一日一言
錦衣玉色(きんいぎょくしょく)
立派な衣服を身に着け、うまい食物を
食べると言う意味で、金のかかった贅沢
な暮らしをすることのたとえに用いる。
★彼の様な錦衣玉食の生活をしていると
早死にする確率が高くなるだろう。
冬の花実「十両」
万両、千両、百両、十両の実などを
まとめて紹介します。
・万両、百両、十両は薮柑子(やぶこうじ)科。
千両は千両(せんりょう)科。
・学名 Ardisia crenata (万両)
Chloranthus glaber(千両)
Ardisia crispa (百両)
Ardisia japonica (十両)
Ardisia : ヤブコウジ属
Chloranthus : センリョウ属
crenata : 円鋸歯状の
glaber : 無毛の、平滑な
crispa : 縮れた、皺がある
japonica : 日本の
Ardisia は、ギリシャ語の
「ardis(鎗(やり)先)」が語源。
おしべの形がとがっているかららしい。
Chloranthus(クロランサス)はギリシャ語の
「chloros(黄緑)+ anthos(花)」が語源。
・万両の花は7~8月頃に咲き、
12月頃から冬にかけて実が赤くなる。
万両のなかには実が白い種類もある。
・正月の縁起物に使われる。
・万両と千両の名前の違い。
千両は葉の上の方に実をつけるので 鳥に食べ
られやすく、万両は葉の下に実をつけるので
食べられにくく、
その分、実がしっかり残るから・・。
(でも、万両の実も、覆いをしておかないと
翌年の2月頃までにはほとんど食べられて
しまうようだ)。
また、万両の実は垂れ下がり、千両は上向きに
つくので、万両の実は重く千両の実は軽い、
との発想からこの名になった、ともいわれる。
百両や十両は、それらに比べ背が低く、
実の数も少ないからことから
こう名づけられたらしい。
・百両の別名 「唐橘(からたちばな)」。
十両の別名 「薮柑子(やぶこうじ)」。
薮柑子の名は、薮の中に自生していて、
葉の形などが柑子(こうじ)みかんに
似ていることから。
百両 → 葉っぱは細長くギザギザがない。
千両、万両より背が低い。
十両 → 百両よりも背が低い。
葉っぱはギザギザ。
・千両は江戸時代後期までは「仙蓼」の字で
表現された。
・12月29日の誕生花(千両の実)
・花言葉は「富、財産」(千両の実)
・「吾が屋前(には)の 花橘の いつしかも
珠(たま)に貫(ぬ)くべく
その実成りなむ」
万葉集 大伴家持
「この雪の 消残る(けのこる)時に
いざ行かな 山橘の 実の照るも見む」
(山橘=十両:薮柑子)
万葉集 大伴家持
(季節の花300より)