令和版・海外俳優列伝（１３０）ジュリアン・サンズ

５８年１月４日生まれ・２０２３年１月１３日死去、享年６５歳。
イギリス出身。

去年の訃報で最もショックだったひとつが、サンズの死。
登山愛好家として知られ、ハイキングに出かけたものの消息を絶つ。その、約半年後に遺体が発見される、、、という流れ。
だから死亡日は「１月１３日」とされているものの、実際はもう少し生きていたのかもしれない。

※それを伝える海外のニュース


若いころはソリッドといっていいのか、アングロサクソンにはない英国らしさ全開の危険な魅力に溢れていて、


日本のＣＭにも起用されていたのでした。
※※共演は、映画でもタッグを組んだヘレナ・ボナム＝カーター。



＜経歴＞

セントラル・スピーチ・オブ・ドラマ（ロンドン）で演技の基礎を学び、８２年の『ゲイ人大尉と兵隊ヤクシャ』で映画俳優デビューを果たす。

カンボジア内戦を描いた傑作『キリング・フィールド』（84）で注目され、
ジェイムズ・アイヴォリーの佳作『眺めのいい部屋』（86）で初の大役をつかむ。
ミニシアターブームの初期作として、日本でもロングランヒットを記録しました。


以降は、なかなかピンで主役を張らないものの、印象的なキャラクターを演じつづけ映画ファンをざわつか？せる。

ケン・ラッセルの『ゴシック』（86）、
ジョディ・フォスター、エレン・バーキンの二大美女共演がうれしいサスペンス『シェスタ』（87）、
ここでは主演のホラー『ワーロック』（89）、
『太陽は夜も輝く』（90）、昆虫パニックの『アラクノフォビア』（90）、バロウズ原作の怪作『裸のランチ』（91）と、一貫性がまるでないキャリアが面白いです＾＾

９３年―デヴィッド・リンチの娘、ジェニファーが猟奇的な愛を描く『ボクシング・ヘレナ』に主演。


映画はメチャクチャだったけれど、サンズの病み具合、シェリリン・フェンの美しさは絶品！！

９０年代の恋愛映画ではベストだと思う『リービング・ラスベガス』（95）、
『ミリオンダラー・ホテル』（2000）、『宮廷料理人ヴァテール』（2000）、『メダリオン』（2003）、『オーシャンズ１３』（2007）、『ドラゴン・タトゥーの女』（2011）などなど２１世紀でも健在ぶりを披露。

しかし。
あまりにも残念な最期を迎えてしまいました。
遺体発見場所は、ボールディ山の原生地域とのこと。死因は特定出来ず。

享年６５歳、日本に上陸した『異端の鳥』（2019）が、全国公開された作品のなかでは遺作ということになるのでしょうか。。。


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明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝（１３１）ジョー・ペシ』