Music from Gen-dai

お気楽色の僕らのBlue

三人

2010-08-13 16:00:23 | 日記
20代半ばの最も多感な頃に偶然にも福岡の地に集った「三人」

それぞれが家族を伴って昨日は久々の「再会」を果たした。


あの頃共に聴いていた「音楽」や弾いていた「ギター」は

間違いなく僕らの絆を固いものにしてくれた。


それぞれがいろんな場所を経由して自然な流れで戻って来た故郷。

15年前とは場所は異なるが「音楽」と「ギター」という共通項は

変わらないあの頃の空気を思い出させてくれた。


The Youngbloodsの「Elephant Mountain」(1969)


1. Darkness, Darkness
2. Smug
3. On Sir Francis Drake
4. Sunlight
5. Double Sunlight
6. Beautiful
7. Turn It Over
8. Don't Let the Rain Get You Down
9. Trillium
10. Quicksand
11. Black Mountain Breakdown
12. Sham
13. Ride the Wind


活動拠点をニューヨークからサンフランシスコに移し1969年に発表された3rdアルバム。

本作よりジェシ・コリン・ヤング、ジョー・バウア、バナナ・ローウェル・レヴィンジャー

の三人体制となるも、非常に多彩なジャンルの音楽を盛り込んだ最高傑作との

呼び声の高い一枚である。


哀愁のあるフィドルとメロディが印象的な「Darkness, Darkness」

前半のトラディショナルな風情と、間奏のハードなギター以降の後半のテンション。

バラエティに富んだ本作にふさわしい幕開けである。


続く「Smug」はコーラスワーク、歪みの少ないメロディアスなギターと

まさにグッドタイミーな佳曲。


「On Sir Francis Drake」は多面体的にジャジーな演奏が繰り広げられるインストナンバー。


そして言わずもがなの名曲「Sunlight」

アコースティックな楽器群の響きと、柔らかなヤングの声の響き。

両者が見事に合わさって最高の調べを奏でている。


ファンキーな後半の幕開けとなる「Beautiful」

長めの間奏の各楽器のタイトかつファンキーなせめぎ合いがとにかくイカしている。


「Rain Song」は三人の演奏の楽しさがダイレクトに伝わって来る

肩の力の抜けたコミカルな雰囲気のナンバー。


軽快かつ力強いホーンや流麗なストリングスに彩られた「Quicksand」

本作の中では異質な感じのするソウルナンバーであるが

これまたヤングの声にジャストフィットしている。


そして本作を締めくくる「Ride The Wind」

文字通りゆるやかなそよ風に乗って空を駆け上がるような彼らの代表曲である。



様々な楽曲を繋ぎ合わせるのは1分足らずのジャムセッションナンバー。

音楽と楽器で繋がれた「三人」の「息吹」を

最もそこに感じとることが出来るのは僕だけではないはずである。
コメント
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