鉄ある記

鉄道写真を中心に、京都の街角の情景なども写真で紹介していきたいと思います

暑いし、かゆいし、遅れるし 炎天下で8865レを待つ

2010-06-30 | EF65

 6月30日は、この時期恒例のJSDF機材輸送の8862列車を撮りにJR西日本・琵琶湖線へと出動しました。週の真ん中の水曜日、本来なら仕事で撮ることなどできません。しかし、この列車は記録する価値が高いと考え、半日年休を取得して、午前中だけ出かけたのでした。

 始発で出かけ、ポイントに到着すると、見慣れた後ろ姿が。monさんが一足早く、お見えでした。
 さすがに平日とあって、滋賀県内でカメラを構えているファンはそれほど多くありません。結局、この場所も私とmonさんの二人だけで、しかもmonさんは線路寄り、私は線路から離れ、開いて構えましたので、一人で撮っているようなものでした。

 撮影終了後、出勤されるmonさんに車で近江八幡駅まで送っていただき、普通電車に乗って米原へと向かいます。この前、「さくら2号」さんと東武甲種の追いかけをした際、「ねこバス」さんに教えてもらった場所に行きたかったからです。
 しかし、なんとなく嫌な予感がします。8862レを待っている時から、普通や新快速が徐行したり貨物列車が来なかったりと、ダイヤが変調をきたしています。ただ、定時で走っている貨物もあって、つかみづらい状況です。

 いずれにしろ、せっかくの午前休ですから8865レは撮りたいと思い、歩いてポイントへと向かいました。
 着くと、かなり草が生い茂っているものの線路は十分に見渡せます。早速、三脚を立ててカメラをセットします。間もなくJR東海色の117系や特急「しらさぎ」、それにEF210の下り貨物が立て続けにやって来て、これは幸先がいいぞと思いました。ところが、そこから先が大変で、下り貨物が大幅に遅れたり姿を現わさなかったりが続きます。8865レに関する各掲示板の書き込みもなかなか出てきません。

 ポイントは草むらの中で、藪蚊は飛びまくるし、アリははい上がってくるし、影になるところはないしで、暑い、かゆいの難行苦行です。また、午後から出勤のため、自宅に戻って着替える時間も考えなくてはいけません。いらいらしているところへ、ようやく「ゴーンちゃん。」さんがメールで8865レの編成情報と大垣近辺を約30分遅れで通過との情報を送ってくださいました。

 「うーむ、30分か。ぎりぎりやなあ」
 出来る限り、長く待っていられるようにエクスプレス予約で米原-京都間の自由席を確保します。それでも10時50分が限界です。当然のことながら定時になっても来るはずがなく、半ばあきらめようかと弱気になったとき、EF65-115が無動力回送のEF66-126やヨ、トキ、九チキ2ユニットを従えて山の端から飛び出してきました。30分の遅れが20分程度に縮まっています。結構、速度も出ていて、回復運転にがんばったのだとわかりました。

 撮影後、機材をかたづけると速足で米原駅へ。予定していた「こだま」ではなく、一本早い「ひかり」に乗ることができ、余裕を持って帰ることができました。新しい撮影ポイントで65を撮れ、満足しました。ただ、今も腕などが、かなりかゆく、また一段と日焼けもしてしまいましたが。

2010-6-30 JR東海 東海道線醒ヶ井-米原 8865レ EF65-115+EF66-126
Nikon D700,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,105mm,ISO 400
1/640秒,f8,-0.3段,WB:AUTO

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485系A02よ、永遠の旅路へ お疲れさま

2010-06-28 | 485・489系

 JR西日本の485系A02編成が6月28日朝、吹田工場に入場しました。京都総合運転所からもう再び還らぬ片道切符の短い、短い旅路。長岡京駅で、静かに見送りました。

 先頭は481-801です。独特の貫通扉と平面的な特急マークが特徴で、ファンの注目を集めた車両。
 この日は9両の編成の7両目に、なぜか581-3を組み込んだ10両編成でした。

 しばらく前に、この日、吹田工場へ送られるという話を聞いて、是が非でも見送りに行こうと思っていました。幸いなことに夜中は雨が降ったものの、朝は雲の切れ間から青空も見える天気です。長岡京駅の京都寄りで見ていると、向日操にライトが灯り、ゆっくり、そして静かに本線に出て来ました。ヘッドマークの幕は「回送」です。そして色違いで天井が異様に高い581を組み込んでいるのもわかります。

 流麗な「雷鳥」の編成ではありませんでしたが、最後に記憶に残る姿を見せて行ってくれました。
 長岡京で見送ったのは、3人です。私と京都市内の大学生、そしてわざわざ夜行バスで金沢方面からこのために駆けつけられた「キハ85」さんでした。
 見送ろうとして振りかえると、キハ85さんが過ぎ去ってゆくA02に大きく手を振っておられたのが印象的でした。

 さようなら、お疲れさま A02



2010-6-28 JR東海道線 長岡京-向日町 回6751M 485系A02編成+581-3(サハネだったと思いますが…)
Nikon D300,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,×2テレコンバーター使用,400mm,ISO 1600
1/640秒,f6.3,WB:AUTO

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C57-1 梅小路展示

2010-06-27 | 鉄道写真




 きょうは家人とお中元をJR京都伊勢丹に買いに行く途中、JR西日本梅小路蒸気機関車館に立ち寄り、整備、試運転を終えたC57-1を見て来ました。
 午後から時折薄日が差す天候となりましたが、よけいに蒸し暑さが増し、少し歩くだけでも汗だくになります。そんな条件の悪い中でしたが、けっこうな数の人たちが訪れていました。

 本日のSLスチーム号はC61-2号機の担当。15時30分の運転まで1時間近くある時間の入場で、煙突から薄い煙がたなびいているという状況です。しかし、いかにも生きているという雰囲気で、庫の中の静態保存機とは伝わって来るものが違います。
 お目当てのC57-1は、その美しい姿を転車台の南側に、本線側を頭にして停車していました。京都新聞などで「5年半ぶりの展示」と事前に報じられたこともあってか、鉄道ファンはもちろんベビーカーに赤ちゃんを乗せた親子連れら多数の人がカメラを向けていました。

 私自身は「5年半ぶりの展示」という意味がもう一つわからないのですけれど。山口から戻ってきた時でも給炭したり整備場に入ったりしているところは見られたはずなので。こうやって、きちんとした形で見ることができるのは……ということなのでしょうね。

 梅小路は家から歩いても20分もあれば着くところにあり、その昔、山陰線京都口の旅客列車がC57牽引のころにはよく遊びに行っていました。C57-5や15などがおり、C57形はSLの中でもなじみのある機関車です。いつのころからかC57は「貴婦人」と呼ばれるようになりましたが、ふだん見慣れた私にとっては、たしかにD51のような武骨さはないけれど、黒煙を吐きドレーンを勢いよく切り、野太い汽笛を発するカマを「女性」として扱うのには違和感がありました。

 ですが、きょうは静かにたたずむ姿を見て、そのほっそりとしたボイラー部分などから「なるほど、確かに貴婦人かもしれない」と思いました。初めて、その呼び名を自然に受け入れられたという感じです。

 家人を暑い中付き合わせるのもかわいそうなので、C57-1を撮ると早々に退館しましたが、屋外にはC62-2を頭に次位C62-1の「C62重連さん」展示があり、けっこうこれにも萌えました。

2010-6-27 JR西日本 梅小路蒸気機関車館 C57-1
Nikon D700、AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDで撮影

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サメちゃんが桃ちゃんを連れて行く

2010-06-25 | EF66

 6月20日、用事をすませていったん帰宅し、485系A02編成の向日町操回送を撮ろうと、JR西日本・西大路に向かって歩いていました。
 すると、目の前のガードの上をEF66の100番台がゆっくりと下っていきます。次位にはEF210-8、そして緩急車のヨに配給コキが続いていました。梅小路から吹田に向かう配1975レです。

 A02のことばかり考えていて、すっかり忘れていましたが、そんな時間だったのです。ホームに上がるとすぐに下り電車がやって来ました。
 配1975レは山崎で新快速などを待避します。山崎で撮れるなあと思い、急いでサントリーカーブ方面に向かいます。西谷踏切に行くと停車中のこの列車を撮影されている方々がおられますが、それを横目に定番ポイントへ。着いて脚立を立て、手持ちで待ち構えるとカーブをEF66-125がEF210やヨ太郎、配コキを引き連れてやって来ました。

 この列車は今年の3月からEF200が所定の牽引機ですが、こうしてたまに66が代走しています。この日は、サメちゃんの担当。サメちゃんが、ちょっと調子を崩した桃ちゃんをずるずる引きずって、ついでヨ太郎君と配コキ君も引き連れて下っていきました。

 いつも書きますが、高速で疾走する新快速や特急の合間を縫って、こんな珍編成がコトコトと行く姿を見ると、何かしらほっとしますね。

2010-6-20 JR東海道線山崎-島本 配1975レ EF66-125+EF210-8
Nikon D700,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,×2テレコンバーター使用,120mm,ISO 800,1/640秒,f7.1,-0.3段,WB:晴天


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JR琵琶湖線 貨物列車内側線走行の記録

2010-06-22 | EF81


 6月19日、西大路で5050レを撮影し、8866レを待っていると友人が「4076レも草津-京都、内側線走行らしい」とのメールを送ってくれました。この日、JR西日本琵琶湖線の大津駅近くののり面が崩落、外側線を線路閉鎖して復旧工事が行われていました。しかし、16時で外側線閉鎖解除との情報を得ていたので、遅れている4076レは外側線だとてっきり思いこんでいました。

 そこで、8866レを撮影後帰宅という計画を急きょ変更して、やって来た米原行きに飛び乗って再び山科へ。昼間と同じ位置でセッティングし、撮影しました。
 さすがに本線と湖西線が交わる駅だけあって列車本数が結構あります。琵琶湖線の下り内側線も混み合っており、昼の3092レもそうでしたが、4076レもいったん停止後、ゆっくりと近づいてきます。
 70-200のズームで200ミリに×2のテレコンをかまし、さらにDXフォーマットのD300で都合35ミリ換算600ミリ。4076レはパンタの位置や列車全体の配置などを検討して400ミリで撮りましたが、結果は周りがスカスカになってしまいました。3092レも同じようなもので、結局、両方ともトリミングしました。

 まあ、それにしても135号機の満身創痍というか、継ぎはぎペイントだらけというか、痛々しいですね。こんなになっても頑張る君に拍手を!

≪写真上≫
2010-6-19 JR東海道線山科 4076レ EF81-135
Nikon D300,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,×2テレコンバーター使用,400mm,ISO 800
1/320秒,f6.3,WB:晴天
≪写真下≫
2010-6-19 JR東海道線山科 3092レ EF510-14
Nikon D300,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,×2テレコンバーター使用,310mm,ISO 400
1/500秒,f6.3,-0.3段,WB:晴天

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青き狼901を西大路で

2010-06-21 | EF200

 6月19日の撮影に戻ります。JR西日本琵琶湖線の山科で、内側線走行のロンチキ工臨とレッドサンダー牽引3092レを撮ると、本日の主目的である5050レを迎え撃つために西大路駅に移動しました。
 5050レの前に3099レがやって来ますが、EF81-2とのこと。パーイチの最若番機とEF200の試作機が連続で記録できるので、主要駅は混み合っているのではないかと考え、マイホームタウン駅でまったり撮ろうと思ったのです。が、あにはからんや先客が3人も。配1974~配1975レがEF65、1182レ~1883レがEF66だった時でも、西大路で撮影する人はまれだったのに、最近、少しずつ鉄道ファンの姿が目立つようになってきました。

 まあ、それでも桂川や島本に比べたらマイナーな駅なのでのんびり撮影できます。
 予定通り、3099レで81-2号機が通過。その後、しばらく待つと青いボディーが近付いてきます。青き狼EF200です。901号機特有の巨大な機器ケースがひときわ目立ちます。
 豪快な響きを残して疾走していきました。一般的に試作機の寿命は短めです。
 撮影できるときにきちんと押さえておきたいですね。

2010-6-19 JR東海道線西大路 5050レ EF200-901
Nikon D300,AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED,38mm,ISO 400
1/1250秒,f4,+0.3段,WB:晴天

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485系A2編成 試9786M 再び会うことがあるだろうか

2010-06-20 | 485・489系

 
 非鉄予定でしたが、なんとか夕方時間があいたので、JR西日本京都線の島本-山崎に試9786Mを撮りに行って来ました。
 宮原操に疎開留置されていた京キトの485系A2編成が古巣の向日町操に戻されると聞いて、出かけたのです。

 A2編成は何と言っても切り妻先頭車の前面が特徴的で、9両「雷鳥」の最晩年にはA10に並ぶ人気でした。貫通、非貫通と大別される中、貫通でも特異なはめ込み式の貫通扉が印象的でした。

 本日も1往復となった定期「雷鳥」は6連での運転です。多客時や団体需要をのぞき、なかなかふだん9連の485系にお目にかかることはできません。しかも、A2編成。試運転スジで、幕もそのようになっていました。けれど、A2が再び、定期の「雷鳥」運用に入ることは、まず期待できないと思います。そんなことを考えると、もうこの編成に会えるチャンスはないかもしれないと思い、いつものポジションに出かけました。

 案に相違して、だれもおられません。通過の約20分ほど前になってようやくお一人お見えになりましたが、私を含めて二人だけ。定刻、島本のカーブをヘッドライトがカーブして来ます。クロのスカートのA2の文字がはっきり読み取れます。比較的ゆっくりした速度だったので、落ち着いてシャッターを切ることができました。

2010-6-20 JR東海道線島本-山崎 試9786M 485系A2
≪写真上≫
Nikon D700,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,×1.7テレコンバーター使用,340mm,ISO 800
1/800秒,f6.3,-0.7段,WB:曇り
≪写真下≫
Nikon D700,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,×1.7テレコンバーター使用,280mm,ISO 800
1/800秒,f6.3,-0.7段,WB:曇り

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内側線走行のロンチキを山科で

2010-06-19 | ディーゼル

 EF66-45号機による京都工臨を撮影後、JR西日本・京都駅0番線の東京方に集まっている鉄道ファンの一団のところへ顔を出します。eexpressさんや海鮮丼さん、紀州さんら顔なじみの皆さんでした。知り合いに出会うと、会話も弾んで楽しく、また情報のやり取りもできます。

 eexpressさんらは午前中、瀬田で石垣崩壊の復旧工事の影響で珍しく内側線走行に変更となった貨物列車を撮っていたとのこと。再び、どこか内側線走行を写せる場所に行こうとされていました。石垣の崩壊個所は下り外側線のすぐそばで、したがって膳所-山科の外側線を線路閉鎖して工事をする必要があり、おのずと草津-京都は外側線走行の各列車が内側線に振り替えられていたのでした。
 私もご一緒させてもらおうと歩きだしたところ、「ロンチキ工臨運転」の情報が入ってきました。すぐに皆さんにお伝えし、あまり東に行って、途中で乗っている電車とすれ違ったら困るということで、山科駅で迎え撃つことにしました。もちろん、このロンチキの工9183レも内側線を走ってきます。

 山科駅のホーム端でカメラをセットし、しばらくすると「まもなく2番乗り場を列車が通過します」の案内放送が流れます。そしてカーブからゆっくりと12両のロンチキを引いたDD51が現れました。この時だけ、雲の切れ間から太陽がのぞき、列車を照らします。しかし、その影響で陽炎が立ち、ピントが合わせにくくなっています。加えて背後の3番乗り場には電車が停車しており、被りそうです。DD51もじれったいくらいにゆっくりとしか近付いてきません。
 後ろではドアの閉まる音、そして発車のモーター音。70-200ミリに×2のテレコンバーターを付けていたため、なんとか被りは免れましたが、中にはモロ被りで1枚もシャッターを切れなかった方もいらっしゃったようです。私も結局、被りを心配して早切りしたため車両が小さくなり、ここにご紹介した写真はトリミングしています。

 鉄道撮影というのも、なかなか思い通りにはいきませんね。

2010-6-19 JR東海道線山科駅 工9183レ DD51-1191
Nikon D300,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,400mm,ISO 200
1/640秒,f9,-0.3段,WB:晴天

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京都工臨 EF66-45

2010-06-19 | EF66


 
 きょう6月19日(土)は、非鉄の予定でした。しかし、急に予定がなくなってしまったので、撮影に出かけることにしました。狙いは米原から向日町操へロングチキを持って帰るJR西日本の工臨9183レと、向日町操から京都駅へレールを運ぶ工9984レ、そしてEF200-901が牽引する貨物列車の5050レの3本です。もちろん、その他のEF81牽引列車や8866レも撮るつもりで出かけました。

 前夜から朝にかけて土砂降りの雨が降り、その影響で大津駅近くの下り外側線横の石垣が崩壊。そのために下り貨物は大幅に遅れているようです。
 そこでDD51がロンチキ12両を牽引する工9183レを篠原駅で撮り、すぐに京都に戻ってEF66-45が引く工9984レを撮る、という計画を立てました。石垣の崩壊現場を見ながら米原行き223系で篠原に向いますが、ふだんはいるはずもない草津駅で貨物列車が抑止をかけられています。「この分なら工臨も遅れるだろうなあ。いやいや、短距離なので予定通り走らせるかも」などと考えながら到着。カメラをセットして遅れの1057レを撮るなどして待ちますが、やはり予定時刻になっても姿を見せません。京都に戻る予定時刻を30分延ばしたものの工臨が走っているという情報もなく、このままでは京都工臨を撮れなくなると考え、やむなく撤収しました。

 京都に着くと、工臨入線時刻までわずかしかないので急いで30番線に向かいます。「はるか」の出たあとを狙って構えていると、予定時刻にきれいなEF66-45号機がレールを載せたチキを2両つないでゆっくりと1番線にやって来ました。
 入線を撮影すると、0番線ホームから追いかけます。父親と一緒にホームにいた小さな男の子が、見たこともない列車にびっくりしたのか、まじまじと凝視したあと66の停まったところへホームを駆けていきます。
 停止した列車の周辺では係員の方々が集まり、チキに上がって旗を振りながら東山方面へと引きあげていきました。現代的な京都駅ビルの真下で、真っ昼間にこんな光景を見られるのは大変貴重です。小さな男の子にもよい思い出となったことでしょう。

2010-6-19 JR京都駅 工9984レ EF65-45
≪写真上≫
Nikon D300,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,116mm,ISO 400
1/640秒,f4.5,-0.3段,WB:晴天
≪写真下≫
Nikon D300,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,200mm,ISO 400
1/640秒,f2.8,-0.3段,WB:晴天

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475系減光 高岡で

2010-06-19 | 電車たち

 5月3日夜、JR西日本北陸線の高岡駅で撮影した475系3連の先頭車です。
 ご覧のように、鉄道ファンにとっては魅力的なヘッドライトがデカ目の車両です。停車中なので、減光しています。

 この写真をアップしたのには、わけがあります。この記事で、「奈良の103王子」さんがコメントを寄せてくださいました。その中で、475系が減光すると豆電球ほどの明るさしかない、と書いてくださっています。その減光がどんなものか、他の方にも見てもらおうと思いました。
 撮り方にもよりますが、暗いことに間違いはありません。ダイナモ式の自転車のライトの走りはじめや停止直前、光が赤っぽい色になって弱々しくなりますが、あんな感じと考えてもらえるとわかると思います。

 つまり運転士さんの側から見ても前方を照らす力が弱く、踏切などで見ている側もシールドビーム車両などと比較すると光が弱くて気づきにくい可能性があるということでしょう。
 想像してください。この車両は北陸線色ですが、これが青一色になって減光すると、夜なんか、かなり接近しないと闇に溶け込んでしまいませんか。
 走行中はハイビームで走るから、関係ないのではないか、という意見もあるかもしれません。

 ただ、これは安全運行と色の関係という問題提起なのです。
 他の方のコメントにも、抹茶色の電車が緑深い草津線を走ると埋没してしまうのではないかという趣旨のご指摘がありました。私はそのご意見を読んでうなづきました。鉄道趣味人であるからこそ、私は単色にしてしまって本当に安全上大丈夫なのか、という疑問を抱いてしまいます。

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