きょう6月28日の産経新聞朝刊(大阪本社)に、JR西日本の阪和色113系が来年3月で阪和線・紀勢線から他の線区に転出する予定で、名前の由来となった阪和線から姿を消すという記事が掲載されていました。
記事にも触れられていますが、そもそもは153系や165系の新快速に使用され、「ブルーライナー」と呼ばれていた塗色です。その後、アーバン線区では117系の登場などがあり、この塗装の113系が阪和線や紀勢線で走るようになって、いつしか「阪和色」と呼ばれるようになりました。簡単に言えば、都落ちして阪和線や紀勢線でしか見られなくなったのでそういう呼び名になっただけのことで、元から「阪和色」だったわけではありません。今でも私たちの仲間は、新快速のことをライナーと呼んでいます。223系でも225系でも「キト何時のライナーに乗って」などと言い、あくまで「ライナー」なのです。なぜライナーなのかというと、ブルーライナーに行き着くわけで、本来は「ライナー色」というべきかも?(もっと遡れば大阪急電に行く着いてしまいますが、さすがに新快速を急電とは言いません)
それはともかく、気になったのはこの記事の締めくくりが「約40年にわたり走り続けてきた阪和色。JR西は『「阪和線や紀勢線で親しまれた色なので寂しいが、新しい路線でも頑張ってほしい』としている。」となっていること。
どこに転属するかは書いてありませんが、ローカル線区に行くことは十分予想されます。となると、JR西は各地区で単色塗装を推進していますので、この「阪和色」113系も単色に塗り替えられてしまうのではないかと心配します。新しい路線でもがんばってほしい、というのは色のことではなく車両に言っているのかな、と思ってしまいます。もし、中国地方などでこの阪和色のままで走り続けるとしたら、それは注目される存在になるでしょうが・・・。
1985年12月29日 阪和線の雄ノ山峠を越える阪和色 一応デカ目ね。
にほんブログ村
にほんブログ村