にっぽん男優列伝（２１４）舘ひろし

５０年３月３１日生まれ・現在６３歳。
名古屋出身。

公式プロフィール

何遍も書いていることですが、１８～２０歳までの２年間、調布市で新聞奨学生をやっていました。
担当区域は調布駅南口周辺、そこに石原プロモーションがあったんです。
朝刊はポストに突っ込むだけですが、夕刊は３Ｆの事務所まで届けていました。
そこで見た、石原プロのメンバーたち。

神田正輝、
峰竜太、
そして、舘ひろし（たち・ひろし）さん。

「こんにちは、夕刊です～♪」というと・・・
ごくごく当たり前の返しかもしれませんが、
「ごくろうさま～」といってくれました。

うん、３人とも。

なんかそれだけで好感を抱く自分、、、ちょっと単純に過ぎるかな笑

というわけで、自分のなかの舘さんイメージは３つ。

１、『泣かないで』のひと
２、伊達男
そして、
３、拳をまるごと口のなかに入れられる、、、と。

３に関しては、そういう噂がずっと流れていますよね。
たしかに口はでかいけど、ほんとうかな。


４０年を超すヘビー×ヘビースモーカーでしたが、肺年齢が９５歳と診断されたこともあり禁煙に挑戦、見事成功した―というニュースには驚かされました。

愛煙家「あるある」のひとつとして、同志だったものがそうでなくなると「裏切り者～！」と批判する、、、というのがあるけれど、個人的には素直に称えたい。
有吉ちゃんもそうですが、自分の比ではないほどの本数を吸っていたわけだからね、えらいですよ、ほんとうに。


演技に関しては、はっきりいえば巧いかそうでないのか、よく分かりません。
ただ「完全なキャラ立ち」に成功しており、そういう意味では日本を代表する俳優さんかと。


※面白過ぎて脱糞しそう



＜経歴＞

実家の「舘医院」は明治期に開業した病院で、現在の院長は実弟さん。

スポーツ万能で高校時代にはラグビー部の主将を務める。
医学部を目指すも挫折、千葉工業大学に入学する。
在学時に岩城滉一と知り合い、バイクチーム「クールス」を結成させる。
その選抜メンバーによる同名バンドで芸能界デビューを果たす。

翌年の７６年、松田優作と共演した『暴力教室』で映画俳優デビュー。
物語はともかく、描写がいちいち笑えます。（いま観ると、、、ね）

その名前が全国区になったのは、やはり７９年のテレビドラマシリーズ『西部警察』（79～84）から。
巽総太郎役として３０話まで出演し、その役で殉職後、１０９話目から別のキャラクターで復活出演します。

「バイク」「ショットガン」など、相性のいい小道具に恵まれ？　このころに「完全なキャラ立ち」に成功、それは石原軍団の看板がなくても成立することを『あぶない刑事』シリーズ（86～89、日本テレビ）で証明しました。

映画のキャリアに絞りましょう。

『新宿酔いどれ番地　人斬り鉄』（77）、『地獄の天使・紅い爆音』（77）、
７８年の『皮ジャン反抗族』で初主演、
『野性の証明』（78）、『薔薇の標的』（80）。

テレビシリーズの映画版『あぶない刑事』（87）、『またまたあぶない刑事』（88）、『もっともあぶない刑事』（89）、『あぶない刑事リターンズ』（96）、『あぶない刑事フォーエヴァー　ＴＨＥ ＭＯＶＩＥ』（98）、『まだまだあぶない刑事』（2005）・・・と、テレビありきの映画がつづく。

図体と面構えは、どう考えてもスクリーン向きなのですけれどね。
そんな自分がおススメするのは『青い山脈’８８』（88）と『免許がない！』（94）。
後者は一部で人気の高いコメディですが、前者を観ているひとは少ないでしょう。
どこに需要があったのか、誰が得をするのか、勝算はどのくらいだったのか・・・なにもかもが疑問の名作リメイクで、実際、出来はひどいんです。
ひどいのだけれども、なにか憎めないですよねぇ。
舘さんの演技も、けっして悪くありません。
レンタル屋さんで借りろとはいいませんが、もしテレビ放送されたら観てやってください笑

そのほかの出演作に、『大失恋。』（95）、『新・居酒屋ゆうれい』（96）、『義務と演技』（97）、『エイトレンジャー』（2012）。

禁煙との闘いに迫ったドキュメンタリーとか撮ったら、きっと面白かったのに。。。

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