鉄ある記

鉄道写真を中心に、京都の街角の情景なども写真で紹介していきたいと思います

午後、美馬牛で 原色DE15ノロッコ号

2012-07-17 | 北海道




 美瑛観光の中に急きょ組み込んだ原色DE15が引く「富良野・美瑛ノロッコ号」撮影。
 6月26日(火)、富良野の丘をめぐりながらもう一本、富良野行きの「5号」を撮ることにしました。

 美瑛-美馬牛間で撮影できないかとレンタカーを走らせますが、よいところを見つけることができません。臨時駅のラベンダー畑駅や中富良野方面に行けば撮影できることはわかっていましたが、鉄道写真撮影旅行ではないため、そこまで足を伸ばすことはためらわれます。うろうろしている間に美瑛の発車時刻が近づいてきました。「線路がない、線路が見えない」と焦る私の横で家人がぼそっと「駅、行ったらいいやん」

 そうだ、駅に行こうと美馬牛駅に車を乗り付けると、ちょうど列車が進入してくるところでした。
 北海道のローカル線の駅は、絵になるところが多くあります。幸い、美馬牛もその一つです。ホームには大勢の観光客が乗り込もうと待ち構えていましたが、反対側から見ると緑の木々を背景にすっきりした写真になります。ホームに背の高い木がすっくと立っているのもよい目印になります。

 富良野行きは国鉄50系客車のオハフ51を改造したオクハテ510-2が先頭です。ヘッドライトを掲げ、運転台を取り付けて最後尾で推進するDE15を制御します。お客さんが乗り込んだあとの駅は、先ほどの列車到着時の喧噪がうそのようです。しばらくして、ノロッコ号はDE15-1546に押されてゆっくりと出発していきました。

2012-06-26 JR北海道 富良野線美馬牛 「富良野・美瑛ノロッコ5号」 DE15-1546
Nikon D7000,AF-S DX NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G ED VR2で手持ち撮影

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美瑛で原色DE15のノロッコ号を撮る

2012-07-16 | 北海道


 さて、礼文島に2泊したあと、6月26日に稚内から宗谷本線のキハ183系特急「サロベツ」で旭川に移動。富良野線に乗り換えて美瑛に行き、宿泊しました。美瑛の居酒屋さんで食べたエゾシカの燻製はおいしかったなあ。凍らせてスライスしたもので、エゾシカ版ルイベです。舞茸やアスパラの天ぷらも安くてたっぷりの量で、満腹しました。

 翌26日はレンタカーで丘めぐりの予定でしたが、そこに「富良野・美瑛ノロッコ号」の撮影を加えることにしました。私と入れ違いのような形で美瑛・富良野を訪問されていた京都れいる倶楽部のさくらねこさんから、機関車故障で原色DEが引いているという情報をもらったからです。機会があれば、風景的に撮りたいと当初から考えていました。しかし、原色となると俄然やる気がわきます。緑の専用機もいいですけれど、やはり原色が引くのは単純に珍しいのではないか、と思えるからです。

 第一に行くところは、「すり鉢」。起伏の激しい美瑛の丘を走る路線としてジェットコースターのように大きく上り下りする場所です。
 ここに行けるよう回るコースを組み、「赤い屋根の家」を見たあと、目的地へ。家人を「30分ほど」と言って待たせ、私は線路わきへ。計算よりやや遅れて富良野発の2号がDE15-1546号機に牽引されて、うなりながらやって来ました。ここは終日逆光とのこと。それに手持ち撮影で、興奮してやや平衡を欠いたりピンが甘くなったりしてしまいましたが、記録できました。

2012-06-26 JR北海道富良野線美馬牛-美瑛 「富良野・美瑛ノロッコ2号」 旭川区DE15-1546
Nikon D7000,AF-S DX NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G ED VR2で手持ち撮影

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希少植物 レブンアツモリソウ

2012-07-16 | 北海道


 西上泊からバス停のある浜中まで約1時間歩きます。単調な車道ですが、楽しみは途中にあるレブンアツモリソウの群生地に寄ること。群生地は無料ですが、入り口で「高山植物の保護に協力の寄付をしていただけませんか」と声をかけていただきました。寄付は当然です。礼文島の花々を一生懸命に守ろうとされている取り組みがあってこそ、私たち観光客は「花の浮島」などと言って訪れることができるのですから。
 礼文島では、その高山植物などを守るためにリボンプロジェクトが展開されています。1000円出せば、アツモリソウをかたどったアツモリリボン、ウスユキソウをかたどったウスユキリボンのどちらかのバッジを購入することができます。これが寄付になるということです。入り口におられた男性スタッフは家人に「どちらのバッジがいいですか」と聞いてくださいましたが、家人の答えは「両方です」と2000円差し出しました。スタッフの方はうれしそうに「ありがとうございます」と受け取られましたが、ありがたいのはこちらの方。わずか2000円しか出していないのに、こんな金額で協力とはおこがましいのに。
 群生地に咲いていた白いレブンアツモリソウ(上)とクリーム色のレブンアツモリソウ(下)です。スタッフの方が、きれいに咲いている花を丁寧に教えてくださいました。
 アツモリソウというのはその姿が、平敦盛が戦で背負っていた母衣(ほろ)に似ているからその名が付けられたそうですね。特定国内希少野生動植物種に指定されている、本当に貴重なものなのです。


 群生地のスタッフに教えていただいた赤い(紫?)のアツモリソウです。
 これは、群生地ではありません。ある場所にひっそりと咲いていました。意外な場所ですが、観光バスやレンタカーで訪れた人が見ることは稀なようです。群生地のスタッフの方々は「礼文島は自分で歩いていろいろ見て感じてほしい」とおっしゃっていました。
 今回の島歩きは、家人にとってはハードなものでしたが、この言葉を聞いてなぜ私が歩き回るのか、よく理解できたようでした。

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礼文島 4時間コース その2

2012-07-16 | 北海道

 北海道・礼文島の「4時間コース」後半です。ゴロタ岬からゴロタ浜へ降りる道の最後は244段の階段です。礼文島にはたくさん階段があります。しっかりと遊歩道を整備してあるのは、勝手に高山植物の生育地に踏み込んで植物を痛めないようにとの配慮からです。階段もその一環です。しかし、この244段はなかなか厳しいものでした。階段の足を踏む部分の土が流れてなくなり、くぼみになっているところがたくさんあります。よって、足を上げなければならない高さが普通以上にあるためです。これはしんどいものでした。


 鉄府の集落にまで続くゴロタ浜。ここは小さな穴のあいた貝殻がたくさん見つかるところと言います。ヒトデがたべた跡だとか。きれいに穴があいているので、それを利用して装飾にしているところも多いようです。海岸の道は歩きやすく、オオハナウドが白い花を咲かせていました。また、左手の尾根の斜面にはエゾカンゾウの黄色い花も見られました。また、集落近くには、レブンアツモリソウが自生しているところもありましたが、残念ながらここのアツモリソウは時期が終わり、花が茶色に変色してしまっていました。


 鉄府の集落を通り過ぎたあたりに、トイレが設置されています。立派なトイレで、ここで用を足し、少し休憩。そして、再び急な岬を登って降りると、そこは西上泊。ここにも立派なトイレと軽食をとることもできるお店があります。そして、その先が澄海岬(すかいみさき)です。その名の通り、澄んだきれいな海を見ることができます。ただ、いかんせん風が強く、ゆっくりとどまるというわけにはいきませんでした。
 私たちは宿でおにぎりとおかずの弁当を用意してもらっていたので、西上泊の波止場に座って食べました。家人はエネルギー切れでへろへろになっていましたが、風がよけられる場所で海鳥を見ながらお弁当を食べて、ようやく元気を取り戻していました。

 4時間コースのハイライトはここで終了。あとは、ひたすら車道を浜中のバス停目指して歩くだけです。ただ、途中に楽しみもあります。レブンアツモリソウの群生地があり、白やクリームのかわいい花を見ることができました。

 「愛とロマンの」という冠がつく8時間コースはさらに西海岸のアップダウンを歩きます。しかし、20年前に私が歩いたところは中継地点の宇遠内からそのまま岩がごろごろ転がる断崖絶壁の下を地蔵岩から元地まで歩きました。しかし、今は落石の危険があるとして宇遠内から先は歩けないとのこと。今は宇遠内から礼文林道に上がるそうです。

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礼文島 4時間コースに挑む その1

2012-07-09 | 北海道

 礼文島滞在2日目の8月24日(日)は、スコトン岬から4時間コースを歩くことにしました。シーズン中は、香深フェリーターミナル前を9時ちょうどに出るスコトン岬行きの観光シャトルバスがあります。観光バスではなく、宗谷バスが運行する乗り合いバスですが、定期路線バスが空港下や船泊本町を経由するのに対して、このバスは高山植物園に寄って短縮コースでスコトン岬に行きます。8時50分ごろ、知床行きや元地行きのバスが出ましたが、これらのバスは結構大勢が乗り込んだのに対し、スコトン岬行きはそれほどでもなく楽に座っていけました。
 スコトン岬で下車後、一応、岬の突端まで行ってトド島を眺めたあと、いよいよ家人と歩き出します。私は20年前に一人で訪問した際、4時間コースを歩くつもりがバスで一緒になった人たちに誘われて結局、8時間コースを歩いてしまいました。ただ、そのときはスコトン岬からゴロタ山の取り付きまでは、海岸沿いの鮑古丹を経由しました。今回は家人と二人、特に時間の制約があるわけでもないので花の多い江戸屋山道コースをたどります。江戸屋山道は細いながらも舗装されており観光バスもやって来ますが、一方通行であることと台数が少ないため、特に危険はありません。ここもエゾカンゾウなどがよく咲いていました。途中にある「トド島展望台」からトド島を見た風景が上の写真です。


 しばらく山道を歩き、右手に海が見えてくるとゴロタ山への登りにかかります。見通しのよい草原の道ですが、風が強いのと、この日は曇りのうえガスが結構かかりもう一つ色彩的には冴えません。どんどん坂も急になり、家人は休み休みの登坂となりました。しかし、上りきってゴロタ岬の方を見ると、こんなところにもお花畑が広がっています。息を切らしながら登ってきた家人もこの光景に「上がってきてよかった」と、うれしそうでした。


 ここで一息ついてチョコレートでエネルギーを補給。今度はゴロタ浜に向かって下りにかかります。右手に急峻なゴロタ岬の断崖をみる急坂で、一歩一歩慎重に運びますが、しばらくするとなだらかな尾根の道となり、行く手にゴロタ浜から鉄府の集落が見えてきます。その道の足下にもエゾカンゾウやカラフトハナシノブ、チシマフウロなどが可憐な姿を見せてくれていました。

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礼文林道 レブンウスユキソウを見る

2012-07-05 | 北海道



 礼文島に渡り、知床から桃岩まで花を見ながら歩いたあとは希少高山植物であるレブンウスユキソウを見るため、礼文林道に香深側から入りました。20年前、バスで香深井へ行き、そこから林道を全部歩きました。正直、香深井側から入ると、かなりの距離、平凡な山の中を歩くことになります。それだけにパッ視界が開け、急な斜面に咲くウスユキソウと海が見えたときは、とてもすがすがしく、うれしかったことを思い出します。

 今回はその経験も踏まえ、桃岩展望台からバス道目指して下り、しばらく香深に向かって歩くと林道入り口があります。ここから、ウグイスのきれいな鳴き声を聞きながら、林道を歩きます。だらだらとした上りでなかなか疲れます。そして歩くこと2・5キロ、監視員の方々の見張り小屋とロッジ風のトイレが遠くに見えたら、間もなくウスユキソウの群生地です。

 レブンウスユキソウはちょうど咲き始め。小さな星のような花(正確には星みたいに見えるのは葉です)が可憐です。雪が降り積もったようにも見えるところからウスユキソウの名が付けられていますが、エーデルワイスも仲間です。群生地の急な斜面に点々と咲いており、家人と二人で「あ、ここにもあった」と声をかけながらじっくり見たり写真に収めたりしました。本当に、こんなところにもとびっくりするような場所にもあって、時間がたつのも忘れてみていました。
 私たち二人しかいず、他の人たちに遠慮することなく見ていることができたのは幸いでした。

 帰りは基本的に下りなので、快調に林道入り口まで戻ることができました。礼文島を訪れた目的のひとつ、ウスユキソウをしっかり見ることができ足取りが軽かった、ということも大いにありました。

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礼文 知床から桃岩展望台への道 その2 元地灯台から桃岩へ

2012-07-01 | 北海道

 6月23日(土)に歩いた礼文島・知床から桃岩トレッキングの続きです。
 元地灯台で雄大な海を眺めて一息つくと、いよいよ桃岩展望台目指して歩き出します。ところどころ急な上り下りはあるものの、おおむねなだらかな道で快適です・・・と、言いたいところですが、風の通り道が随所にあってなかなかの強風にさらされます。私も家人もウインドブレーカー兼用のレインウエアのフードをほとんどかぶっていました。そうしないと、強い風で頭が痛くなりそうですから。
 この道は断崖上も多く、青い海に切れ込む斜面に咲く花々を見ることができます。上の写真はエゾイブキトラノオです。ねこじゃらしみたいで、しかもピンクが美しく、結構好きな花です。20年前の7月に桃岩を訪れたときは一面の群落に目を奪われた覚えがあります。


 さらに歩を進めると、道の両側が広々と開けたお花畑のような場所に出ますし、また西海岸の元地方面からその先の断崖絶壁の連なりなどの景観を楽しめます。家人は自ら高所恐怖症と称しており、私が断崖上で立ち止まって写真を撮っていると、早く歩いてと、うらめしく思っていたようですが、開けた場所では自分もスマホのカメラをあちらこちらに向けておりました。2枚目の写真の黄色い花はレブンキンバイだと思います。3枚目の写真の黄色の花はレブンソウでしょうか。


 この時期の礼文島は、黄色の花だけでなく、青や紫の花々もたくさん咲いています。
 知床から桃岩展望台に至る道すがら、よく見かけたのはカラフトハナシノブやチシマフウロでありました。このような急な斜面にも花は元気に咲いていて、それを見ながらの歩行はあきることがありません。

 そして、桃岩の周辺でも同じようにたくさんの青い花が出迎えてくれました。これもチシマフウロですよね。
 元地灯台から上り始めたところの少し高い場所は「ツバメ山」というところだそうです。ここは断崖絶壁上で崖側にはもちろん柵があり危険は少ないと思いますが、強風時は注意して歩いたほうがよいと思います。各所に立ち入り禁止と記された場所があります。そういうところは植物の保護のためはもちろん、危険な場所でもありますので絶対に足を踏み入れてはなりません。
 レブンキンバイが目に付いた場所はその名もキンバイの谷。ここは本当に快適に歩くことができました。元地灯台からキンバイの谷まで約1キロ、そこから桃岩展望台まで約1.5キロ。私たちはゆっくり歩いて2時間ほどで知床から桃岩展望台に到着しました。そうそう、道は曲がっているので一定ではないものの、午後歩く場合、知床からのほうが元地灯台を過ぎると順光の場所が多いような気がしました。写真を撮影するには、やはり順光の方がいいですね。

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礼文 知床から桃岩展望台への道 その1 元地灯台まで

2012-06-30 | 北海道


 北海道2日目となる6月23日(土)は、稚内港10時50分発のハートランドフェリー31便「フィルイーズ宗谷」(3551トン)で礼文島・香深港へと渡ります。朝は雨が残っていましたが、出港時にはやみました。相変わらず利尻は見えませんが、一部青空も見え始め、海の上から礼文島を見ると北と南の端は陽が差しているようです。午後から礼文林道に行くか桃岩に行くかと考えていましたが、島の中ほどには雲がかかっているため、桃岩に決めました。宿の迎えの車に大きな荷物を預け、さあ出発と思いましたが、いかんせんバスの時刻が合いません。香深から桃岩展望台へ登り、そこから桃岩歩道を知床に歩くのが一般的のように言われていますが、そうすると降りたところの知床から戻ってくるバスがこの日は学校が休みのためになく、3.6キロ海岸沿いの道路を歩いて戻らなくてはなりません。泊まった宿の人や地元の人たちはこのため、知床までバスで行って反対に桃岩から香深へ降りてくる方が合理的と勧めてくれます。しかし、知床へ行くバスは14時51分までありません。島のタクシーは台数が少なく、つかまるかなあと思いながらフェリーターミナルの外に出ると1台の黒いタクシーが止まっています。
 「空いていますか」と運転手さんに声をかけると、あいにく先客があるということ。でも、運転手さんがどこまで行くのかと聞いてくれるので「知床」というと、先客も知床行きとのことです。運転手さんが「それなら相乗りしたらいい」と言って、ターミナルから出てきた私たちと同年配のご夫婦に「相乗りさせてやってくれ」と言ってくれ、先方も歓迎ですと握手の手を差し出してくれました。交渉成立し、すぐさま知床に出発。約10分で着いて1230円を割り勘にさせてもらいました。知床ではちょうど桃岩から降りてきたアベックがいて、すぐさまこのタクシーに乗車。親切な運転手さんは往復、お客さんを乗せて効率よく営業できたようです。やさしい人には天が微笑むのでしょうね。

 上の写真は桃岩に向かって歩き始めてすぐ、知床の集落を振り返ったところです。
 下の写真は比較的低いところから道の両側でよく見るミヤマキンポウゲ




 ゆるやかな上り坂の比較的幅も広い道が続きます。
 さえぎる木々がないのでクマザサの原っぱが続いていきますが、道の両側にはオオハナウドが白い花をたくさん咲かせていました。この日の礼文の気温は低く、家人ははじめフリースを着ていましたが、ゆるやかとはいえ登りが続くため汗をかき、途中でフリースを脱いでゴアテックスの雨具に着替えました。ゴアなので十分、ウインドブレーカーとしても機能します。
 そして振り返ると、広々とした草原の先に海が広がっています。利尻は下のほうだけが見えています。この道を桃岩側からやって来ると、常に利尻を見ながらの下りになり、爽快だろうと思います。でも、反対から登っても、途中で振り返ってみるこの光景は感動します。だんだん高度が下がっていくより、高度を上げながら時々振り返る方が印象深いかもしれません。



 そして、少し道幅も狭く急になった坂を登り切ったところに見えるのが、元地灯台です。桃岩へ行く道からほんの少し外れますが、灯台のすぐそばまで行くと礼文島の西海岸がよく見えます。この写真は西海岸側を背に灯台を撮影したものですが、青空も広がり、海と灯台の組み合わせも美しいと思いました。
 知床からここまで約2キロだそうです。とても気持ちのよいトレッキングスタートになりました。

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再び宗谷本線の無人駅 徳満へ

2012-06-30 | 北海道


 宮ノ台展望台に上りサロベツ原野を見渡した後、家人がコーヒーを飲みたいというので豊富の町に行き、「サロベツマイハート夢工房」でミルキーあんぱんとコーヒーを買い、店内のイートインで休憩しました。15時を回った時間でしたので当然かもしれませんが、店内のパンはほとんど売り切れ。それだけ人気のあるお店のようです。このときは食べず、あとから食べたミルキーあんぱんはとても、まろやかでおいしかったです。このお店は豊富郵便局近くの国道40号線沿いにあります。

 さて、そうこうするうち、なぜか(^o^)下り稚内行き普通列車の時刻が近づいてきました。家人に「どうぜ、稚内に戻る途中だから」と言って再び徳満駅に行き、スタンバイします。今回はこの小さな駅とキハ54を一緒に撮りたかったので、ホームからまずは進入を狙います。先ほどはルピナスにピントを合わせたので今度は車両にしっかり合焦させました。シャッターを切ると、走って駅前の広場に行き、プレハブの小さな駅舎とからめて撮影します。かつては2面2線、木造駅舎のある立派(?)な駅だったみたいですが、今や見落とししてしまいそうな小駅です。現在の駅舎にかけられている「徳満駅」の木の看板は木造駅舎時代からのものでしょうか。

 だれひとり乗り降りしない小さな無人駅に列車は1分ほど停車し、出て行きました。撮影だけして乗らないのは、なんだか乗務員さんに申し訳ないような気もしました。

 撮影後は少し強くなった雨の中、稚内へと戻ります。すると、またまた頭のなかに突然、「スーパー宗谷4号」の稚内発車時刻が浮かびました。なんで宗谷本線の時刻が頭に入っているのか、よくわかりませんが(笑)。ぎりぎり南稚内の発車時刻16時55分に間に合いそうです。こまどり地区の陸橋から俯瞰できないかと思い、ナビを頼りに行ってみます。ところが思った場所ではなく、さがしまわってやっと見つけましたが、車の置き場がありません。やっと見つけてカメラを抱えて走り出した目の前を、轟音立てて「スーパー宗谷」は行ってしまいました。撮影できず、雨でびしょびしょになっただけでした(^^;)


 気を取り直して稚内駅近くでレンタカーを返し、ホテルにチェックイン。フロントで教えてもらった近所の「寿司と郷土料理 北の味心 竹ちゃん」にお邪魔し、写真の地物の刺身盛り合わせ、ホッケ塩焼き、北寄貝の塩焼き、厚岸直送の生ガキ、特上にぎりなどをいただいて大満足でホテルに帰りました。地物の刺身ではソイが特に美味しかったですね、歯ごたえもあって。ホッケも京都あたりでは見られない大きさのうえ肉厚で焼きたてをいただきました。もちろん、ウニもタコもおいしいし、生ガキはすごく巨大でミルキーでした。北寄貝も食べ応えありでした。稚内に宿を取られるのなら、このお店はおすすめです。


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雨にぬれるサロベツ原野へ

2012-06-30 | 北海道

 2012年6月22日、ANAで関空から稚内空港に飛び、レンタカーで稚内西海岸経由サロベツ原野へ。
 西海岸のオロロンラインを抜海、勇知と走ります。ワイパーをインターバルで動かす程度の雨なので、それほどきつくはありませんが、期待していた利尻は影も形も見えず残念です。途中、こうほねの家に立ち寄りました。ここはもう少しすると、沼に黄色のネムロコウホネが咲く場所です。利尻を見るよいポイントでもあります。今回はコウホネの時期には少し早く遠くに一輪だけ見ることができました。そのかわりハマナスやエゾカンゾウはよく咲いていました。この写真は、こうほねの家周辺に咲き乱れるエゾカンゾウです。




 こうほねの家で休憩した後は道道106号オロロンラインをさらに南下、稚咲内で道道444号に入ってサロベツ原生花園へと向かいます。この444号線、結構なカーブがあり、びっくりすることもあります。オロロンラインがおおむね真っ直ぐだったので、感覚的に余計そう思うのかもしれません。両側に広がるサロベツ原野を見つつ湿原センターへと車を走らせます。途中でエゾカンゾウがたくさん咲いているところがあって、車から降りたかったのですが、雨模様のため車窓から見るだけにとどめました。
 間もなく到着したサロベツ湿原センターは、サロベツ自然再生事業の一環として2011年4月28日にオープンした新しい施設です。サロベツ原野の玄関的役割を果たします。花が咲く原生花園を散策する手軽な木道や展望台が整備されていて、だれでもが原野の雰囲気に親しめるところです。私と家人もレストハウスで昼食を取ったあと、木道をゆっくり見て歩きました。雨はやんでくれ、花々はかえってみずみずしく美しい姿を見せてくれたように思います。
 上の4枚の写真は、いずれもここで撮影したものです。
 1枚目は、エゾカンゾウ
 2枚目は、カラマツソウでしょうか
 3枚目は、ワタスゲの穂です。とってもやわらかそうです
 4枚目は、カキツバタです
 これらの花々をゆっくり見て回ることができる、よい場所だと思います。
 この後は、先の記事にも書いたように資料館を見てから列車撮影、そして宮の台の展望台へと行ったのでした。

2012年6月22日、北海道稚内市、天塩郡豊富町で

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