Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

令和版・海外俳優列伝(149)ジョン・ハート

2024-07-09 00:10:00 | コラム
40年1月22日生まれ・2017年1月25日死去、享年77歳。
イギリス出身。

その佇まいで、すぐに舞台出身の英国系であろうとピンとくるハート。
素顔を確認出来ないジョン・メリックの役で有名だったりしますが、



素顔が確認出来ないのに、あぁこのひとがメリックでよかったなぁ!!

・・・と、なぜか思うのでした。


<経歴>

2015年にナイト爵を授かった名優。

実質的な映画俳優デビュー作は、66年の『わが命つきるとも』。

『10番街の殺人』(71)、

日本の映画ファンに認知されたのは、おそらく78年の『ミッドナイト・エクスプレス』から。
主人公の囚人仲間でしたね。


乗組員ケインを好演した『エイリアン』(79)、


そして『エレファント・マン』(80)でタイトルロールを熱演する。

この80年代前半に代表作が集中しており、このころが絶頂期といっていいでしょう。

マイケル・チミノの(いまとなっては)傑作『天国の門』(80)、
『バイオレント・サタデー』(83)、
社会派SF『1984』(84)では悲劇的な主人公を演じました。

以降も・・・
『スキャンダル』(89)、『ザ・フィールド』(90)、『ラルフ一世はアメリカン』(91)、『カウガール・ブルース』(93)、『ロブ・ロイ/ロマンに生きた男』(95)、『デッドマン』(95)、『コンタクト』(97)、『ロスト・ソウルズ』(2000)、『コレリ大尉のマンドリン』(2001)・・・などでたしかな演技力を披露、ジャンルを越境して活躍する。

奇人ラース・フォン・トリアーからの信頼も厚く、
『ドッグヴィル』(2003)と『マンダレイ』(2005)ではナレーションを担当、
『メランコリア』(2011)ではキルスティン・ダンストの父親役を好演。


『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008)、
『裏切りのサーカス』(2011)、『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』(2013)、

『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001)と『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(2010)、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(2011)ではオリバンダー老人を演じ、


『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』(2016)でも健在ぶりを証明するも、
2015年に明かした膵臓がんが悪化、2017年1月27日に死去しました。

享年77歳、遺作は『スパイ・ミッション シリアの陰謀』(2017)。

キャリア中期の作品で見逃している作品がいくつかあることに気づきました、これを機会に観ていかないと!!

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(148)ジョン・マルコヴィッチ』
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 令和版・海外俳優列伝(14... | トップ | 令和版・海外俳優列伝(14... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

コラム」カテゴリの最新記事