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Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

にっぽん女優列伝(233)野際陽子

2021-01-11 00:10:00 | コラム
36年1月24日生まれ・2017年6月13日死去、享年81歳。
石川出身。

元アナウンサー。
『徹子の部屋』(テレビ朝日)で披露した、アナウンサー時代の強盗とのやりとり、
元旦那は千葉真一。
そして、『キイハンター』(68~73、日本テレビ)。

き、きれい!!


野際陽子(のぎわ・ようこ)さんといえば、こういうイメージです。


映画のキャリアもそこそこありますが、当たったのは「ほぼテレビドラマ」、これは元アナウンサーというのも関係しているのですかね。



<経歴>

立教大学文学部・英米文学科卒業。
在学中、ミス立教(初代)に選出される。
また、「日本におけるミニスカート第一号」としても知られる。

卒業後、NHKにアナウンサーとして入局。
NHK退職後の62年、TBSの『女性専科』で司会を担当し、本格的に芸能活動をスタートさせる。

映画俳優デビュー作は、64年の『風の武士』。

『日本侠客伝 血斗神田祭り』(66)、『陸軍中野学校 密命』(67)、『さらばモスクワ愚連隊』(68)。

68年、『キイハンター』の放送開始。

テレビドラマではほかに、『Gメン'75』(80、TBS)や『氷点』(81、TBS)、『必殺仕事人V』(85、テレビ朝日)、『ずっとあなたが好きだった』(92、TBS)、『スウィート・ホーム』(94、TBS)、『スウィートシーズン』(98、TBS)などなど。

売れたのがTBSゆえか、この局のドラマが多いですね。


映画に話を戻します。


『やくざ刑事』(70)、『やくざ刑事 恐怖の毒ガス』(71)、
『恋の夏』(72)、『必殺仕掛人』(73)、『江戸川乱歩の陰獣』(77)、『九月の空』(78)、
『二百三高地』(80)、『忍者武芸帖 百地三太夫』(80)、『伊賀野カバ丸』(83)、『夏服のイヴ』(84)、『BE FREE!』(86)、『はいからさんが通る』(87)、『青い山脈』(88)、『丹波哲郎の大霊界 死んだらどうなる』(89)、『善人の条件』(89)、『社葬』(89)、
『静かなるドン』(91)、『修羅場の人間学』(93)、『とられてたまるか!?』(94)、『あぶない刑事リターンズ』(96)、『サラリーマン金太郎』(99)。

『しあわせ家族計画』(2000)、『トリック劇場版』(2002)、『トリック劇場版2』(2006)、『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』(2010)、『トリック劇場版 ラストステージ』(2014)、『ポストマン』(2008)、『チーム・バチスタの栄光』(2008)、『ジェネラル・ルージュの凱旋』(2009)。

・・・ね、出演作品はありますが、代表作これ!! というと、う~ん。。。となりますよね。

不思議なものです、大女優のはずなのに。

2014年、初期の肺腺癌と診断される。
闘病生活をつづけながら俳優活動を並行するも、2017年6月13日に死去。

享年81歳、テレビドラマの遺作は『やすらぎの郷』(テレビ朝日)、映画の遺作は『いつまた、君と ~何日君再来~』(2017)でした。




充分なキャリアではありますが、自分の筆が走るような、映画の代表作がいくつかあってほしかったですねぇ。


次回のにっぽん女優列伝は、野波麻帆さんから。

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明日のコラムは・・・

『TATOO大論争』
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にっぽん女優列伝(232)西田尚美

2021-01-10 00:10:00 | コラム
70年2月16日生まれ・50歳。
広島出身。

公式プロフィール


西田尚美(にしだ・なおみ)さん、このひともバイプレーヤーと評することが出来ると思います、主役を演じることは滅多にありませんが、メインどころをきっちりサポートする抜群の安定感から、沢山の映画やテレビドラマに出演をつづけています。

デビュー当初はもちろん、とくに2010年代後半からの活躍が目覚ましいですね。



<経歴>

90年代はじめにモデルとして沢山の女性誌に登場し同性からの支持を集める。

映画俳優デビュー作は、95年の『ゲレンデがとけるほど恋したい。』。

『学校の怪談2』(96)を経た97年、矢口史靖の『ひみつの花園』で映画初主演を果たし、そのコメディエンヌぶりで注目を集める。

『学校の怪談3』(97)、『愛を乞うひと』(98)、中江裕司の佳作『ナビィの恋』(99)、『ゴジラ2000 ミレニアム』(99)。

SABU監督前期の代表作となった『MONDAY』(2000)では堤真一の恋人役を好演、



『ウォーターボーイズ』(2001)、『カタクリ家の幸福』(2002)、『OUT』(2002)、『木曜組曲』(2002)、『ラヴァーズ・キス』(2003)、『ぷりてぃ・ウーマン』(2003)、『ホテル・ハイビスカス』(2003)、『13階段』(2003)などなど、メジャーとインディーズを器用に往来しキャリアを築き上げていく。

また、フジテレビが気合いを入れた長編ドラマ『白い巨塔』(2003~2004)の亀山君子役も好評を博し、知名度も上がっていく。



『スウィングガールズ』(2004)、『タナカヒロシのすべて』(2004)、『愛してよ』(2005)、エルメスの友人役を演じエルメスよりも「よっぽど」実在感があった『電車男』(2005)、
『8月のクリスマス』(2005)、『ハチミツとクローバー』(2006)、『夜の上海』(2007)、『未来予想図 ~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~』(2007)、『クライマーズ・ハイ』(2008)、『南極料理人』(2009)、
『あしたのジョー』(2011)、『あぜ道のダンディ』(2011)、『ロボジー』(2012)、『綱引いちゃった!』(2012)、

『図書館戦争』(2013)と続編『図書館戦争―THE LAST MISSION―』(2015)、
『クロユリ団地』(2013)、『陽だまりの彼女』(2013)、『江ノ島プリズム』(2013)、『銀の匙 Silver Spoon』(2014)、『WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~』(2014)。

・・・って、日本の話題作の半分くらいには顔を出しているのではないでしょうか。

このあと結婚により少しブランクが出来ますが、2017年には復活し再び圧巻のキャリアを継続させていきます。


『ひるなかの流星』(2017)、『追憶』(2017)、『こどもつかい』(2017)、『リバーズ・エッジ』(2018)、『友罪』(2018)、『生きてるだけで、愛。』(2018)、『初恋~お父さん、チビがいなくなりました』(2019)、『WE ARE LITTLE ZOMBIES』(2019)、『凪待ち』(2019)、『新聞記者』(2019)、『五億円のじんせい』(2019)、
最新作に、2月公開予定の『あの頃。』。

思うんですけど、敢えていま、主演映画が制作されるべきではないでしょうか。

そういう、年齢に左右されない日本映画界であってほしいです。

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明日のコラムは・・・

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にっぽん女優列伝(231)二階堂ふみ

2021-01-09 00:17:41 | コラム
94年9月21日生まれ・26歳。
沖縄出身。

公式サイト


去年の紅白歌合戦で司会を担当した二階堂ふみ(にかいどう・ふみ)ちゃん、

出たてのころは、演じる役柄だけでなく容貌も似ていたことから「ポスト宮崎あおい」と評されたり、
物怖じしない発言が目立ってくると生意気女優とアンチが湧きはじめたり。

あらゆる雑音も意に返さない(ように見える)ふみちゃんは格好いい、でも実際は、そうであろうと必死に必死に努めているような気がします。

負けずに、突っ走ってください。


<経歴>

※ファンなので、画像多めにいきます。


慶應義塾大学・総合政策学部在学中。(7? 8年生?)

中学生のころ、フリーペーパー『沖縄美少女図鑑』にグラビアが掲載され話題に。
それを目にした現事務所関係者が沖縄までやってきて口説き、芸能界入りを決断する。

映画俳優デビュー作は、役所広司が初めて映画監督に挑戦した2009年の『ガマの油』。

『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』(2011)、
そして園子温の『ヒミズ』(2012)で才能開花、宮崎あおいにとっての『ユリイカ』(2001)のような作品にあたり、多くの映画ファンがふみちゃんに大きな期待を抱きました。

三池崇史の『悪の教典』(2012)、『脳男』(2013)、再び園組で『地獄でなぜ悪い』(2013)、タナダユキの『四十九日のレシピ』(2013)、

2014年―『ほとりの朔子』に主演し、この時点で、あっ、いまの若手のトップに躍り出たな! と思いました。

なんていうことのない青春の物語ですが、すごくいいんです。



熊切和嘉と組んだ『私の男』(2014)、『渇き。』(2014)、『日々ロック』(2014)、『味園ユニバース』(2015)、松尾スズキの『ジヌよさらば~かむろば村へ~』(2015)、荒井晴彦が監督した『この国の空』(2015)、石井岳龍の『蜜のあわれ』(2016)。

タイトルの前で紹介している人物は、すべて監督さんです。
数多くのクセモノ監督とタッグを組んでいますが、ここに黒沢清、石井隆、塚本晋也が加われば最強の女優になると思います。


『オオカミ少女と黒王子』(2016)、『ふきげんな過去』(2016)、『SCOOP!』(2016)、『何者』(2016)、

2018年―漫画家・岡崎京子の代表作を行定勲が映画化した『リバーズ・エッジ』に主演、初めてオールヌードに挑戦したことで話題になりましたし、実際、生々しい裸体は超エロかったですが、生きる痛みをきちんと捉えた中身にも誰か言及して~!!




戦うインディーズにおけるミューズ的存在、ただいっぽうで『いぬやしき』(2018)や『翔んで埼玉』(2019)のようなメジャー作品にも出演し結果を残すところが頼もしい。

近作に『人間失格 太宰治と3人の女たち』(2019)、『生理ちゃん』(2019)、『糸』(2020)、
そして最新作は、父親の野心作を息子の手塚眞が挑んだ『ばるぼら』(2020)。




紅白の司会は、去年度の連続テレビ小説『エール』が作った縁でしょう、
バラエティ番組などにも出演し「知名度を上げたかった」などと発言していますが、もう充分に高い。

高いにも関わらず守りに入っていないキャリアの作りかたが、ほんとうに格好いいと思います。

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そういう視点がないといえば、ウソになる。

2021-01-08 00:10:00 | コラム
元祖はRENA、



それにつづく・・・

ぱんちゃん璃奈、


MISAKI(トップ画像)、

川島えりさ。


ほかに、画像は載せないけど杉山しずか、川村虹花などなど。


いわゆるジョシカクだけじゃない、

騎手の藤田菜七子に、


ゴルファーの渋野日向子。


フィギュアスケートでは紀平梨花に本田真凛。


自分が気になる/応援する女子アスリートは美人ばかりで、女性の友人からは「結局は顔なんでしょ。藤田菜七子ちゃんが可愛くなかったら、競馬に興味を持った?」などと突っ込まれる。

二の句が継げないがな。
本日のタイトルのとおりで、そういう視点がないといえばウソになる。

だからどうした? と開き直ることも出来るけれど、本人たちからすれば、顔や身体ではなく内容を見て! と叱られるかもしれない。

もちろん内容も見てますが。
とくにジョシカク、そのなかでも自分の専門としているMMAは、イヤらしさ「ほぼゼロ」の視点を「心がけている」。

「ゼロ」とはいわず「ほぼゼロ」、いい切らず「心がけている」というのが弱いけどね、べつにリングに上がった彼女らを見てハアハア(*´Д`)しているわけじゃない、
ただ、あぁ美しいな、美しくて格好良いなぁと見惚れることはしばしばで。

それがイヤらしいといわれれば、否定出来ない・・・っていうね、なんだかはっきりしない答えしか出ないのであった―。


みんな、目指すは当然このレベルだけれどもね。浜崎さん、敵が見つからん(^^;)



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外国女優別キャリア10傑(54)メグ・ライアン

2021-01-07 01:44:05 | コラム
~メグ・ライアンのキャリア10傑~

めちゃんこキュートで、どことなくファニーフェイスでもあり、80~90年代の彼女を嫌いだという映画ファンは単なるヘソマガリだった。

そんなライアンも、今年で還暦を迎える。

ん?
最近、出演作が日本にやってこない?

低迷した理由に・・・

①長いこと良好な関係を築いていた夫デニス・クエイドのもとを離れ、ラッセル・クロウとの不倫に走った。
②整形に失敗し、顔がだいぶ変わってしまった。(いまの写真を挙げるほど、自分は意地悪じゃないからね)

・・・を挙げるひとが多いけれど、それが本当の理由かどうかは分からない。

自分は・・・

③ライアンが出演しそうな「陽気過ぎる」ハリウッド映画が少なくなった。

・・・こともあるんじゃないか、と考えるけれども。


(1)『恋人たちの予感』(89)

男女のあいだに、友情は成立するのか―永遠の問題をオシャレにまとめあげた傑作。




(2)『D.O.A./死へのカウントダウン』(88)

ひじょうによく出来たサスペンス。

元旦那との息もぴったりだった。



(3)『ユー・ガット・メール』(98)

トム・ハンクスと共演したロマンチック・コメディ。

自分は苦手なジャンルだが、ライアンがいちばん得意とするジャンルではあった。


(4)『男が女を愛する時』(94)

アンディ・ガルシアと共演、アル中の妻を熱演し高評価を受ける。



(5)『トップガン』(86)

アイスマン(ヴァル・キルマー)の恋人役を好演、短い出番だがキュートな魅力に多くの映画ファンが激しく反応した。


(6)『インナースペース』(87)

現代版『ミクロの決死圏』(66)、しかしあの映画に比べると悲壮感はなく陽気なのは監督がジョー・ダンテだからでしょう。




(7)『イン・ザ・カット』(2003)

ジェーン・カンピオンと組みイメージ脱却、、、を図るも失敗に終わる。
とされているけれど、自分は嫌いじゃないな。


(8)『ドアーズ』(91)

ジム・モリソンの半生をオリバー・ストーンが映画化。

ライアンは、モリソンの彼女役を演じた。


(9)『めぐり逢えたら』(93)

ノーラ・エフロン×ハンクス×ライアンがトリオを組んだ初めての作品。


安心して観ていられるという点では、ライアンはやっぱりこのジャンルの女王だったと思う。


(10)『プレシディオの男たち』(88)

マーク・ハーモンとの、車のボンネットを使ったラブシーンが映画ファンのあいだで話題になった。

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明日のコラムは・・・

『そういう視点がないといえば、ウソになる。』
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