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にっぽん女優列伝(15)有森也実

2017-06-08 00:10:00 | コラム
67年12月10日生まれ・49歳。
横浜出身

公式サイト


中学生のころ、クラスのアンケートで、「好きな異性を挙げよ」みたいなのがあって。

もちろん匿名。
集計結果をホームルームで発表したのですが、自分以外は、なんと「好きな異性のタイプ」を挙げていました。

「やさしい」とか「スポーツが出来る」とか。

えっ。
そういうアンケートだったの?

自分だけ、「斎藤由貴」と、有森也実(ありもり・なりみ)さんと記していたんです。

当時は暗い肥満児だったので、自分は由貴ちゃん好きと公言していたわけではありませんでした。

だから「誰だよ、これ書いたの?」なんて話題になった・・・けれども、「アイツじゃね?」と疑われることはなかったのですが。


由貴ちゃんはともかく、有森さんは、本人には失礼な表現になりますが、「一時的に」好きになったに過ぎない女優さんでした、はっきりいって。

たぶん、『日清食品 中華そば「らうめん」』のCMの影響が大きかったのだと思います。




で、正直、現在の有森さんのことは「忘れかけていた」のです。


芸能界でも、それほど大きなポジションには位置していませんでしたよね?

それが今年、唐突に目立ち始めて驚きました。

映画『いぬむこいり』(2017)の熱演で、インディーズ好きのハートを掴んだのです。




<経歴>

10代なかばでファッション誌の専属モデルになり、芸能界へ。

映画俳優デビュー作は、86年の『星空のむこうの国』。

インディーズ・・・というか、ほとんど自主制作のような創りであり、映画制作への情熱が感じられる佳作だと思います。

自分も、「たまたま」観ることが出来た、、、だけなのですけれどね。

同年、山田洋次の『キネマの天地』(86)でヒロインを演じる。

山田版の『蒲田行進曲』(82)だったと思うのですが、少し弱い感じがしますかね。


『男はつらいよ 幸福の青い鳥』(86)、『夢の祭り』(89)、『226』(89)、『激動の1750日』(90)。

91年、フジテレビの人気ドラマ『東京ラブストーリー』に出演し、これで知名度がアップする。


ただこのあとの映画キャリアは、これといって特筆すべき作品がないのです。

『部屋とYシャツと私』(93)、
『小森生活向上クラブ』(2008)、『育子からの手紙』(2010)、『たとえば檸檬』(2012)、『赤々煉恋』(2013)、
『チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像』(2014)、『五つ星ツーリスト THE MOVIE 究極の京都旅、ご案内します!!』(2015)。

ねぇ、でしょう?

そこへきての・・・本年なのです。

『いぬむこいり』は、240分超の大長編。

「観るひとしか、観ない」、もっといえば「観るひとを選ぶ」映画ですが、創り手の覚悟を感じさせる力作です。

現時点で本作を観ている日本人は1%にも満たないと思いますが、観て損はない作品になっているかと。


若手への言及みたいな感じになってしまいますが・・・
これからのキャリアが、ひじょうに気になる女優さんになりました。


次回の女優列伝は、淡路恵子さんから。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『あたし待つわ』
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1 コメント

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確か お母様が元女優か (夢見)
2017-06-08 10:30:27
何か芸能人ではなかったでしょうか
それが話題になっていた記憶があります

いつのまにかヒロインの立ち位置から二時間ドラマで犯人や少し意地の悪い役をするようになりー

何か心境の変化か代表作をつくりたいー
そういう気持ちに動かされての変化ーでしょうか
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