すでにいろいろなところで取り上げられているので旧聞ですが、やはり私としてもきっちり記しておきたいと思います。この夏と秋、訪れたJR西日本・大糸線のキハ52の運用が2010年3月12日をもって終了します。
北アルプスのふもと、姫川沿いを走る大糸線。冬は豪雪に苦労し、時には大雨による土砂災害に見舞われて長期不通を余儀なくされたこともある線路を、ディーゼルのうなりを上げて走ってきた国鉄型気動車が姿を消すことになります。
今も最後の活躍を続けるキハ52-115、125、156の3両は晩年、国鉄標準色、旧標準色、首都圏色に塗られ、人気を得ています。もともと美しい風景の中を走る路線で、それなりの観光客の乗車もありましたが、この3両が国鉄色に戻されてからは一層、人気が高まりました。撮影に来るファン、乗り鉄ファン、一般の旅人・・・。
キハ52たちの貢献は多大なものがあったのではないかと思います。
かくいう私も、若い日によく乗った国鉄型気動車に魅せられ、そして景色や温泉に引かれて通うようになりました。しかし、満足いくほど通える時間はもうありません。3月半ばでは桜との撮影は無理でしょう。もっと早く、鉄に復帰しておればと悔やまれます。
JR西日本糸魚川鉄道部は糸魚川の「レンガ車庫」に2月27(土)28(日)の両日、キハ52 3両を留置しての撮影会を実施します。時刻は10時から14時ごろまで。28日以降はレンガ車庫に車両の出入りができなくなるそうです。キハ52より一足早く、実質終焉を迎えるのですね。
そして3月12日(金)糸魚川22時18分発南小谷行き最終の出発に合わせてヘッドマークを取り付け運転終了セレモニーが行われます。
キハ52、レンガ車庫ともその後、ほんの少し、姿をとどめるようです。3月下旬にキハ52のラストラン、レンガ車庫のイベントが検討されているようなので。
私としてはキハ120の救援用として52を1両残し、学校の長期の休み期間やゴールデンウイークなどに臨時列車として活躍させてやってほしいのですが。願望に過ぎないですね。
私たちの前から姿を消してしまう前に、もう一度、会いにいきたいと思います。
2009-10-31 JR大糸線南小谷ー中土 431D キハ52-125
D5000,Sigma APO 70-200mm F2.8 Ⅱ EX DG MACRO HSM,200mm,ISO 400
1/250秒,f9,-0.7段,WB:晴天日陰
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