Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

にっぽん女優列伝(225)夏川結衣

2020-11-20 00:10:00 | コラム
68年6月1日生まれ・52歳。
熊本出身。

公式プロフィール


夏川結衣(なつかわ・ゆい)さんに初めて触れた映画は、石井隆監督の『夜がまた来る』(94)でした。

石井作品でお馴染みの、堕ちて輝くヒロイン「土屋名美」役。


躊躇なく脱ぐものだから、AV出身のひとなのかな? とか思いましたね。
そのくらい体当たりの演技を披露していて、一瞬で好きになりました。

このひとのすごいところは、主演であれ助演であれ、関わった作品の「ほぼすべて」が観るに値している、、、ということ。

そういうひと、意外と居ないのです。




<経歴>

地元九州でモデルとして活動していたころ、スカウトされ東京へ。

91年度の「ユニチカスイムウェア」キャンペーンモデルを務め、徐々に知名度を上げていく。

映画俳優デビュー作は、93年の柄本明監督作『空がこんなに青いわけがない』。

翌年、前述した『夜がまた来る』に主演し映画ファンの注目を集める。
          
『藏』(95)、再び石井組に参加した『GONIN2』(96)、
『私たちが好きだったこと』(97)、『死国』(99)、
『アカシアの道』(2000)、
是枝裕和が国内でまだ決定的な評価を得ていなかったころの野心作『DISTANCE』(2001)、
『陰陽師』(2001)、二役を熱演した『壬生義士伝』(2003)、『スパイ・ゾルゲ』(2003)、『座頭市』(2003)、『油断大敵』(2004)、『花よりもなほ』(2006)、『天然コケッコー』(2007)、『歩いても 歩いても』(2008)、『BALLAD 名もなき恋のうた』(2009)、『孤高のメス』(2010)、

是枝裕和とは相性がいいようで、何度目かの是枝映画になる『奇跡』(2011)、


『はやぶさ 遥かなる帰還』(2012)、『東京家族』(2013)、『武士の献立』(2013)、『小さいおうち』(2014)、
『ソロモンの偽証』(2015)の「前篇・事件」と「後篇・裁判」、『海難1890』(2015)、
山田洋次からの信頼も厚いようで『家族はつらいよ』(2015)、『家族はつらいよ2』(2017)、『妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII』(2018)と連続出演。

『64 ―ロクヨン―』 前編・後編(2016)、『赤い雪 Red Snow』(2019)、『あの日のオルガン』(2019)、そして最新作が『ホテルローヤル』(2020)。


ドラマで一本だけ、言及しておきます。
TBSの『青い鳥』(97)、豊川悦司を相手役に「不運なおんな」を好演しています。

若いころはこういう役が多かったですけど、現在は役柄が広がりましたね!!

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明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(226)夏菜』
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にっぽん女優列伝(224)中山忍

2020-11-19 00:10:00 | コラム
73年1月18日生まれ・47歳。
東京出身。

公式ブログ


じつは?というと妙ですが・・・
有村架純より、お姉ちゃんの有村藍里のほうが好きです。
石田ひかりより、石田ゆり子ですね。
荻野目洋子より、荻野目慶子。

つまり個人的に「お姉ちゃん」に行きがちなんですが、
例外があって、それは前田愛より前田亜季、
そして、みぽりん中山美穂より、妹の中山忍(なかやま・しのぶ)さんのほうが好きですね。


お姉ちゃんより映画と関りが深いから、、、というもっともな理由もありますけれど、単純に顔の感じが好きなんです。




<経歴>

3人姉弟の次女。
姉の事務所スタッフにスカウトされ、88年に芸能界入り。
女優のほかアイドル歌手としても活動していたものの、本人が歌に消極的なうえに「やはり」姉と比較されることが多く、演技一本で勝負していくことを決める。

忍さんの演技に初めて触れたのは、映画ではなくオリジナルビデオ作品として発表された中原俊監督作『Doki Doki ヴァージン もういちど I LOVE YOU』(90)。

現在だと攻めたタイトルに思われるかもしれませんが、80~90年代前半までは、この手のタイトルは「割とフツー」だったんですよね。
ということで、じつは中身はそんなにエッチなものじゃないです笑

実質的な映画俳優デビュー作は、93年の『夜逃げ屋本舗2』。

『ゴジラvsメカゴジラ』(93)、
『ドラゴン怒りの鉄拳』(71)をリメイクした香港映画『フィスト・オブ・レジェンド 怒りの鉄拳』(94…残念ながら劇場未公開)、
『犯人(ホシ)に願いを』(95)、
そして『ガメラ 大怪獣空中決戦』(95)で金子修介に出会う。

テレビでは2時間ドラマで渡瀬恒彦、そして映画では金子監督に出会ったことが忍さんの俳優観を作りあげました。

以降・・・
『ガメラ3 邪神覚醒』(99)、


『クロスファイア』(2000)、『恋に唄えば♪』(2002)、『こいのわ 婚活クルージング』(2017)などなど、多数の金子作品に出演。

そのほかの作品に・・・
『宮澤賢治 その愛』(96)、『お墓がない!』(98)、
『千年の恋 ひかる源氏物語』(2001)、『バルトの楽園』(2006)、『大奥』(2006)、『さよなら夏休み』(2010)、『honey』(2018)、そして最新作が『時の行路』(2020)。


学年でいうと同級生になる忍さん、よい歳の取りかたしていると思います。

金子監督、堂々の主演作をお願いしやすっ!!

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『にっぽん女優列伝(225)夏川結衣』
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給湯器、替えてくれるってさ。

2020-11-18 00:10:00 | コラム
某日、14時ころ―。

割と激しく玄関ドアをノックする音。

寝ていたし、なんかイヤな予感がしたので無視。

30秒後、ドアポストになにかを入れる音が聞こえた。

耳をすまして彼(彼女?)が階段を下りたことを確認、ゆっくり起き上がってポストを確認してみた。

ら、おたくの給湯器は設置してから15年以上が経過しているため、来週に取り替え工事をします、その日はご在宅をお願いします云々…と書かれた業者さんからの通知書だった。

なんだ、出てもよかったし、コレかなりうれしい。

最近エラー表示が出ることもあったし、こういう自動的に「時期が来たから交換ね」をしてくれるところが公社団地のよさだなぁって。

15年も経っているのだから、いまと同じタイプのものを設置するということはないだろう。
きっと、最新式のやつだ。
なんかもう、それだけでうれしいし。


去年がんばっていろんな家電を買い替え、壁を塗り直すこともやったので、部屋のなかは15年住んでいるようには思えないくらい「いろんなもの」がピカピカしている。

これがどのくらい維持出来るかは、ご主人様にかかっているということですね。。。


※給湯器、お風呂からイメージする映画といえば、やっぱりこれ。



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『にっぽん女優列伝(224)中山忍』
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外国女優別キャリア10傑(48)ヘザー・グラハム

2020-11-17 00:29:53 | コラム
~ヘザー・グラハムのキャリア10傑~

まさに「お人形さん」のようなルックスを誇るヘザーは、しかし人気が出るまでにそこそこの時間を要した。

オファーが次々に舞い込むようになるのは、「ぴちぴち」ではなく「しっとり」になったころだったんだよね。

50歳になった現在は、いわゆる美魔女まっしぐら。

「しっとり」が「むんむん」になった、、、ということかな。


(1)『ブギーナイツ』(97)

ポルノ業界の隆盛と衰退を描いた、ポール・トーマス・アンダーソンの傑作。

ヘザーは、いつでもどこでもローラースケートを装着している「ローラーガール」を好演。



(2)『ツイン・ピークス』(91)

鬼才リンチのテレビシリーズ、セカンドシーズンに登場。

恋人を亡くした過去を引きずるクーパー捜査官の、新しい恋の相手役。


(3)『ドラッグストア・カウボーイ』(89)

ガス・ヴァン・サントの名を知らしめた、80年代インディーズの代表的作品。

ドラッグに明け暮れる若い男女の刹那的な日常をクールに描いている。




(4)『フロム・ヘル』(2001)

切り裂きジャックをテーマとした、人気グラフィックノベルの映画版。

事件を捜査する警部役にジョニー・デップ、「ジャック」に狙われるヒロインをヘザーが演じた。

一般的な評価は低めだけれど、映像の雰囲気は好き。


(5)『オースティン・パワーズ:デラックス』(99)

007シリーズのパロディとして人気を博したシリーズに、ヒロインとして登場。

たぶんこのころが、いちばん人気あったのかな。



(6)『私に近い6人の他人』(93)

人気戯曲『六次の隔たり』を映画化。

ストッカート・チャニングばかり評価されたが、ウィル・スミスやドナルド・サザーランド、そしてヘザーを含めて俳優陣がみんないい。


(7)『キリング・ミー・ソフトリー』(2001)

中国を代表する巨匠、チェン・カイコーがちょっと迷走して創ってしまった感のあるエロティックなドラマ。

まぁヘザーは美しいのだがゴメン、真面目に観ることは出来なかった・・・。




(8)『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』(2009)

シリーズ第1作目。

男たちのバカ騒ぎがメインなので、ヘザーの出番は少ないが。。。


(9)『運転免許証』(88)

80年代の青春アイドル、コリー・ハイム&コリー・フェルドマン主演作。

試験に落ちたのに、免許を持っている振りをしてドライブデートに誘うが…というコメディ。


(10)『ギリーは首ったけ』(2001)

完全に『メリーに首ったけ』(98)のヒットに便乗したパッケージだが、「面白くなくはない」です、はい。



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『給湯器、替えてくれるってさ。』
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フェスのない夏。~2020回顧6~

2020-11-16 00:10:00 | コラム
本年度の総括、第6弾は「音楽のあれこれ」。

音楽業界における例年とのちがいは、「ライブが出来ない」に尽きるでしょう。

当然、日本でも定着した夏フェスも出来ない。

ステージを作る技術屋さん、警備さん、花火師さんなども苦境に立たされ、こういうことが起こると、どれだけ多くのひとによって映画や音楽が支えられているのかを痛感させられる。

来年は、きっと、、、ね!!


(1)フィオナ・アップル『Fetch the Bolt Cutters』

今年いちばん心うたれた楽曲。

フィオナ、ちょっと病んだ感じがたまらない。




(2)星野ディスコのカバーやってみた

今年いちばん驚いた歌唱力。

あ、元々は声の高い芸人さんです。



(3)映画『ジョジョ・ラビット』サウンドトラック

戦争を背景にした青春映画にロック―ビートルズ、トム・ウェイツ、デヴィッド・ボウイ―が流れて新鮮、QT映画と同じセンスを感じた。



(4)Perfume『Time Warp』

この安定感たるや!!




(5)布袋寅泰『Dangerous feat.吉井和哉』

歌うロックなおじさんがふたり、ひたすらかっけー!!




(6)システム・オブ・ア・ダウン『Protect The Land』

久し振りの楽曲を緊急配信。

相変わらず尖っていて素敵。


(7)宮本浩次『木綿のハンカチーフ』

沢山のカバーが発表されているが、浩次さん版は頭ひとつ抜けてる感が。


(8)ビリー・アイリッシュ『Therefore I Am』

ハードルが上がりまくった状態での新譜、プレッシャーに負けない完成度です。



(9)題名のない音楽会『エンニオ・モリコーネ特集』

今年亡くなった映画音楽の大家を特集してくれた。

感謝! そして、あらためて合掌。


(10)芸能山城組『AKIRA IMAX』メインテーマ

この映画の合言葉は、♪ らっせーらー、らっせら ♪

IMAXの爆音で浴びることが出来て幸福だった。

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明日のコラムは・・・

『外国女優別キャリア10傑(47)ヘザー・グラハム』
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