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季節の花と言葉の花束

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季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「薄(すすき)」

2020-09-07 04:53:48 | 暮らし
人生日訓(456)

「浮雲おほうとも久しからず」

道元の言葉。秋空に浮雲が一杯におおいかぶさっている。太陽がどこにも見え

ない。日の出が見たいと焦る。しかし、焦ることはない。やがて風の動くま

ま、吹くままに、いつかはその浮雲も久しからずしてどちらかに動き去って、

再び太陽の姿を見ることが出来た。この一句に釣り合って「秋風破るとも亦開

くべし」と言っているのも同じ消息を物語っている。「いかに悪心起こると

も、固く守り、久しく保たば、浮雲も消え、秋風も止まるべき道理なり」と続

いている。ふとしたことで、怪しげな欲心が心に湧きおこってくる。そんな

時、無理にこれに突きかからぬがいい。少しの間、じっと時をかせいでいる

と、そのけしからぬ悪心もすっと消え去って行くのである。

歳時記

白露


9月7日。 および秋分までの期間。

太陽黄径165度。処暑から数えて15日目頃。

この日から仲秋になります。 

草の葉に白い露が結ぶという意味。夜の間に大気が冷え込み、草花に

朝露が宿ることから名づけられたのでしょう。

野には薄の穂が顔を出し、太陽が離れていくため空が高くなるなど、

本格的な秋の到来を感じられる頃です。

日中はまだ暑さが残りますが、朝夕の涼しさの中に肌寒さも感じ始めます。

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秋の七草「薄(すすき)」

秋の月見のおそなえとして  欠かせないもの。  【中秋の名月】(十五夜)には  収穫物と一緒に供えられるが  収穫物を悪霊から守り、  翌年の豊作を祈願する意味がある。  (【中秋の名月】は下記参照) ・屋根材のほかにも、  炭俵用、家畜の飼料用  などとしてもよく利用される。 ・ススキの「スス」は、  葉がまっすぐに  すくすく立つことを表わし、  「キ」は芽が萌え出でる意味の  「萌(キ)」だと言われている。        (諸説あり)。 ・箱根の仙石原や、  奈良の若草山で行われる  「山焼き」は、  ススキを野焼きすること。  春先に行う。  この野焼きをしないと、  ススキの草原には  次第に樹木が侵入し、  ススキの原として  維持することができなくなるので、  一年に一度全部焼き払って  ススキ草原を残すようにしている。 ・「常磐(ときわ)すすき」  という種類は  「すすき」に比べて  開花が早いため、  真夏の頃から穂を楽しめる。 ・「すすき」は「芒」とも書く。 ・別名  「尾花(おばな)」    花穂が獣の尾に    似ていることから。  「茅(かや)」    民家の茅葺き屋根    (かやぶきやね)は、    この薄などの茎や葉を用いて    葺(ふ)いた屋根。 ・9月7日の誕生花(薄) ・花言葉は「心が通じる」(薄)             ↑ 上へ ■【中秋の名月】(十五夜)  (ちゅうしゅうのめいげつ)  (仲秋の名月、中秋の満月、とも)  旧暦の8月15日の満月のこと。  旧暦(1872(明治5)年まで  使用された暦)での「秋」は、  7月=初秋、  8月=中秋、  9月=晩秋  を指した。→ 8月=中秋  また、毎月一律、  1日=新月、  15日=満月 と呼んだ。       → 15日=満月  よって、  8月15日の月のことを  【中秋の満月、中秋の名月】  と呼んだ。  1872年以降の新暦は、  旧暦より約1ヶ月以上後ろに  ずれることになったので  (旧暦の8月 = 新暦の9月)、  【中秋の名月】(十五夜)は  新暦では  「9月10日頃 ~ 10月10日頃   の間の満月」を指す。   (日にちは年によって    少しずつずれる)  また、  旧暦の9月13日の月を  「十三夜」と呼ぶ。  (満月の2日前の月)  「中秋の名月」のことを  「最中の月」と呼ぶこともあり、  そこから、  平らな丸いあんこ菓子を  「最中(もなか)」と  呼ぶようになった。             ↑ 上へ ・「秋の野の   美草(みくさ)刈りふき   宿れりし   宇治の京(みやこ)の   仮いおし思ほゆ」    (美草=薄)    万葉集 額田王  「人皆は 萩を秋といふ   よし我は    尾花が末(うれ)を   秋とは言はむ」    万葉集 作者不詳    「虫の音も   ほのかになりぬ 花すすき   穂にいずる宿の 秋の夕暮れ」    金槐和歌集 源実朝   「狐火の   燃(もえ)つくばかり   枯尾花(かれおばな)」    与謝蕪村   「山は暮れて   野は黄昏(たそがれ)の   芒(すすき)かな」    与謝蕪村

(季節の花300より)



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