Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

奇人? 変人? だからなに!? 日本「偏」

2014-07-03 00:30:00 | コラム
気に入りの映画監督10人を並べるシリーズ、本日はその日本「偏」。


そういえばサッカー日本代表の監督を務めたザッケローニ、もう帰国しちゃったんだねぇ。

結果がすべての世界だから、結果を残せないとこうなるのだろうけれど・・・
次期候補の話、早過ぎるよね。

W杯が終わってから―せめて、そうしてほしかったかなぁ。。。


(1)黒澤明

代表作…『七人の侍』(54)、『用心棒』(61)、『天国と地獄』(63)

多くのひとに慕われ、崇められたが、じつは孤高のひと、、、だったんじゃないかと思う。

シナリオ勉強しているひとは、新作映画より黒澤映画を繰り返し観るべし! 観るべし!! 観るべし!!

(2)今村昌平

代表作…『豚と軍艦』(61)、『人間蒸発』(97)、『復讐するは我にあり』(79)

反骨の映画屋。

一時期「小津のことを大嫌い」だった自分、その理由は、「うじ虫ばかり出てくる映画を創りやがって」とイマヘイを馬鹿にしたから。
でもこのヒトコトのおかげで、イマヘイは死ぬまで「うじ虫の映画」を撮り続けてくれたのだ。

(3)大島渚…トップ画像

代表作…『日本の夜と霧』(60)、『絞死刑』(68)、『愛のコリーダ』(76)

キャメラを武器と捉えたファイター。

彼が戦いを挑んだのはヒトではなく、国家だった。
すごいことだと思う。

(4)塚本晋也

代表作…『鉄男』(89)、『TOKYO FIST』(95)、『六月の蛇』(2003)

日本インディーズの雄。
このひとの存在なくして、三池や園子温は語れまい。




(5)溝口健二

代表作…『西鶴一代女』(52)、『雨月物語』(53)、『近松物語』(54)

俳優陣はみんな怖がったといわれる、鬼の演出家。

そういう意味では、日本のラース・フォン・トリアーかもしれない。

(6)石井隆

代表作…『死んでもいい』(92)、『夜がまた来る』(94)、『甘い鞭』(2013)

にっかつの魂を(21世紀になっても)受け継ぐ映像詩人。

夜と雨の描写なら任せなさい。「ときとして」黒澤よりも達者だから。




(7)小津安二郎

代表作…『晩春』(49)、『麦秋』(51)、『東京物語』(53)

歳を取る毎に好きになっていく。

作中でひとを殺すことがなかったこのひとは、『東京物語』で初めてキャラクター(=東山千栄子)を殺してしまい、そのことをずっと悔いていた―このエピソード、すごく泣ける。

(8)原一男

代表作…『極私的エロス 恋歌1974』(74)、『ゆきゆきて、神軍』(87)、『全身小説家』(94)

自称「アクション」ドキュメンタリー監督。

淀川さんは「血も涙もない演出」と嫌ったが、いいや、常にそーとーな覚悟や葛藤が生じているはずだ。

(9)市川崑

代表作…『プーサン』(53)、『炎上』(58)、『東京オリンピック』(65)

映画表現の限界を目指した冒険家。

ただこのひとの場合は、脚本を担当した夫人(和田夏十)の存在あってこそ、、、だとも思う。

(10)小林正樹

代表作…『切腹』(62)、『怪談』(65)、『東京裁判』(83)

社会派の大作を得意とする。

木下恵介と同様、黒澤と小津の影に隠れ、ずっと過小評価されてきた、、、ような気がする。

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明日のコラムは・・・

『しおふき小唄』


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2 コメント

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どうしても出ている俳優で観てしまう (夢見)
2014-07-03 06:56:16
この監督だから観ようってのは殆ど無くて あぁそうか こうした映画も撮っていたのかと 

監督の人柄・嗜好については考えることなく観てきてます(^^;
返信する
監督さんで (oyajisann)
2014-07-03 21:08:54
ただでさえ映画館に足を運ばない
DVDすらめったに買わない私は
邦画では監督さんで観るのは稀
です。
上の10人の監督さんを個々に
集中的に買って観てみたいけど
隠居したからになりそうです。
申し訳ないです。
返信する

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