Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(328)

2020-04-17 05:35:44 | コラム
ぽーらん「ど」→「ど」きゅめんたりー

ドキュメンタリーも、劇映画の一ジャンルでしかない、、、というのが、自分の考え。

「そこで起こっていることが事実」だからと、ときに劇映画よりも尊い? かのように祀り上げられることもあるけれど・・・

「目の前にカメラがあれば、ヒトは演技してしまうもの」

であるし、

撮られた映像は「監督の意図によって編集され、ときに音楽までつけられる」のだから。

だって米オスカー賞では、ドキュメンタリー映画が脚本賞や主題歌賞にノミネートされることがあるんだよ?

つまりそれは、ドキュメンタリー映画を劇映画だとしているからでしょう。


自分がこの考えに行き着いたのは、傑作『ゆきゆきて、神軍』(87)に触れたから。

被写体である奥崎謙三は、カメラを向けられることを強く望み、監督に「こうやって撮ってくれ」と指示までしたというじゃないか!!


以下、ごく一般的なドキュメンタリーに飽きたひとに送る、少々刺激の強いドキュメンタリー映画5選。


『アクト・オブ・キリング』(2012)



大虐殺「インドネシア共産党員狩り」を、なんと加害者が「再現」していくという狂った映画。

デヴィ夫人も関りのある事件なので、そういう意味でも興味深く鑑賞出来るはず。


『FAKE』(2016)

詐欺師―ということになっている佐村河内守を、森達也が肉迫する。

どこか滑稽だからだろうか、このひと、憎めない。




『ハート・オブ・ダークネス』(91)

コッポラによる怪物映画『地獄の黙示録』(79)制作の舞台裏を、妻エレノアが記録。

映画制作そのものが地獄だったことが、よーーーく分かる。




『デブラ・ウィンガーを探して』(2002)

女優ロザンナ・アークエットが、「消えた」先輩女優デブラ・ウィンガーのキャリアを追いつつ、映画界が抱える女性進出や性差別などについてまとめていくインタビュー集。

洒落た創りで観易いが、突き付けてくる問題は大きい。




『人間蒸発』(67)

イマヘイ今村昌平が放つ怪作。

いろいろと「凝った」作品なので、前情報は少ないほうがいいだろう。


次回のしりとりは・・・
どきゅめんた「りー」→「りー」とんぷそん。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『ボクはアイリッシュマン』
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