About Money,Today

ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。
お金に関する情報や日頃感じたことを発信していきます。

亀井大臣会見(その2) なぜか大川総裁が・・・

2010-04-09 21:22:31 | リンク
そのあと何名か質問が続き、田村政務官が「そろそろ時間が…」となったろき、突然、大川興業の大川総裁が立ち上がり、「私、今日、初参加なので、質問させてください」と。

――ゆうちょの限度額を上げるのであれば、世界最大の金融機関だから国債の購入ばかりでなく、グラミン銀行やBRACなど協力して、日本がなかなかODAで融資できない地域などに貢献してはどうか。

亀井大臣:さすが大川興業だね。あなたはわかっていると思うけど、「郵貯が国債の受け皿になったのがけしからん」という人もいるが、逆。

国として(郵貯が)必要な国債を引き受けているということは大変有難いこと。国債を引き受けるところがなければ大変なことになる。(という持論が続く・・・・)

いま、(郵貯から)国債に8割くらい回っている。これからは地域社会にお金を回していく。あるいは世界的でもいいと思いますよ。世界でもODAなどで援助しているが、そういうものとは別に、そういうものにお金を流れていくのもね。

ただ、斉藤社長がいっているように、郵政には運用するノウハウがない。それをすぐに身につけるわけにもいかんでしょう。かといっても、ほかの金融機関から引き抜くわけにんもいかん。

大川総裁:だから、世界最大のNGOであるBRACのマイクロクレジットのノウハウと合体しつつ、世界貢献をしていくというのをやっていただきたい。

亀井大臣:あなた知恵貸してよ。学者じゃわからないんだよ。財務省や金融庁、郵政の連中が机の上で考えてもよい案が出るとは限らないよ。おい、斉藤社長に電話しろ。

と、そこで、ホントに、亀井大臣が郵政の齊藤次郎社長に電話「いい人を紹介するから。大川興業がいるから会ってくれ」と。会見場は騒然・・・。


*40回目のとんだハプニングでした。
しかし、大川総裁は何枠で入って質問されているのでしょうか?? 謎です。外務省の会見などにも参加しているようなのですが・・・。、





亀井大臣会見(その1)、今日もかみ合わない・・・

2010-04-09 21:13:44 | リンク
今日は金融庁・亀井大臣の会見がありました。民主党政権になって、雑誌や海外メディア、フリー記者に対して会見を開くようになって今日で40回目とのこと。

でも、相変わらず共同会見にはならず、今日も大臣主催ということで、大臣室で待機。ちなみに、今日はクジで3番を引き当てたので、初めてパイプイスではなく、ソファーに腰掛けることができました。

今日は2問目に差されました。
――民間の金融機関が中小企業に融資しない、産業育成に役立っていないと指摘されています。ただ、大臣も認めているように郵政には融資や運用のノウハウはない。であれば、郵政に資金が集まると、むしろ中小企業への融資や産業育成には支障があるのではないかという指摘があるが、それについてはどうお考えですか?

亀井大臣:まあね。よくそう言われるけど、私は今の金融機関がいまの責務、社会的な責任を感じながら仕事をしてほしい。もちろんちゃんとした融機関もあるけどね・・。

本来は人間の話は生産者と消費者があればいい話だけど、社会が複雑になってきたので、中間に信用とか融資が不可欠になってきた。ところが、それが自己目的化して、自分たちの利益の追求だけに走り出す。そういう危険性を常にはらんでいる。

日本の金融機関も過去の歴史をみているとそういう傾向が強かった。預貸率なども落ちている。でも、これは金融機関だけの責任だけではない。そういう実需がないために産業界に資金提供できないこともあるけれど、いっぽうで、金融機関自体が安易な利潤追求という面もある。中小を含めた企業に資金提供をして利潤をあげていく、そういう企業を育てようという力が弱くなってきているのは事実だと思う。

(・・・このあと、金融機関批判が続く・・・)

金融機関が日本経済や地域社会に対する責任を感じながら経営しれもらわないと。
いろんな仕事をしていたら、商店だって会社だって、常に競争相手が存在する。それを乗り越えていくのがないと。競争相手が弱くなってくれればいい、手足を縛ってほしいというような発想でゆうちょの限度額の問題をとらえるのは間違い。


郵貯にはユニバーサルサービスをやっていくという義務が課せられる。それで限度額をあげるからといってね。こうした状況において、民間金融機関も自分たちの社会的な役割をもっともっと持ってもらいたい。

もっというと、私は金融の門外漢ですよ、ある面では。こんな乱暴な男がマスコミやあんたたちからぶんなぐられている。

じゃあなぜ(大臣に)なったかといえば、残念ながら今の金融がかけ離れてきいてしまっているから、それを直したいということで、私のような乱暴者がついたというのがある。ぜひ民間の金融機関も自分たちの競争条件が相対的に悪くなったという悲観的な考えを持たずに積極的にがんばってもらいたい。

だから、中小の金融機関にはペイオフ(の限度額を)あげる措置を取りましょうかと言っているし、ちゃんとした融資活動をして資金繰りが悪くなったような場合には金融庁は資本注入を致しましょうかと。中小零細の金融機関についても、小泉・竹中のように潰してしまうというのではなく、その辺も政府として助けもしましょうと言っているわけですから。

――ですから、郵政に資金集まることが、中小企業への融資や産業育成にとってマイナスなのではという意見に対しては・・・(そこで、すかさず遮られ)

亀井大臣:そんなことを言い出したら、(郵貯が)1000万円でやっていたら、地域の金融機関が融資をしてくれるの? 実際、やってないじゃないですか。

そういう問題に対しての反省がないのに、自分たちに資金が集まりにくくなる、融資の財源が少なくなるというようなことをいう。でも、金融庁としては金融検査マニュアルをかえて、返済猶予してもそれを不良債権という区分に入れることはしないということもやりながら、中小企業に対してコンサルタント的な立場ができるようにしているわけだから、自分たちは大変だというのはおかしいと思うね。


(*またもや質問と答えがかみ合わないまま終わってますが・・・。郵貯の限度額引き上げも問題ですが、それを認めさせるために、ペイオフ、保険料引き上げ、金融検査マニュアルの改訂などなど、いろんなこを言い始めていて、もうわけわからない状態になりつつあります)。