鉄ある記

鉄道写真を中心に、京都の街角の情景なども写真で紹介していきたいと思います

これは新形電車か 似合わない真っ黄色の117系

2010-03-31 | 鉄道写真

 3月28日、津山でキハ52やキハ58、DE50-1などに出会った帰り、JR西日本・岡山駅で見た真っ黄色の117系。山陽地区で走っていることは知っていましたが、目の当たりにすると正直、ショックです。のっぺらぼうな塗装。私の知り合いの中には「末期色」と表現する人もいます。瀬戸内の夏の日差しを浴びたら、目が痛くなりそうな色ですね。先日の北陸での青色475系同様、まだもの珍しさが先に立ちますが、すでに山陽路では115系の同色も走っており、この色ばかりになると、見るのも嫌になりそうです。

 先日の記事の繰り返しになりますが、JR西日本というところは、つくづく鉄道への愛情の薄い会社だ、と思えてなりません。29日に同社の運輸のOBとお話をする機会がありました。本社のかなりの地位で退職された方です。その方も、車両の保守、整備というものは、その車に対する愛着がなければできない、とおっしゃっていました。形式を問わず単純に一色にしてしまう発想に「それで愛着を持って点検したり整備したりできるのか」と。単に業務として機械的に与えられた仕事をこなす、というのならば保守・点検は作業としてはできるでしょう。

 しかし、それはマニュアルに沿って手順通りのことをするだけ、ということになりはしないでしょうか。明治初期に近代警察の創設に全力を注ぎ、日本警察の父といわれる大警視・川路利良の言葉に「声無きに聞き 形無きに見る」というものがあります。鉄道車両のみならず航空機や自動車の安全運行を目的とした点検・保守はまさにこのような精神で取り組んでこそでしょう。それを支えるのは社員の車両や飛行機への愛着、仕事への情熱といったものではありませんか。
 私はJR西日本の一線で働かれている社員の皆さんに鉄道や仕事への愛着、情熱がないとは思いません。ただ、このように車両を美しくもない(私からすれば醜い)塗装にするような扱いを会社がしていくと、社員の方々の愛着や情熱を削ぐ結果になっていかないかと危惧するのです。

 先日来、大阪市営地下鉄鶴見緑地線で、ATSが故障した電車を運行させてポイントを破損するなどし、大幅なダイヤの乱れを生じさせた事故のことが新聞で報道されています。なんと電車には運転士、指導運転士が乗務し、運転指令には3人の指令員がいながらATS故障時の対応策に従わずに徐行すべき区間を通常速度で運転して「速度計もみなかった」というミス、ポイントが故障したことを告げる警報が指令室に鳴り響いたのに「いつもと違う音がしたなあ」というだけで、中身も確認せずに警報を切っただけのミスなど、30件もの問題行為が明らかになっています。

 これなど、鉄道は巨大な装置産業であり、信号やダイヤに従って運行していたら問題がないという発想に染まりきっていたのではないかと考えます。もし、異常が発生したらどう対処するのかということを誰も真剣に考えておらず、漫然と「作業」を繰り替えしていた日常の結果ではないでしょうか。

 と、ここまで書いていて、きょう3月31日の毎日新聞夕刊(大阪)を見たら、1面トップに「緊急停止装置外し運行 JR西、ずさん点検 福知山線など」と大きく掲載されています。運転士に何らかの異常が起きた際に緊急停止させる「EB装置」が機能しない電車を2編成運行させていたと言います。うち1編成は、非常制動や主回路切断、警笛吹鳴、防護無線発報などをワンタッチで同時に行う「TE装置」も外れていた、と記事にあります。
 車両点検整備の際に装置を外したりスイッチが切ったまま戻さなかったりしていたとのことです。

 よい仕事をするためには、繰り返しますが、愛情や情熱がないとできません。

 ローカル線車両の単色化は、鉄道というものへの愛着の無さの象徴ではないでしょうか。JR西日本も企業ですので、コストカットに取り組むのは当然です。それに異論はありません。ただ、カットしてよい経費と節約にはなるけれど触ってはいけない経費というものがあります。勝手な創造ですけれども、単色化を考案した人は「ATSやブレーキなどではない。色を変えても運転にはなんら影響がないだろう」と思われたのかもしれません。
 私はこれが年間20億円、いや2億円の節約につながるのなら、鉄道への愛着、情熱は他の手段で確保することを前提に容認できます。しかし、報道によると年間2000万円の節約といいます。JR西日本の規模からいえば、わずか2000万円。そのために失ってはならないものを失うことにならないのか、と心配します。

にほんブログ村 鉄道ブログ JR・国鉄へ
にほんブログ村
コメント (26)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旧津山扇形機関車庫 一般公開日について

2010-03-29 | 鉄道写真

 昨日書いたJR西日本「旧津山扇形機関車庫&懐かしの鉄道展示室」について、一般公開の日についてのお尋ねをコメントでいただきました。
 ここで、今年の予定日を紹介させていただきます。

 4月10日(土)、11日(日)、24日(土)、25日(日)
 5月1日(土)~5日(水・祝日)、8日(土)、9日(日)、22日(土)、23日(日)
 6月12日(土)、13日(日)、26日(土)、27日(日)
 7月10日(土)、11日(日)、24日(土)、25日(日)
 8月14日(土)、15日(日)
 9月11日(土)、12日(日)、18日(土)~20日(月・祝日)、25日(土)、26日(日)
10月 9日(土)~11日(月・祝日)、23日(土)、24日(日)
11月 6日(土)、7日(日)、13日(土)、14日(日)、27日(土)、28日(日)

 公開時間は10時から11時30分です。
 見学は無料ですが、事前予約が必要です。見学当日は、10時までに津山駅の観光案内所前に集合して受付をすませ、JR職員の誘導に従って構内に入らなくてはなりません。なぜなら、扇形庫も展示室も岡山電車区気動車センター津山派出構内にあり、線路を横断して行かなければならないためです。土曜日は予約できませんので、必ず平日に予約してください。一応、定員は80人となっています。

 申し込み先は、JR西日本岡山支社営業課内「懐かしの鉄道展示室見学係」
 電話 086-225-1179(受付時間10時~17時)

 のんびり津山線や姫新線、因美線の旅を楽しみ、鉄道歴史遺産を見学するのはいかがですか?

 写真は1970年(昭和45)に日立で製造された国内最強のディーゼル機関車、DE50です。1号機だけの「幻の機関車」です。1986年(昭和61)廃車となり、2002年(平成14)12月から津山で保存されています。
 DE50-1のチョロQのほか、同機のナンバープレートのキーホルダー、ヒノキでかたどられたストラップも販売されています。

2010-3-28 旧津山扇形機関車庫で DE50-1
Nikon D700,AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED,32mm,ISO 200
1/320秒,f3.2,-0.3段,WB:AUTO

にほんブログ村 鉄道ブログ JR・国鉄へ
にほんブログ村
鉄道コム
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

青春18きっぷで 旧津山扇形機関車庫見学

2010-03-28 | 鉄道写真

 青春18切符を使って3月27日から28日にかけて、岡山県の津山市に行って来ました。目的はJR西日本岡山電車区気動車センター津山派出構内にある、旧津山扇形機関車庫と懐かしの鉄道展示室の見学です。27日から今年の一般公開が始まり、3月13日のダイヤ改正まで山陰線で走っていたキハ33-1001と我らが大糸線のスター・キハ52-115が新たに展示車両に加わりました。24日夜、京都駅で津山に回送されるキハ52-115を見送りましたが、津山でどのように保存されるのか見たくなって、出かけることにしました。

 27日14時12分西大路発の姫路行き221系普通(高槻-西明石間快速)で、のんびりと姫路へ。姫路から姫新線の新鋭キハ127×2で佐用へ、そして佐用からは新見行きキハ120単行で津山19時42分着でした。姫路駅ではもちろん名物・駅そばを食べました。天ぷら駅そばがタイムサービスで300円!津山では駅から徒歩2分のホテル「アルファーワン」に泊まりましたが、併設のファミレスでB級グルメで有名な「津山ホルモンうどん」を食べました。ホルモンが入った焼きうどんの一種ですが、男味(味噌味)、女味(味噌味、ゆず風味)があるそうで、私は男味を注文。生ビールとマッチし、大変おいしくいただきました。
 そうそう、食べ物の話は置いておいて、姫新線の三日月駅で交換した姫路行きはキハ40の単行でした。赤とんぼ色と言われる姫新線のキハ40が運用されているのを見ると、うれしいですね。

 旧津山扇形機関車庫と懐かしの鉄道展示室の見学は、事前予約が必要で私は26日にJR西日本岡山支社営業課に電話で申し込みました。名前と電話番号、住所がどこの府県か、見学は初めてかどうかを聞かれました。私は初めての見学で、10時までに津山駅の観光案内所前の受付に来てください、と言われました。
 そこでホテルを出て9時45分に行くと、受付には長い列ができています。ちゃんとスタッフの手元用紙には私の名前も印字されていました。「各日80名定員」とのことでしたが、定刻になって案内に来られた津山駅長さんによると「きょうは180人のお客様が来られていますので、2班に分けて案内いたします」。
 飛び込みでも見学を受け付けたみたいで、その結果、これほどの大人数になったようです。ただ、これが毎回そうなのか、今回だけの特例で今後はきっちり定員通りになるのかはわかりませんので、もし見学に行こうと思われるなら事前に電話予約したほうがよいと思います。土日の見学会参加の場合は金曜までに連絡する必要があります。

 私は後半に扇形庫に行く班に入り、保存された腕木信号機の操作を見たり、展示室で懐かしいサボや写真、ダブレットを見たりしました。展示室では当時を知るOB職員の方が丁寧に説明しておられました。

 見学会は10時から11時30分までで、私たち後半組みは10時45分から機関車庫に行きました。さあ、いよいよキハ52と再会です。いました、いましたちょうどクラの中央部にキハ33と並んで入っていました。展示車両はキハ58-563、キハ28-2329、キハ52-115、キハ33-1001、DD51-1187、DE50-1の6両です。このうち、キハ58、28は現役車両で臨時列車で走ることもあります。以前から津山のこの扇形庫のDE50-1に興味がありました。たった1両しか製造されなかった大型ディーゼル機関車。中央西線に投入され、同線の電化後、伯備線に移ってきましたが、故障で現役を退きました。長く岡山で放置状態にあったのが、津山で大切に保存されるようになったのです。

 ですが、このDE50-1とDD51、キハ58・28だけでは、わざわざ足を運ぶのもなあと思っていました。しかし、そこにキハ52と33が加わったら、これはもう行かなければなりません。キハ47やキハ120も撮影でき、十分楽しめました。扇形庫は1936年(昭和11年)に完成したコンクリート製で、17線構造です。現存する扇形庫としては梅小路蒸気機関車館に次ぐ規模です。転車台が動くのも梅小路と同じですね。

 見学後は津山線の岡山行きの時刻まで1時間余りあったので、津山城まで歩き、桜を少し見てきました。津山12時43分発の岡山行き953Dはキハ120の2連でした。キハ47の2連を期待したのですが、快速以外はキハ120なのでしょうか。

 岡山からは赤穂線経由で帰ろうかと思ったのですが、73レにEF65-1122が充当されたとのことで、ひょっとしたら東岡山あたりで撮影できるかと考え、14時12分発の相生行きに乗車しました。しかし、西川原就実前あたりですれ違ってしまい、目的を達せず。そのまま相生まで乗り、新快速に乗り継いで帰宅しました。

 久々の青春18切符、乗り鉄の旅。姫新線や津山線の車窓から見る山桜が美しく、ローカル色をたっぷり感じられる旅でした。

写真は、扇形庫に入った展示車両たちと見学する人々。

2010-3-28 JR西日本・旧津山扇形機関車庫
Nikon D700,AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED,36mm,ISO 200
1/250秒,f10,-0.3段,WB:AUTO

にほんブログ村 鉄道ブログ JR・国鉄へ
にほんブログ村
鉄道コム
コメント (15)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キハ52-115 3月31日で除籍

2010-03-28 | 鉄道写真

 JR西日本・大糸線で活躍したキハ52-115は3月27日、岡山・津山扇形庫に無事、入りました。
 私は28日、見学会に参加し、間近で接してきました。
 その際、案内してくださった津山駅長に「キハ52を走らせる計画はありませんか」とお尋ねしたところ、「3月31日で、キハ33-1001とともに車籍を除籍し、廃車になります」とのことでした。

 残念ながら、静態保存になります。
 何人かのファンとの話の中で、駅長はキハ52について「色をきれいに塗りなおしたほうがいいですか」と聞かれたので、私は「いや、このままのほうがいいと思います」と答えました。他の方も同意見でした。

 後藤あたりに持って行って、ぴかぴかに塗り直すと「いかにも」という感じですよね。せめて、現役の雰囲気を残してほしいので、「このままで」と伝えました。

 写真は、津山扇形庫に収まった、手前からキハ52-115、キハ33-1001、DD51-1187、DE50-1

2010-3-28 JR西日本岡山支社 岡山電車区気動車センター津山派出 
Nikon D700,AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED,34mm,ISO 200
1/400秒,f8,-0.3段,WB:AUTO



にほんブログ村 鉄道ブログ JR・国鉄へ
にほんブログ村
鉄道コム
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

京阪電車 びわこ号復活?

2010-03-27 | 鉄道写真

 3月26日の新聞各紙(大阪本社発行・朝刊)に、京阪電鉄と大阪府寝屋川市がタイアップして特急「びわこ号」(60形)の復活に向けてのプロジェクトを始動させるとの記事が掲載されました。
 
 この60形は昭和9年(1934年)に、日本初の連接電車としてデビュー。大阪・天満橋と滋賀・浜大津を最速72分で結びました。パンタグラフとポールの2種類の集電装置を持ち、京阪本線はパンタ、三条から浜大津への京津線はポールを使うユニークな電車です。連接にしたのも高速走行する本線から東山、逢坂山の2つの曲線が急な山越え区間に乗り入れられるようにとの考えから。

 昭和45年(1970年)に廃車となった63号が寝屋川車両工場に保管されており、京阪開業100周年と寝屋川市のイメージアッププロジェクトで本線走行できるよう復活させることになったそうです。資金は鉄道ファンからの募金も期待するとか。来年3月ごろまでに具体的な役割などを発表できるように詳細を詰めるようです。

 その京阪でこの冬、ユニークな電車が走っていました。びわこ号の始終点だった浜大津を通る石山坂本線で運転された「おでん電車」。車内にテーブルを置き、居酒屋風に飾り付けた電車で、乗客はアツアツのおでんやビール、日本酒などを楽しむものです。
 予約した乗客だけでの運行で、浜大津からまず石山に向かい、その後坂本へ。坂本で折り返して浜大津に戻る約1時間30分の行程。車体にも、かわいらしいおでんの絵が描かれ、若い女性にも人気を呼んでいました。発着の浜大津と折り返しの石山、坂本両駅での停車以外はノンストップですが、各駅はゆっくり通過するので、女子高生らが携帯電話のカメラで撮影する光景をしばしば見ました。

 私はTEAM3170の皆さんと2月20日に乗車しました。発熱する簡易なべのおでんに、おつまみ弁当、缶ビール2本、近江の地酒のワンカップが付いて3000円。車内はもちろん停車駅でも記念撮影をしたりと大変盛り上がりました。
 私はこのような「宴会電車」に初めて乗りましたが、電車の揺れも伴って心地よく酔え、楽しい体験ができたと思います。

2010-2-20 京阪石山坂本線 坂本駅で
※列車種別と行き先表示に注目。私たちが鉄道ファンと知った京阪関係者の方々のサービスです。今はない、懐かしの「準急 三条」。

にほんブログ村 鉄道ブログ JR・国鉄へ
にほんブログ村
鉄道コム
 
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

JR西日本・キハ52-115回送 配9194レ

2010-03-24 | 鉄道写真


 JR西日本大糸線で活躍したキハ52の1両、国鉄標準色の115号が3月24日、保存先の岡山・津山に向けて回送されて行きました。
 牽引機は敦賀のEF81-48で、私はお世話になっているパーイチファンさんと一緒に京都駅で見送ることができました。この日は一日、雨降りでした。まるで、キハ52の涙雨のようです。

 ≪写真上≫
 2010-3-24 JR京都駅で入線中の配9194レ EF81-48+キハ52-115
 Nikon D700,AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED,70mm,ISO 3200,1/160秒,f3.2,WB:AUTO



 3月12日限りで大糸線の定期運用を外れた3両のキハ52は、20、21、22の3連休、糸魚川-南小谷を3連でさよなら運転する予定でした。結局、荒天のため運転は20、22日の2日になりましたが、当初からこの3連運転を最後に115号機は岡山・津山の扇形庫で保存が決まっていたため、回送されることになっていました。私は人づてに24日から25日にかけて輸送がある、と聞いていましたので、なんとか撮影したいと考えていました。
 しかし、時刻がなかなかわからず困っていました。ところが嬉しいことに、昨夜からきょうにかけて、いつも仲良くしてくださっている方々がいろいろ断片的な情報を教えてくださいました。それらの内容から、京都駅で宵の口から待っていたら出会えるだろうと考えていたところ、パーイチファンさんが決定的なダイヤ情報を知らせてくださり、意を強くして出かけました。

 通過予定時刻の30分ほど前に京都駅の奈良線ホームに着き、停止位置などの見当をつけます。間もなくパーイチファンさんも駆けつけて来られ、スタンバイとなりました。

 ところが、先行のサンダーバードが遅れてくるではありませんか。ホームの案内放送が「・・・車両点検をした影響で・・・」と言っています。全部聞き取れなかったのですが、嫌な予感が。どうもサンダーバードに車両不具合があったのではなさそうです。2人で「キハになんかあったのかなあ」と話していたらその不安が的中し、後続の特急や貨物が次々にやって来るのに、肝心のキハ配給はまったく姿が見えません。
 ついにはファンの整理に当たっていた助役さんらも姿を消し、配給の交代運転士さんまでホームからいなくなってしまいました。

 不安がつのります。いつも閲覧している掲示板にも書き込みがありません。
 しかし、ここからがパーイチファンさんの真骨頂で、いろいろ人脈を手繰って情報収集に努められ、キハ52のドアに不具合が生じて遅れが出て、大津京で予定以上に停車していることがわかりました。詰めかけていた多くのファンの中にも抑止を知った人たちがいて、大津京に移動していきました。ですが、大津京で撮影されていたパーイチファンさんのご友人らの情報で、いま動くと結局取り逃がす恐れがあることが判明。私たちはそのまま京都駅で待機することにしました。

 結局、これがドンピシャでした。列車は約1時間20分遅れで京都駅7番に入線して来ましたが、8番線の奈良線電車もおらず、入線シーン、停車、発車と存分に撮影できました。撮影者の数が激減していたうえ、8番に電車がいなかったためか、再び警戒に出てこられた駅員さんたちも我々を見守っておられるだけで特別に注意を促すようなこともされず、極めて平穏に撮影できました。

 停車中の115号を見ると、「糸魚川-南小谷」の表示がそのままになっています。
 私が大糸線でキハ52を撮影したのは、ほんのわずかでしたが、「これでキハ52も終わったのだなあ」としみじみ感じました。
 糸魚川に残った首都圏色の156号と旧標準色の125号の2両でゴールデンウイークと8月の後半に、大糸線で臨時運転が行われます。しかし、子供のころから気動車といえばこの色だと、慣れ親しんだ塗装の115号がこうして回送されていく姿を見ると、終焉と思わずにはいられません。

 津山で長く保存され、ファンや地元の皆さんに愛され続けますように。

≪写真下≫
 2010-3-24 JR京都駅で 停車中の配9194レ
 Nikon D700,AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED,38mm,ISO 3200,1/40秒,f3.2,WB:AUTO

にほんブログ村 鉄道ブログ JR・国鉄へ
にほんブログ村
鉄道コム
コメント (24)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

京都お散歩 三条、半木の道

2010-03-22 | 京都街角の情景


 きょう3月22日は、京都の街中へ妻と散歩に出かけました。
 JRのダイヤ改正までは鉄道撮影中心の休日を過ごしてきたので、久々のデートです。結婚してからすでに25年以上たちますが、はっきり言ってまだまだラブラブな2人です。
 子供たちからは、ようやるわ、という目で見られていますけれど。

 特に目的があって出かけたわけではなかったのですが、お昼は三条高倉に最近新しくできた「地カレー博物館」に行こうと思っていました。この地カレー博物館は全国で販売されているレトルトカレーを自分で選び、その場で食べられるというのが売りです。沖縄の海ヘビのカレーというものから2000円近くする飛騨牛のカレーなど、珍しいものがたくさんそろっているということで注目していました。三条通りは古い建物が多い京都の街でも、少し異なって明治、大正、昭和初期のレトロな雰囲気の建物が残っているところです。三条高倉には元日銀京都支店の建物を利用した「京都文化博物館」があり、京都の歴史を概観するには非常によい場所で、私も時々足を運びます。

 地下鉄烏丸御池から三条通りを東に向かって歩くと、通りの歩道に小さな露店が並んでいました。きらきら輝くガラスやビーズの細工や絵、写真、革細工や手芸品など、素敵な作品に目をひかれます。「京都アートフリマ2010」が行われているのでした。「地カレー博物館」の営業時間は11時30分からで、まだオープンまで時間があるので見て歩きました。文化博物館の赤レンガの周りや館内も会場になっていて、多くの手作り作品を見て歩くだけでも、楽しくあっという間に時間が過ぎて行きました。
 そこで「地カレー博物館」の営業時間になったので行ってみると・・・。なんと、入口は閉じられたまま。どうも月曜日は休みのようです。まさか振替休日に休みだなんて、思いもよりませんでした。次回にチャレンジしましょう。 



 しかし、お昼ごはんは食べなくてはなりません。そこで三条をぶらぶらとさらに東に向かいます。あぶらとり紙で有名な「よーじや」さんの三条店まで来ると、よいにおいがしてきます。よーじやさんもカフェを開店しているのを初めて知りました。妻とここにしようか、と歩道に出ているメニューを見ましたが、ちょっと京都っぽさを強調したメニューに感じられたのでパスすることにしました。よそから来られた方には魅力的なメニューだと思います。しかし、京都人の私たちには、もう少し普通のものがよかったので・・・。
 すると、東隣においしそうなパスタやピザのメニューが。ここにしようと、入ったのが「Glatt NOODLE FACTORY DELL & SWEETS」でした。

 妻は北海道産モッツァレアチーズとひすい茄子のアーリオ・オーリオのスパゲッティ、私はぷりぷり海老とホウレンソウのオマール海老ソースのスパゲッティをメーンにそれぞれ三種の前菜、たっぷりのサラダ、パン、ドルチェ、ジンジャーエールにしました。

 オリーブオイルやニンニクの香りが食欲をそそり、スパゲッティもたっぷり。サラダもほんのお飾り程度の店もある中、しっかりとした量があります。写真はドルチェです。三種もあって、どれもとてもおいしかったです。これで1人あたり1800円強。三条通麩屋町東入る北側です。おすすめできるお店だと思います。



 その「Glatt NOODLE FACTORY DELL & SWEETS」のお店の入り口です。
 おいしそうな野菜たちが出迎えてくれます。

 食後、再び地下鉄烏丸線に乗って「北山」に行ってみました。



 地下鉄「北山」駅のすぐそばに京都府立植物園の入り口があります。京都府民の憩いの場所の一つで、四季を問わず色とりどりの草花がなごませてくれます。
 が、きょうは入園をパスして植物園の西を流れる賀茂川を北山橋から北大路橋まで歩くことにしました。この間の賀茂川左岸は「半木の道」(なからぎのみち)と呼ばれ、紅枝垂桜がずっと植えられています。妻が「さくらはどうかなあ」と言ったので行ってみることにしました。もちろん植物園内にも見事なソメイヨシノが何本もあります。でも、京都人にとって賀茂川の畔を散歩するというのも四季折々の風情を感じる魅力的な事柄です。

 もともと紅枝垂はソメイヨシノより開花時期は遅く、予想通りまだ早くて花をつけているのは2本だけでした。上の写真は、そのうちの1本です。でも、はちきれんばかりの蕾もたくさんあり、今度の土日あたりにはもっと咲いているのではないか、と思います。



 きょうは黄砂もなく穏やかに晴れ、賀茂川べりにはたくさんの人たちがやって来こられていました。偶然、昔からお世話になっているご夫婦にばったり会うこともできました。
 川岸には黄色いレンギョウも花をつけています。午後の陽を受けて水面も春の輝きを見せていました。

2010-3-22 写真はすべてNikon D5000,Sigma DC 18-50mm F2.8 EX MACRO HSM,プログラムオートで撮影

にほんブログ村 旅行ブログ 京都旅行へ
にほんブログ村
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

DD51プッシュプル 草津線120周年記念列車

2010-03-21 | 鉄道写真

 この写真も撮影に行ったもののアップしていませんでした。2月20日に運転されたJR西日本草津線の全線開通120周年記念列車です。ジョイフルトレインの「あすか」を宮原区のDD51-1109とDD51-1183が挟み、プッシュプル(PP)で運転されました。

 この列車は滋賀県草津線複線化促進期成同盟会が、全線開通120周年と電化30周年を記念して草津線の草津-柘植を往復させたものです。「ジョイフルトレインあすかで楽しむ草津線めぐり」ツアーの乗客を乗せ、柘植駅からは観光バスで甲賀流忍者屋敷などに行くグループと伊賀の里モクモクファームへ行くグループに分かれてそれぞれ楽しんだようです。

 私は親戚が伊賀にあり、幼いころから草津線はよく利用する路線です。けれど、撮影となると訪れたのははるか昔の中学生時代で、どこでどう撮影したらいいのかさっぱりわかりません。そこに手を差し伸べてくれたのが、TEAM3170の皆さんでした。
 HIEIさんが早朝、野洲駅で待っていてくれ、まず甲種の8862レとワム貨の3170レを撮ったあと、草津線に車で運んでくださいました。ポイントには夜明け前からチームのメンバーの現場監督さんやアフター58さん、ハムさんが先着してくださっており、それぞれの横に入れていただきました。

 当日はどこもすごい人出でしたが、TEAM3170のメンバーのおかげで、楽しく撮影できました。

2010-3-21 JR西日本草津線 油日-柘植 柘植行き記念列車 9712レ
Nikon D700,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,98mm,ISO 400
1/640秒,f5.6,-0.3段,WB:晴天

にほんブログ村 鉄道ブログ JR・国鉄へ
にほんブログ村
鉄道コム
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

EF64-67無動力回送 配1975レ

2010-03-21 | 鉄道写真

 3月13日のダイヤ改正で、貨物列車の機関車運用にも変化があり、吹田(信)-梅小路を往復する配1974レ~配1975レはEF66からEF200に変りました。ちょうど1年前までは岡山機関区のEF65の運用でした。EF66もそうでしたが、本線の長大な高速貨物を牽引する機関車が、ォトキや車輪コキなどのミニ編成を引いてトコトコ走って来る姿はユーモラスです。私の大好きな列車のひとつです。EF200も私はその孤高な姿から「青き狼」と呼んでいますが、お気に入りの機関車ですから撮影機会が増えたと歓迎しています。(振り返れば65の撮影機会が減り、そして66の機会も減ったのですが、前向きに考えることにしています)

 きょうは、そのEF200による配1975レの初撮影日です。しかし、残念ながら主役は200ではなく、次位に付けられた無動力回送のEF64-67号機です。カラシ扉の広島更新色機でナンバーも黄色プレートです。このダイヤ改正時よりEF64は愛知機関区に集約となって伯備線で活躍する岡山のEF64も愛知区所属の岡山駐在となりました。
 この64-0番台の67号機は岡山貸出だそうで、1か月限定という話も聞きましたが、さてどうなるのでしょうか。カラシ扉の3色更新機は、関西の貨物機ファンの間では現在、EF65-1033が人気ですね。つい少し前までは1031も1032も同じカラシ扉でこの配1975レを引いていました。ところが、あっという間にいなくなってしまいました。

 EF64を京都で見ること自体珍しいので、編成がEF200+EF64+空コキ2両+ォトキ+車輪コキだったことを幸いに空コキ側から64を狙ってみました。お顔は65によく似ていますけれど、やはりサイドのいかつさが全然違いますね。これが山男の特徴ですね。

2010-3-21 JR西日本東海道線・西大路 配1975レ E200-10+EF64-67
Nikon D700,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,140mm,ISO 200
1/500秒,f5.6,-0.3段,WB:晴天

にほんブログ村 鉄道ブログ JR・国鉄へ
にほんブログ村
鉄道コム
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もっと撮ればよかった 福知山183系BB編成

2010-03-20 | 鉄道写真

 3月13日のダイヤ改正までに撮影した写真で、まだアップしていなかったものを紹介しようと思います。何枚かあるのですが、最初はJR西日本・福知山電車区所属の183系BB68編成。元、京都総合運転所の485系A9編成です。2009年9月まで、「雷鳥」として9連で運用されていた485系のうち、A7編成がBB67、A8がBB69、そしてA9はBB68編成となり、「北近畿」として走ることになったのでした。定期運用に入ったのは12月からでした。

 このBB3編成は、福知山では新顔です。長く運用されるのか、と思いましたが、今回のダイヤ改正で定期運用から外されました。そもそもなぜ交直両用の485系A7~9を直流の183系にしたのか。福知山所属の183系のATSをP型にする間の補充だったとのことで、実は直流に改造したわけではなく交流機器の使用を制限しただけだったと聞きます。

 そもそもオフシーズンは1両全室グリーンは必要なく、「北近畿」や共通運用の「きのさき」などはグリーンは半室のクロハが基本でした。たまたまカニのシーズンに合致したため全室グリーンの元雷鳥編成でもよかったのですが、シーズンオフともなると半室グリーンのほうが効率がよいのでしょう。あえなく3か月半で定期運用からサヨナラとなってしまいました。6両化されたもののもともとの福知山区の183系のような窓枠下の赤ラインもなく、ほぼ雷鳥時代そのものの姿だったBB編成。こんなに短命だとは思いませんでしたので、真剣に撮影した写真はほとんどありません。当ブログに遊びに来てくださる「北近畿三田鉄道」さんなどはたくさん美しい写真を残しておられ、そういうお写真を拝見すると、もっとちゃんと撮っておけばよかった、と悔いが残ります。

 さて、このBB編成の運命はどうなるのでしょうか。すべて廃車になるのでしょうか。臨時用に残ってくれたら、うれしいのですが。

2010-2-13 JR東海道線島本-山崎 特急「北近畿」回送 183系BB68編成
この先頭車はクハ481-200番台の特徴をよく残しています。貫通扉が特徴的です。

Nikon D300,AF-S NIKKOR 70-200mm f2.8G ED VRⅡ,×1.7テレコンバーター使用,260mm,ISO 200
1/800秒,f4.8,WB:晴天

にほんブログ村 鉄道ブログ JR・国鉄へ
にほんブログ村
鉄道コム
 
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする