-0番台の登板がめっきり減っていますから、さすがに多くの鉄道ファンの姿を車窓から見ました。私が行ったポイントにも、すでに5人おられました。このうち2人は「TEAM3170」のメンバーのドライモンさんとZAXISさんで、もう1人も顔見知りの方です。さらに、地元の3170メンバー、あづきさんもやって来られ、和気あいあいの中、33号機の登場を待ちます。

 来る途中の車中から見た空は雲が多く、ポイントに着いたときも薄曇りという感じでした。しかし、楽しく皆さんとお話をしている間にどんどん明るくなり、通過時は露出全開の状態です。遠くに33号機が見え始めたのに、なぜか下りの新快速の223系が徐行で安土を下り出したので一瞬ヒヤリとしましたが、なんとか事なきを得ました。ワム30両と編成両数も見栄えし、久しぶりにかっこいい電機の姿を見た思いがしました。

 別の場所で撮影され、のちほど合流したトヤキです。さんは「通過後、ペンキのにおいが漂っていた」と言われていました。それほど、ピカピカだということですね。

 「TEAM3170」の3170とは、6170レの前の列車番号です。当然、メンバーの多くが出動していました。「京都れいる倶楽部」メンバーのさくら2号さんやパーイチファンさんらも沿線に出られ、それぞれ成果を上げられたようでした。今後の33号機の活躍に、期待したいですね。

2011-5-21 JR西日本東海道本線 近江八幡-安土 6170レ EF66-33号機
Nikon D7000,AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED,70mm,ISO 400
1/1000秒,f8,-0.3段,WB:晴天

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瀬田川を渡る下りワム貨物 6171レ

2011-04-22 | EF66

 4月21日、JR西日本琵琶湖線に出かけた狙いは臨時貨物の9098レでしたが、ワム貨の6170レも撮ろうと一番電車で向かいました。ただ、夜中に梅田貨物へと向かう6171レが遅れていたという情報があり、一抹の不安がありました。そこで梅田貨物ウオッチャーの「C62重連」さんに連絡を取ると、6171レはまだ到着していないとのことでした。出がけに京都貨物(梅小路)には停車していないことを確認していましたので、まだ湖東を下っていないことになります。

 9098レを待つ間にやって来れば後追いで撮るつもりでした。けれども京阪神間はラッシュアワーにかかります。そんな時間に足の遅い専貨を入れることは考えられません。TEAM3170のトヤキです。さんからも電話をいただきましたが、同じお考えでした。そこで、こちらは定時で来た9098レを撮り終えると、篠原から下り電車に乗り、石山へ。瀬田川橋梁で6171レが下って来るのを待ちます。篠原-近江八幡、あるいは近江八幡-安土で待つ手もあったのですが、午前だけの休みのため、帰路のことも考えなければなりません。電車の本数が多い野洲より西で待とうと、瀬田川を選択しました。

 おなかが減ったので石山駅前のマクドで朝マックのセットを買って川岸へ。同業者はだれもいません。取り急ぎセッティングを終えると、マックセットを穏やかな川風をほおに受けながら食べました。食べ終えて改めてカメラをセッティングしたところで、EF66がカーブを曲がって鉄橋に向かって来ました。なんと、後ろには22両のワムが連なっています。早々に6171レが登場です。
 実は、同じ専貨である8865レのスジに乗ってくるのだろう、と勝手に決めつけていました。ところが、8865レのスジより1時間も早くやって来ました。これで余裕を持って撤収することができました。

 ふだんは真夜中に下る6171レですので、このような撮影機会はめったにありません。ダイヤが乱れた結果での撮影ですから決して手放しで喜べるものではありません。それは重々承知のうえで、珍しい写真が撮れたという思いがあるのも正直な感想です。

2011-4-21 JR西日本東海道本線 瀬田-石山 6171レ EF66-109
Nikon D7000,AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED,62mm,ISO 400
1/1000秒,f7.1,WB:晴天

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これから、どんどん明るくなりますね 山崎で

2011-04-07 | EF66


 3月27日にJR西日本京都線の島本-山崎で撮った写真のうちから、2枚アップしました。
 前回の記事にも書いたように、山崎駅を通過した下りの「ありがとう489系」がS字で首を振るシーンを撮ろうと待ち構えていました。しかし、狙いの列車の通過まで時間があります。退屈なので、下り列車だけでなく、体の向きを変えて上りも撮っていました。

 上の写真は神戸ターミナルから梅小路(最近、京都貨物駅に名称が変ったそうな)に向かう80レです。おなじみの空コキをずるずると引っ張る姿はダイヤ改正後も健在です。この日は事前にEF66-30が牽引機だとわかっていたので、狙いすました一発です。66-0もあっという間に姿を消していき、今や完全に稀少となりましたね。

 続いてはご存知4001レ、青森行きの寝台特急「日本海」です。9042Mと下手をするとかぶるのではないか、という山崎の通過時刻でしたが、489系のほうが若干遅れていました。しかし、それは結果論です。4001レを撮るために島本方を向いていて背後から489系がやって来ていたらシャレにならんな、と思いつつ、それでも見る鉄はできなくてシャッターを切りました。このところトワ釜が入る回数が多かったので、カーブからローピンのボディが現れたときは、しめしめと思いました。101号機です。でも、やはりこの日の本命は「ありがとう489系」です。青い客車が目の前を通過し、山崎駅構内を過ぎ去っていくまで「いま、489が来たらまずいなあ」と思いながら見送りました。

 結局、全部撮影できたわけですが、もし489系が定時運転で通過したらどうなっていたのだろう、と思います。きれいに国鉄車両のすれ違いという絵になればよいのですが、完全被りではどうしようもなかったことでしょう。二兎を追う者一兎をも得ず、と言いますが、この日は嬉しいことに二兎とも捕らえることができました。

2011-3-27 JR西日本東海道本線 島本―山崎
≪写真上≫ 80レ EF66-30
Nikon D300,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,200mm,ISO 200
1/100秒,f3.2,-0.3段,WB:晴天

≪写真下≫ 4001レ EF81-101
Nikon D300,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,155mm,ISO 200
1/100秒,f3.2,WB:晴天日陰


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嵯峨野観光鉄道 EF66-45・49 新たな使命を帯びて

2010-10-16 | EF66



 JR西日本・下関運用研修センターから向日町操経由で南福井に送られたブルートレイン牽引機EF66-45、EF66-49の2機が、京都・嵯峨野観光鉄道に到着したと聞き、10月16日の午後、見学に行って来ました。これは同鉄道のご好意による一部関係者向け内覧会で、私も友人の案内で一緒に連れて行ってもらいました。この記事は嵯峨野観光鉄道様に了解をいただき書いておりますが、一般公開は2011年3月1日の予定です。本日現在、それまで一般公開予定はないとのことです。ご注意ください。

 さて、9月18日に下関運用研修センターからEF65PFに引かれて三重単で向日町操に送られ、翌日、敦賀のローピンEF81のエスコートで1両ずつ南福井に送られた2両のEF66。その後が気になっていましたが、南福井で45、49両機ともに1エンド側の運転台後部で切断され、10月12日深夜にトラックで南福井を立ち、翌13日早朝、同鉄道に運び込まれました。同鉄道は、屋内に日本一の鉄道模型のジオラマを設置する予定で、2両のEF66の運転席から模型を運転できるようにする計画です。ジオラマが広大なため、肉眼で運転車両を追いにくい部分が出てきます。そのため運転席内には模型運転用のモニターを取り付けるとのことです。

 この日の内覧会は13時30分から開かれました。社員の方たちが「さくら」(2種)や「富士・はやぶさ」「あさかぜ」「彗星・あかつき」「なは・あかつき」のヘッドマークを取り付けて見せてくださいました。ヘルメット着用のうえ、運転席にも乗せていただきました。外されたと思っていたATS-Pも積んだままだということです。幹部の方に「色をきれいに塗った方がいいですか」と尋ねられましたが、私も含めて見に行った者は「今のままで。さびなどもそのままに。この機関車が実際に本線を走っていたときの雰囲気を大切にしていただければ」とお願いしました。45号機には9月18日の下関から向日町操への回送票が差し込まれ、49号機には「関」の区名札と栄光の「流星」マークが差し込まれていました。

 放っておけば廃車解体の運命をたどったEF66-45と49号機。長谷川一彦社長を筆頭に、同鉄道社員の方々の熱意で一部とはいえ、保存されることになりました。
 私と友人の計3人は、この目で見るまで「残ると言ってもカットされたものではなあ」と、少し残念に思っていたのは事実です。友人の一人は嵯峨野線の快速の車内で「まむしさんが見たいと言わなかったら行かなかったかも」と話していました。私も、2両のその後をこの目で確かめたいという気持ちだけで多くを期待せずに出かけました。
 しかし、実際に直近で見てみると、カットされたボディといえどもその存在感は圧倒的です。ヘッドマークが取り付けられると、ありし日の雄姿が鮮やかによみがえります。EF66という電気機関車が、東海道・山陽本線を寝台特急の先頭に立って疾走したという事実を雄弁に物語っています。私は「残してくれてありがとう」と心から思いました。「あまり見たくない」と言っていた友人も感激していました。

 ボディをカットしたことを耳にした一部のファンから、嵯峨野観光鉄道に「1両まるまる残せなかったのか」などの意見も寄せられているようです。しかし、経費などの問題もあって仕方がなかったそうです。同鉄道がこうした形でも保存に乗りださなかったら、解体して何も残らなかったかもしれません。

 同鉄道はJR西日本の関連会社ではありますが、本社によりかからず、社員が一丸になり一人何役もこなしながら乗客のサービスに努めています。ですが、トロッコ列車なので冬場は運休を余儀なくされ、その間の収入が落ち込むそうです。今回、計画している大ジオラマもそうした収入減少を少しでも補えるようにとの自助努力である、と幹部の方からお聞きしました。冬だけでなく、片側が山、反対側が峡谷という路線では、大雨による土砂崩れなどが発生しても運転を取りやめなければなりません。

 そういう努力の中に今回のEF66の保存計画があると知り、私は同鉄道を改めて見直し、応援したくなりました。
 来年3月1日、子供たちが45号機と49号機の運転席に座り、目を輝かせて鉄道模型を走らせている姿が見えるようです。その日まで計画が順調に進むよう祈りたいと思います。

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