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にっぽん女優列伝(231)二階堂ふみ

2021-01-09 00:17:41 | コラム
94年9月21日生まれ・26歳。
沖縄出身。

公式サイト


去年の紅白歌合戦で司会を担当した二階堂ふみ(にかいどう・ふみ)ちゃん、

出たてのころは、演じる役柄だけでなく容貌も似ていたことから「ポスト宮崎あおい」と評されたり、
物怖じしない発言が目立ってくると生意気女優とアンチが湧きはじめたり。

あらゆる雑音も意に返さない(ように見える)ふみちゃんは格好いい、でも実際は、そうであろうと必死に必死に努めているような気がします。

負けずに、突っ走ってください。


<経歴>

※ファンなので、画像多めにいきます。


慶應義塾大学・総合政策学部在学中。(7? 8年生?)

中学生のころ、フリーペーパー『沖縄美少女図鑑』にグラビアが掲載され話題に。
それを目にした現事務所関係者が沖縄までやってきて口説き、芸能界入りを決断する。

映画俳優デビュー作は、役所広司が初めて映画監督に挑戦した2009年の『ガマの油』。

『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』(2011)、
そして園子温の『ヒミズ』(2012)で才能開花、宮崎あおいにとっての『ユリイカ』(2001)のような作品にあたり、多くの映画ファンがふみちゃんに大きな期待を抱きました。

三池崇史の『悪の教典』(2012)、『脳男』(2013)、再び園組で『地獄でなぜ悪い』(2013)、タナダユキの『四十九日のレシピ』(2013)、

2014年―『ほとりの朔子』に主演し、この時点で、あっ、いまの若手のトップに躍り出たな! と思いました。

なんていうことのない青春の物語ですが、すごくいいんです。



熊切和嘉と組んだ『私の男』(2014)、『渇き。』(2014)、『日々ロック』(2014)、『味園ユニバース』(2015)、松尾スズキの『ジヌよさらば~かむろば村へ~』(2015)、荒井晴彦が監督した『この国の空』(2015)、石井岳龍の『蜜のあわれ』(2016)。

タイトルの前で紹介している人物は、すべて監督さんです。
数多くのクセモノ監督とタッグを組んでいますが、ここに黒沢清、石井隆、塚本晋也が加われば最強の女優になると思います。


『オオカミ少女と黒王子』(2016)、『ふきげんな過去』(2016)、『SCOOP!』(2016)、『何者』(2016)、

2018年―漫画家・岡崎京子の代表作を行定勲が映画化した『リバーズ・エッジ』に主演、初めてオールヌードに挑戦したことで話題になりましたし、実際、生々しい裸体は超エロかったですが、生きる痛みをきちんと捉えた中身にも誰か言及して~!!




戦うインディーズにおけるミューズ的存在、ただいっぽうで『いぬやしき』(2018)や『翔んで埼玉』(2019)のようなメジャー作品にも出演し結果を残すところが頼もしい。

近作に『人間失格 太宰治と3人の女たち』(2019)、『生理ちゃん』(2019)、『糸』(2020)、
そして最新作は、父親の野心作を息子の手塚眞が挑んだ『ばるぼら』(2020)。




紅白の司会は、去年度の連続テレビ小説『エール』が作った縁でしょう、
バラエティ番組などにも出演し「知名度を上げたかった」などと発言していますが、もう充分に高い。

高いにも関わらず守りに入っていないキャリアの作りかたが、ほんとうに格好いいと思います。

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明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(232)西田尚美』
コメント
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