About Money,Today

ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。
お金に関する情報や日頃感じたことを発信していきます。

投資の賢いやめ方

2011-06-01 18:00:38 | リンク
投資信託事情6月号で「リタイア後における投資の賢いやめ方」という記事がありました。
執筆はアライアンス・バースタイン戦略ソリューション室長兼DC推進室長の後藤潤一郎氏です。
以下、ポイントだけ(詳細は「投資信託事情」6月号をお読みください)。

リターンは同じでも、出方によって大きく変わる
・積立局面では   「先悪後良」>「先良後悪」 となり
・取り崩し局面では 「先悪後良」<「先良後悪」 となる

・産残高が最も大きいのは定年前後(積立の最終局面・取り崩し始める局面)。リタイア前後の損失をいかに抑えるかが最終資産額を大きく左右する

・リタイア前後の大きなマイナスを回避するには、取り崩し局面に入る前に資産配分を保守化するのが賢明(例えば、株式などのリスク資産の比率を減らし、安全資産の比率を高める)。またはリタイアに向けて徐々に保守化する。

・ゴール目前あるいはゴール直後に最悪のタイミングで損失を被ることはあるが、その場合は運用を継続することが大切

・大きな損失を被ったまま資産運用をやめたり、資産配分を極度に保守化するのは利益確定機会を放棄することになりかねない。

・リタイア後も運用を続ける
→年齢とともに徐々に資産配分を保守化しながら資産を取り崩すのは最善の策。

定額引き出しかか、定率引き出しか
それぞれ一長一短ある。
●定額引き出し;一定の生活資金を毎年確保できる点は○、ただし、資産額が増えているときは少ない比率、減っているときは大きな比率で引き出すので、運用額によって引き出しの影響は異なる。
●定率引き出し:運用額への影響は常に一定。財産の保全の観点は○、ただし、最良と最悪のシナリオでは引き出し総額のブレ幅が非常に大きい。

保険の活用
・想定以上に長い気する場合(長生きリスク)のヘッジとして保険、具体的には定額の終身年金を活用するのが効果的。
・資産運用→終身年金→給付という新たな形の模索も必要ではないか。

長期的にコツコツ資産形成を行うという点については、(少しずつではありますが)広がってきたように思います。今後は、資産を形成した後、いかに使っていくかという点も含めて長期的なプランを考えていく必要があるでしょう。私自身、目下の研究課題でもあります。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「投資信託事情」6月号 (橋本 進)
2011-06-12 17:49:09
いつもブログ楽しみにしています。
私のブログで竹川美奈子様の書籍を紹介したことが
あります。

「投資信託事情」6月号の件ですが、アマゾンで購入しようと検索しましたがでてきませんでした。
どこで購入するのですか?
お忙しいところお願いします。
返信する
投資信託事情 (竹川)
2011-06-13 16:27:18
橋本さん、
コメント有り難うございます。
「投資信託事情」は書店やアマゾンでは購入できません。イボットソンのHPなどで申込できます→http://www.matonavi.jp/periodical/index.html
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。