Music from Gen-dai

お気楽色の僕らのBlue

助手

2010-08-23 09:42:43 | 日記
息子を両親にあずけ、妻と二人で昨日は久方ぶりに高知へ。


今回は妻の用がメインなことと、疲れのせいもあり

往復の高速道路は「助手席」


「助手」と言いながらも片道1時間半のBGMはしっかりと準備。

いつものあのアルバムから旅はスタートした。


山下達郎の「Spacy」(1977)


1. LOVE SPACE
2. 翼に乗せて
3. 素敵な午後は
4. CANDY
5. DANCER
6. アンブレラ
7. 言えなかった言葉を
8. 朝の様な夕暮れ
9. きぬずれ
10. SOLID SLIDER


坂本龍一、細野晴臣、佐藤博、吉田美奈子、村上ポンタなどの

最強の「助手」たちを率いて

達郎氏が、本格的に自らプロデュース、アレンジを行った2ndアルバム。


全く僕の個人的なものであるが、「高速→助手席」というシチュエーションに

最もハマる作品である。


1曲目の「Love Space」

音の質感、ほどよいミディアムなテンポ、そして何より伸びやかなボーカル。

車の窓を移り行く、眩しい緑の景色にこれほどフィットする曲はない。


ハイハットとピアノのたてのリズムが気持ちいい「翼に乗せて」

印象的なギターのリフと押さえ気味の歌が素晴らしい「素敵な午後は」

躍起になって追い抜いて行く周りの車を横目に

急ぐこと無くゆったりとした余裕を与えてくれる2曲。


明るく暑い日差しとは対称的な長いトンネルに映える「Candy」

いきそうでいかない間奏のギターがじれったくもイカしている。


タメの効いたドラムに各パートの音の隙間を見事に味方に付けた「Dancer」

こちらもトンネルの薄暗い灯りがやけによく似合う。


長いトンネルに気疲れした頃、切々と歌い上げられる

「言えなかった言葉を」「朝の様な夕暮れ」「きぬずれ」

シンプルな音選びの丁寧さと楽曲の良さ、コーラスアレンジ。

達郎氏のプロデュースワークの緻密さに感服させられる癒しの3曲である。


そして初期の代表作とも言える「Solid Slider」

本作を象徴するミディアムテンポでありながらグルービーな世界の

集大成ともいえる一曲。



今後もメッタに叶いそうにはない「助手」に徹しての旅。

CDの整理が不十分な僕ではあるが

本作だけは来る日のためにいつも置き場所は決まっている。

(またまたここだけの話ではあるが。。。)
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これそれあれどれ

2010-08-21 10:30:53 | 日記
仕事も再開。


休み中の時間の流れが一変したかのような高速状態。

同じ24時間、されど明らかに質の違う24時間。


「これ」も「それ」も「あれ」も「どれ」も人生の一日であることに

変わりはないのではあるが。。。



Oscar Brown Jr.の「Movin On」(1972)


1. A Dime Away From A Hotdog
2. Walk Away
3. Feel The Fire
4. A Ladiesman
5. No Place To Be Somebody
6. To Stay In Good With You
7. Gang Bang
8. First Lady
9. Young Man


優れたボーカリストであり詩人でもある彼の下に

バーナード・パーディ、コーネル・デュプリー、リチャード・ティーらが集った

1972年作品。


冒頭の「A Dime Away From A Hotdog」からいきなりの黒さ満載のファンクネス。

粘り気のあるサウンドとそれに呼応するサキソフォンに

ジャズ・ファンクの扉が一挙に開放される。


前曲からの自然な余韻を引きづりつつ

タイトな抜けの良いドラムに引っ張られるように始まる「Walk Away」

ボエムリーディング調のボーカルが更にタイトなリズムの後押しをする

最高のいかした一曲。


さらに手を緩めることなく男臭さと色気全開のボーカルに

鷲掴みにされる「Feel The Fire」

女性ボーカル、フルートの絡み付き具合に文字通り「炎」を

感じずにはいられない。


それまでとは異なるゆったりとした横揺れのリズムに

余裕すら感じさせる歌声の「No Place To Be Somebody」


パレードスタイルのロールするドラムに

歌、各楽器が彩りを添え賑やかさをます「First Lady」



非常にバラエティに富んだ楽曲達。

そこを縦横無尽に動き回る彼の歌。


「これ」も、「それ」も、「あれ」も、「どれ」も

同じ声の主でありながら見事な押し引きの塩梅。



ただ闇雲に走るだけではない賢さも時には必要なのだ。
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自然

2010-08-19 23:54:54 | 日記
昨日は休みの最終日。


今年4月九州へと旅立った知人一家がひさびさの帰省。

一緒に近県の川へと泳ぎに行った。


穏やかな清流。

見渡すばかりの緑。

照りつける日差し。

久々の再会もあり、「自然」の中とても楽しい時を過ごすことが出来た。


今後しばらくは、盆と正月くらいしか帰省しない彼らであるが

僕が九州にいた頃、帰省すると彼らがいつも「自然」に迎え入れてくれたように

今度は僕らが逆の立ち場で「自然」に迎え入れてあげなければと思う。


Happy & Artie Traumの「Double-Back」(1971)

01. Scavengers
02. Confession
03. Jacksboro
04. The Ferryman
05. The Seagull
06. Handful of Love
07. Cross Examinator
08. Mister Movie Man
09. Brother Thomas
10. Love Song to a Girl in an Old Photograph



ウッドストックが誇る兄弟デュオである彼らのセカンドアルバム。

ベアズヴィル・スタジオで録音されエイモス・ギャレット、エリック・カズなどが参加した

ウッドストック屈指の名盤である。


緑の森からの吹いて来る風、おいしい空気、清らかな川の流れのような

「自然」な肌触りのサウンド。


「Scavengers」「Jacksboro」のアコースティックギターのストロークのような

無駄な力の入っていない「自然体」の演奏。


「Confession」「Handful of Love」「Mister Movie Man」での

兄弟デュオらしく息のあった「自然体」のハーモニー。


「The Seagull」「Cross Examinator」での美しくかつ憂いもある

「自然体」のメロディ。




日頃と異なり「自然」を感じることの出来た今回の連休。

両足の甲に残ったビーチサンダルの日焼けあとが

その「自然」の勲章かも知れない。
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8:2

2010-08-17 01:31:31 | 日記
なんとか一日で体調は復活。

今から思えば意味不明の高熱であったが

少し休めとの警告であったのかも知れない。


昨日本当なら集っていたはずのメンバー数人と

少し話をする機会が持てた。


8割は「くだらない話」、2割は「真面目な話」

それぞれが根底の人生観は変わらないことの確認をして

今日の話はお開きとなった。


この「8:2」の割合こそが、僕らの大事な人生の糧となる

部分なのであろう。


Dan Hicks and The Hot Licksの「Last Train to Hicksville」(1973)


01. Cowboy's Dream No.19
02. Lonely Madman
03. My Old Timey Baby
04. Vivando
05. Success
06. Cheaters Don't Win
07. Payday Blues
08. I Asked My Doctor
09. Sure Beats Me
10. The Euphonius Whale
11. Sweetheart
12. 'Long Come A Viper
13. It's Not My Time To Go


「洒落っ気 8割」「真面目度 2割」の「8:2」のバランス感に優れた

Dan HicksのHot Licksを率いての最後のアルバム。


お得意のジャズ、カントリー、フォークなどを絡めてのスウィング感に

本作ではドラムが大きくサウンドに音を加え

ラストアルバムにしてバンドサウンドの終列車が軽快に走る様が

サウンドにもあらわれている。


今回もトミー・リピュ-マがプロデューサーということもあり

その洒脱さには最後の磨きがより一層かかっている。


このアルバムが特別なものである所以は

ラストナンバー「It's Not My Time To Go」

ここで垣間見れる「真面目度 2割」の割合が

僕の心をとらえて止まない部分である。



勿論僕個人が感じる割合であるが

我々世代の同じ感性の持ち主には、きっと「8:2」のバランス感が

分かってもらえることであろう。
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夏バテ

2010-08-15 20:48:06 | 日記
ついに夏バテでダウン。


夏のイベントもおかげで中止。非常に残念である。

どちかと言えば体に悪いこと(飲酒、喫煙etc)は全くしないタイプであるが

年齢と言う見えない壁がのしかかっているのであろう。


延期になったイベントは是非冬休みにでも開催したい。

仲のいい皆と楽しい時を過ごすことが何よりの活力源。


そのためにも日々の健康にはもっともっと留意しなければならない。


El Chicanoの「Revolucion」(1971)

01 Keep On Moving
02 Cubano Chant
03 Sabor A Mi
04 Make It All Go
05 I'm Good Woman
06 Viva La Raza
07 Spanish Grease
08 Sugar Sugar
09 Chicano Chant
10 Don't Put Me Down (If I'm Brown)


砂埃、土埃の舞う景色が脳裏に浮かぶようなヤサグレたサウンド。

メキシカン・アメリカンである彼らが紡ぎだす音楽は

ロック、ブルース、ファンク、ジャズ、アフロ、スパニッシュと言った

雑多なジャンルが絡み合ったこれぞラテンロックと言える一枚である。


「夏バテ」の体に喝を与えてくれる

「Keep On Moving」「Cubano Chant」「Make It All Go」


「夏バテ」の体に癒しを与えてくれる

「Sabor A Mi」


「夏バテ」の体に楽しさを思い出させてくれる

「Sugar Sugar」「Don't Put Me Down (If I'm Brown)」



休みも残り3日。

明日には復活していることを祈りながら

今日は早めに就寝である。
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