人生日訓(341)
「眠りえぬ者に夜は長し」
これは法句経に「つかれた者に五里のみちは長し」の対句として出
ている。今も昔も変わらぬ人生の道理である。普通、我々は長いとか
短いとか、口にするが、そんなとき、何か一つそこにまったもの、長短
のものさしがあるように受け取る。又、実際として、時計の針の動きと
いうものに、早い遅いはなにのである。しかし、その同じ一時間がとき
には長く、ときには短く、我々に感じられるのが、生きた世の中、人生
の姿である。「一日千秋の思い」という言葉もある通り、親しい人を待
っている一日は千年間ほどの長さにも感じられるのである。したがっ
て、同じ一時間でも、いやいや仕事をしている一時間はとても長く感
じる。なかなか寝つきの悪い夜もことは誰しも経験するところである。
歳時記
小満
5月20。および芒種までの期間。 太陽黄径60度。立夏から数えて15日目頃。 陽気が良くなって、万物の成長する気が次第に長じて天地に満ち始める ことから小満といわれています。 ようやく暑さも加わり、麦の穂が育ち、山野の草木が実をつけ始め、紅花 が盛んに咲き乱れます。 梅の実がなり、西日本では、走り梅雨がみられる頃。 田植えの準備を始める頃でもあります。関東では田植えが終わるころです。 |
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5月から咲く花「扉(とべら)」
開花時期は、 5/15 ~ 6/ 5頃。 ・「扉」と書いて、 この花の場合”とべら”と読む。 2月の節分に、 この木の枝を扉にはさんで 邪鬼を払う風習があったため、 「とびらの木」と 呼ばれていたのが しだいに変化し略され 「とべら」になった。 ・「海桐花」とも書く。漢名。 ・葉っぱは固い楕円形で、 外側に反り返る。 葉っぱを火にくべると はぜて燃える(パチパチッ)。 ・花には芳香あり。 ・秋に実が割れ、 赤いタネが現れる。 タネのまわりは ネバネバになっている。 鳥の好物らしい。
(季節の花300より)
