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http://mylibrary.maeda1.jp/0493WorldRank5.pdf
(世界ランクシリーズ その5 2020年版)
4.日米中他3グループのの要素別比較(レーダーチャート)
(図http://rank.maeda1.jp/5-G02.pdf 参照)
日本・中国・韓国の3カ国、中東の三大国(エジプト、サウジアラビア、イラン)及び、UAE・インド・トルコの3グループ9カ国を取り上げ、総合順位と4つの分野別順位(経済、教育、健康及び政治)をレーダーチャートで表してみる。レーダーチャートは最も外側が世界1位(つまり男女格差が世界で最も小さい)であり、以下中心に向かうほど順位が低くなる(即ち男女格差が大きい)。グラフの実線が外側に広がるほど男女格差が少ないことを示し、また真円に近いほど男女格差のバランスが取れていることを示している。
(1) チャート1(中国、韓国、日本)
中国、韓国及び日本の総合順位は106位、108位、121位といずれも100位以下で、日本が最も低い。教育分野の男女格差は日本が91位、中国及び韓国が100位であり、3カ国に大きな格差はない。経済分野では中国が91位、日本115位、韓国127位で韓国の男女格差が最も大きい。
健康分野及び政治分野では3か国に大きな男女の格差があり、健康については韓国が世界1位に対し日本は40位とすこし格差があるが、中国は世界最下位の153位であり、韓国あるいは日本と大きな格差がある。一方政治分野の男女格差では韓国(79位)と中国(94位)に対して日本は世界144位と非常に悪い。
(2) チャート2(エジプト、サウジアラビア、イラン)
エジプト、サウジアラビア及びイランは総合順位が世界134位、146位、148位といずれも男女格差が非常に大きい。4分野のうち経済分野の男女格差は3か国とも140位台でほぼ同じである。また教育分野はサウジアラビアが世界91位、エジプト100位、イラン117位であり、スコアで見てもサウジアラビアの0.983からイランの0.953まで大きな格差はない。しかし健康の男女格差はエジプトが世界78位であるのに対し、イラン及びサウジアラビアはそれぞれ129位と137位でありエジプトと格差がある。また政治分野の男女格差も同様の傾向にあり、エジプトが世界103位であるのに対し、サウジアラビアは136位、イラン145位と日本(144位)と同じ世界の最低レベルにとどまっている。
(3)チャート3(UAE、インド、トルコ)
UAE、インド及びトルコは総合順位が世界120位、129位、130位とほぼ並んでいるが、分野別に見ると経済の男女格差以外は各国間の格差が大きい。経済の男女格差はインドが世界133位、トルコ136位、UAEが137位であり、いずれも低いランクにとどまっている。
教育分野の男女格差はUAE及びインドが世界89位、93位であるが、トルコは113位と他の2カ国に比べ見劣りする。健康分野はトルコが63位で世界の上位グループに入っているが、UAEは91位、インドは105位である。また政治参画の男女格差はUAEが世界74位であるが、トルコ(109位)、インド(119位)はいずれも世界100位以下である。
(続く)
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