鉄ある記

鉄道写真を中心に、京都の街角の情景なども写真で紹介していきたいと思います

阪和色113系の行く末

2011-06-28 | 電車たち

 きょう6月28日の産経新聞朝刊(大阪本社)に、JR西日本の阪和色113系が来年3月で阪和線・紀勢線から他の線区に転出する予定で、名前の由来となった阪和線から姿を消すという記事が掲載されていました。

 記事にも触れられていますが、そもそもは153系や165系の新快速に使用され、「ブルーライナー」と呼ばれていた塗色です。その後、アーバン線区では117系の登場などがあり、この塗装の113系が阪和線や紀勢線で走るようになって、いつしか「阪和色」と呼ばれるようになりました。簡単に言えば、都落ちして阪和線や紀勢線でしか見られなくなったのでそういう呼び名になっただけのことで、元から「阪和色」だったわけではありません。今でも私たちの仲間は、新快速のことをライナーと呼んでいます。223系でも225系でも「キト何時のライナーに乗って」などと言い、あくまで「ライナー」なのです。なぜライナーなのかというと、ブルーライナーに行き着くわけで、本来は「ライナー色」というべきかも?(もっと遡れば大阪急電に行く着いてしまいますが、さすがに新快速を急電とは言いません)

 それはともかく、気になったのはこの記事の締めくくりが「約40年にわたり走り続けてきた阪和色。JR西は『「阪和線や紀勢線で親しまれた色なので寂しいが、新しい路線でも頑張ってほしい』としている。」となっていること。
 どこに転属するかは書いてありませんが、ローカル線区に行くことは十分予想されます。となると、JR西は各地区で単色塗装を推進していますので、この「阪和色」113系も単色に塗り替えられてしまうのではないかと心配します。新しい路線でもがんばってほしい、というのは色のことではなく車両に言っているのかな、と思ってしまいます。もし、中国地方などでこの阪和色のままで走り続けるとしたら、それは注目される存在になるでしょうが・・・。

1985年12月29日 阪和線の雄ノ山峠を越える阪和色 一応デカ目ね。


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コンデジでサメを釣る!

2011-06-28 | EF66

 リコーのCX4とカシオのZR-10という2台のコンデジを持っています。しかし、どちらも絞り優先やシャッタースピード優先、さらにマニュアルといった撮影ができません。鉄を撮るのに不便だなと思っていました。そこで、古い使わなくなったPC2台を某量販店に買い取り依頼したところ、5000円と12000円で売れました。それに貯金を加えてネット通販で、ニコンのP300を買いました。その初撮影の1コマがこのJR西日本・琵琶湖線を上る8090レのEF66-118です。

 ファインダーがない、RAW撮影ができないなど、デジ一に慣れた身にコンデジというものはなかなか扱いにくいものです。ですが、やはりシャッタースピードや絞りなどの設定を自分でできるのは嬉しいもの。逆光で条件はあまりよろしくありませんでしたが、メインカメラは三脚に固定して下り方に向けてあり、背後から来る列車をさっと撮影するには十分な力を発揮してくれました。これから通勤時のカバンにしのばせるコンデジはこれになりそうです。




2011-6-25 JR西日本・東海道本線 近江八幡-安土 8090レ EF66ー118
Nikon P300 f5.6,1/1000秒,ISO 400,WB:晴天

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このあと波乱が 5087レ 安土で

2011-06-26 | EF65

 6月25日、久々にカメラを持ってJR西日本・琵琶湖線の安土ー近江八幡へ行って来ました。狙いは、スノープロウ付きの国鉄特急色EF65が牽引する5087レとカマ次位に無動力のDD51が付いた3092レです。

 どうせ天気が悪いだろうと目覚ましもかけずに寝て、目が覚めたら9時です。すると、外は晴れているではありませんか。これは寝ている場合ではないと、カメラをバッグに詰め込み食事も取らずに駅へ急ぎます。安土の定番ポイントに着いてセッティングしていたら、TEAM3170の仲間のあづきさん、トヤキです。さんが相次いで来られました。もう一つ京都寄りのポイントを遠望すると、京都れいる倶楽部のメンバーのさくら2号さんの車も見えます。
 EF66牽引の上り臨貨8090レが定刻に通過。次はいよいよEF65PFの5087レです。

 事前に、ねこバスさんが「やっぱり、お顔汚いままだよ」と教えてくださっていたので、正面がちに撮るのはやめて、ややサイドから撮影することにしました。編成撮りもやめて、成長した稲の緑のじゅうたんの上を行くという構図に決めました。さすがPF、結構な速度でやってきました。1000分の1秒で切って正解でした。しかし、この汚れた顔、いつきれいにしてもらえるのでしょうか。

 さあ、次の狙いは3092レ。上下のEF210牽引貨物を何本か撮って、3092レを待ち構えようと3人で話をしていたのですが、その210の貨物が来ません。1本だけ103号機牽引の貨物が来ましたが、これはどうも5071レの模様で、その前に来るはずの5085レの姿がありません。情報を調べると、摂津富田駅の上り線で人身事故が発生し、京都線は上下とも運転見合わせとのこと。
 3人プラス電話でさくら2号さんも加わって、5087レが膳所抑止で5071レが草津ではないか。5085レが能登川抑止で3092レは米原操かなあ、などと話し合い、運転再開したら順番に出てくるのではないかと淡い期待を込めて待つことにします。
 ですが、電車は走り始め、上り貨物もちらほらと姿を見せましたが下り貨物は音沙汰なし。太陽の位置が悪くなったのと、17時30分に京都で友人と食事する約束をしていたので、14時で撤収しました。トヤキです。さん、さくら2号さんも同時に撤収され、あづきさん一人粘られましたが、結局夕方まで来ず。実際に3092レが米原操から動き出したのは22時過ぎだったようです。
 DD51ー833を無動力回送するために次位に従えたEF510を撮りたかったのですが、残念でした。ま、こういうこともあるさ、ということで、次のチャンスに期待です。

2011-06-25 JR西日本 東海道本線 安土-近江八幡 5087レ EF65ー1072
Nikon D300,AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED,35mm,ISO 400
1/1000秒,f8,WB:晴天

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急行電車 1977年 青春の京都市電 その10

2011-06-20 | 1977年京都市電



 きょうは、毎年受けている人間ドックで大腸の内視鏡検査を勧められたので、会社を休んで受けてきました。昨年も勧められたのですが、「様子を見ます」と断っていました。しかし、今年もドックの先生にとっては気になる点が依然としてあるので、今年は受けた方がよいと言われ、素直に従いました。大腸の内視鏡検査はこれで通算5回目。30歳代のころから受けているので、抵抗感はありませんが、前日は3食とも検査食のみ。当日は朝から下剤入りの水を大量に飲まなくてはならず、さらに大腸の奥までカメラが入るので、胃カメラより時間もかかり、おなかも張って苦しいものがあります。でも、しっかり映像でチェックしてもらえるのですから、とても有効な検査です。結果は・・・「大腸憩室があるので、発熱したりおなかが痛くなったりする可能性はありますが、治療しないといけないようなものは何もありませんでした。大丈夫ですよ」とのことで、ひと安心しました。胃カメラOK、大腸カメラOKなので、やれやれです。

 さて、そんな私にとって非常になじみの深い西大路七条で撮影した、急行電車3題です。
 平日の朝のラッシュ時、市電にも急行運用があって「急」の副標を付けて走っていました。上の写真は、七条を曲がって西大路を北上しようとする4号系統の2600形。停留所に西大路通の歩道から、わらわらと人が寄っていきます。
 真ん中の写真は、九条車庫を出て、西大路九条から北上してきた22号系統と、逆向きの22号のすれ違いです。4号系統は烏丸車庫の行き先表示で、22号は白梅町ですね。
 下の写真は、この西大路七条を行き先にして七条通を西進してきた8号系統と後方は4号系統です。8号はここで西大路を南行して九条車庫へと向かいます。

 まったく同一というわけではありませんが、今もこの3系統の名残りを市バスの循環系統に見ることができます。4号は市電の5号系統と融合したような形で市バスの205号系統になっていますし、22号系統は202号系統に近いと思います。8号系統は京都駅前には行きませんでしたが、その部分だけを除くとそっくり208号系統に引き継がれています。ただ、この中で市電の急行に当たる快速運用のバスがあるのは202と205だけ。しかも、立命館大学の学生さん用といってもいい運行経路で、この快速202、205は別モノと言ってもいいかもしれません。

 京都市電に急行電車があった、と聞いて、そう言われたらあったなあと思い出してくださる方もいらっしゃるかと思い、3枚もアップしてみました。
 ところで、平日の朝の通勤・通学時間帯しか走らない急行をなんで撮影しているんだ?高校、さぼったのか・・・多分、自転車通学だったので、さっと撮影してカメラをそのまま学校に持って行ったようです。なぜなら、これらの後のコマに唐突に母校のグラウンドでソフトボールしているクラスメートの写真が写っているので。

 1977年9月、西大路七条で

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女子高生も撮る 1977年 青春の京都市電 その9

2011-06-18 | 1977年京都市電

 青春の京都市電シリーズを続けます。年を取っているというのは、こういう点でいいですね。最近、忙しかったり天候が悪かったりして撮影に出かけていないので、新しいブログの材料がありません。しかし、そんなときはこうして古い写真を引っ張り出してくればいいのですから(笑)

 これは七条通の東の端近く、三十三間堂前付近で撮ったシーンです。いつもそこにあった京都の景色のひとつ、市電がなくなる――それは鉄道ファンだけではなく、市民みんなが何かを感じたことと思います。これもそのワンシーン。

 以前の記事に書きましたが、このあたりは京都女子大や同大学付属の女子高生らが行きかうところです。京女(京おんなではなく、きょうじょ。京都女子大の略)の女性たちにとっても通学で愛着のある市電だったのでしょう。ひとりの女子高生がカメラを持って、やって来る「さよなら」のヘッドマークを付けた8号系統をさっと撮影する姿を記録してみました。

 彼女も高校生。私も高校生。同年代ですが、彼女は今でもこのときの市電の写真を持っているかなあ。

 1977年9月

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アンダークロス 1977年 青春の京都市電 その8

2011-06-18 | 1977年京都市電

 前回の「潜る」が、好評だったようで(トヤキです。さん、昭和鉄道少年さん、コメントありがとうございます)、その続きです。
 七条通が国鉄山陰本線(現・JR西日本嵯峨野山陰線)と交差する千本七条あたりでは、市電のみが「専用軌道」になって国鉄線の下をくぐり抜けていました。
 そこがどういう感じだったかを、東行の市電の車内から撮影したのが、この写真です。切り通しになっていました。山陰線の本線部分は高架になったあと、線路が撤去されて人が通れるようになっていたため、こうしてファンが消えゆく市電の姿を記録しようと待ち構えていました。小さな子供さんの姿も見えますね。この子供さんもいまや立派な大人でしょうね。


 で、こういう車も現れました。国鉄・JRで言えば、クモヤ443みたいなものでしょうか。
 検測、保守用トラックですね。トラックは中央卸売市場への引き込み線の踏切がまだ残る車道を行かなければならないのですが、これは京都市交通局の車。検測しているのか、ただ走っているのかわかりませんが、当然のごとく軌道上を走って行きました。

 1977年9月

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潜る 1977年 青春の京都市電 その7

2011-06-17 | 1977年京都市電

 七条通は千本のあたりで国鉄山陰本線(JR西日本・嵯峨野山陰線)と交差しますが、市電は山陰線と平面クロスを避けるために地下へと一瞬、潜っていました。西大路通も西大路駅のところで東海道本線をアンダークロスしますが、そちらは道路ごと潜っているのに対し、七条VS山陰線では市電のみが潜るという面白い形でした。

 山陰線が高架になっても、しばらくは京都市中央卸売市場と梅小路貨物駅を結ぶ引き込み線が残っており、線路が上下三段になっていました。この写真では、踏切警報機がわかります。

 ちょうど写真の左手側が梅小路で、今は梅小路SL館や広大な緑地の梅小路公園になっています。この写真のころにはすでに蒸気機関車館は開館していましたが、SLの展示運転は扇形庫の中央の扉を開けてこの七条通の手前までバックで出てきて、次に前進するというようだったと思います。

 市電だけが地下に潜っていく光景が面白くて、ここで数カット撮影しています。

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鏡像 1977年 青春の京都市電 その6

2011-06-14 | 1977年京都市電

 久々に、「青春の京都市電」シリーズです。というか、天気が悪かったりなんやかやと忙しかったりで、最近、撮影できていません。簡単にいえば、ブログを更新する新たなネタがないのです(^_^;)

 1977年9月、高校3年の初秋に撮影した京都市電。その中にこんな写真がありました。
 「烏丸車庫」行きの4号系統を、すれちがう市電のバックミラーにとらえていました。後部の運転台のミラーですね。3枚の窓の左右が開いていたので、ガラスの反射に悩まされることなく、すっきりと写すことができました。2002号や系統表示の4が、さかさまになっていて、ちょっと面白いなと思います。

 でも、この交差点どこだろう?なんとなく堀川七条のように思えるのですが、前後のコマが河原町通や烏丸七条なので、これだけ烏丸より西というのも?マークです。しかも、市電に乗っていますし。なぞです。

 1977年9月 京都市電4号系統 2002号

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思い出の国鉄色381系 「くろしお」 その3

2011-06-11 | 381系


 JR西日本の国鉄色381系の思い出シリーズ第3弾です。

 1枚目は、阪和線紀伊中ノ島-六十谷の紀ノ川橋梁をわたる381系「くろしお」です。これは7両編成ですね。1985年9月29日の午前中に撮影した画像です。最近、和歌山方面に出かけていないのでよく知りませんが、数年前にこの橋梁も架けかえられたようですね。しかし、ここまでかつかつになると、フチあり印刷でないとプリントは難しいですね。リバーサルですから、プロジェクターで投影する分には関係ないと言えばそうなのですが。

 2枚目の写真は宮前-紀三井寺を行く「くろしお」。夕暮れ時に宮前駅のすぐそばにかかる歩道橋から撮りました。この歩道橋はホームの端にかかっているにもかかわらず、ホームとは連絡する階段がない不便なものだったと思います。宮前駅は無人駅なので改札は不要ですから、この歩道橋から行き来できたら便利なのにと思ったものです。
 この写真の撮影日も1985年9月29日です。

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思い出の国鉄色381系 和泉山脈を越える

2011-06-08 | 381系


 JR西日本の国鉄色381系の思い出シリーズです。同じような写真2枚で失礼します。

 これは1985年の12月末に、阪和線の紀伊―山中渓で撮ったものです。年の瀬も押し詰まったというのに、国鉄色が午後の陽を受けて鮮やかです。この陽光の力強さは、さすが紀州という感じですね。このころ使っていたのはニコンのFM2です。和歌山で撮った一連の写真の多くは、私にしては珍しくリバーサルです。もちろんデジカメなんてものが世間一般に出回るなどということが夢のまた夢、という時代なので当たり前にフィルムで撮るわけですが、どうしてネガでなくポジにしたのか今となっては記憶が定かではありません。しかし、おかげで今もこうして色鮮やかな381系を見ることができ、うれしいですね。すっきりした屋根も381形式の特徴ですが、これもはっきり見ることができます。


 3枚目の写真は、引いて俯瞰全景といった感じで撮影したものです。紀ノ川に沿った平野部から勾配を駆け上がってくる特急「くろしお」号。ここは雄ノ山峠という阪和線の難所ですが、EF15などの貨物があえぎながら上ってくる急坂を軽やかに駆け抜けていく姿が印象的でした。

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